武谷牧子の「リターン・チケット」読んだ。この作品は11年前に読んでおり、再読。11年も経つと、まったくストーリーは忘れていて初めて読む感覚だった。
主人公は畜産大学でドイツ語の講師の41歳の女性。教え子と隠密旅行に箱根に行く予定が振られてしまい、ひょんなことから知り会った元ホストで現在、路上生活者で詐欺師の男性と箱根で過ごすことに。ドイツ語講師の江都子は元ホストのレオ(←偽りの姿は日系アメリカ人のジャーナリスト)に夢中になるが・・・。
現実にはあり得ないじゃないの?という設定だけど、エンターテインメント恋愛小説として割り切れば、楽しめる作品。この人の作品で「シカゴ、君のいた街」を読んで、面白かったので「リターン・チケット」を借りた記憶あり。ここ10年ほどは新作を出していないようだ。
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すいすいと読める作品。シカゴ、君のいた街も再読してみたくなった。