こんな幻想的な
霧の朝となりました。
霧に咽(むせ)ぶ朝・・?
雪もいいけれど、偶には
こんな白いヴェールに包ま
れた光景もいいですね。
今日は又、昨日の冬から
一気に春になりました。
季節は、何と
3月中旬から下旬との事。
間違って、桜の蕾も綻びそうな陽気です。
でも、これでは、すっかり心配症の、
『従妹アーネスティン』 気分に、陥ってしまったようですね。
今年最初の廻り道は、やはりここへ。
この銀杏並木も春夏の緑、秋の黄金色の葉と
落葉、そして冬の立木のオブジェと・・
様々な表情を見せてくれます。
こちらは、いつも静かなのですが、
特にこの時期は、荘厳な雰囲気さえ漂う気がします。
そうそう、この奥に見えるレトロな建物も素敵です。
いつかドアが開いていて、
中が見渡せた事があったのですが、マホガニー色の
木の床は磨かれ、ピカピカに光っていました。
男性の方が、雑巾がけをしていましたが、
新建材と違って、木の床ですから磨けば磨く程、
より艶が出るのでしょうね。
ここを抜けると、4月には “白い梨の花” の
カーテンを作る、例の 【梨園】 が、あります。
その先には、「輝く湖水」 や 「妖精の泉」。
それを横目に細い道を辿ると、「お化けの森」 が・・。
そうそう、途中には 「すみれの谷」 も、ありましたっけ・・。
このように、とても素敵な場所なのです。~なんて・・。
想像の世界も、いい加減にしないといけませんね。
梨園までは、実在しているのですが、後は、『アンの世界』 が、
微妙に? 入り込んでいます。どうか、ご勘弁を・・。
「・・・・・今は、森の中が素敵なのよ。
羊歯も繻子地のような葉も、いろんな木の実も、
森のものは、みんな眠ってしまったの。
まるで誰かが、春が来るまで、
森のもの全体を木の葉の毛布で、
くるんでしまったようよ。
きっとね、虹のスカーフを付けた焔色の妖精が、
最後の月の夜に、抜き足差し足でやって来て、
そうしたんだと思うわ。・・・・・」
【「赤毛のアン」 第30章】
こんな文章に接すると、冬の森も素敵なようですね。
この辺りも然る事ながら、信州や北海道だと、
もっといいでしょうね。1度でいいから、見てみたいものです。