昨、夜半から降り出した雨は、
さほど冷たい雨ではありません。
この所、乾燥した日が、
続いていましたので、
丁度良いお湿りになった事でしょう。
その雨も午前7時頃には、
やんだのではないでしょうか。
その後も重い空が続きましたが、
それでも午後には写真のような
青空も戻って来ました。
ところで、最近の私は雨の日の、
薄暗い日も満更ではありません。
こんな日は、ランプや蝋燭の灯りに包まれていられますから。
そして、暖炉の火は赤々と、しかもパチパチと音を立てて燃えています。~なんて。
“・・・彼女の空想は、宵の明星を水先案内として、・・・・・
遥かなる 「淋しい妖精の国」 の輝く岸辺を洗う伝説の
海を渡り、「心の憧れる国」 へと漕いで行った。
夢の中のアンは、現実よりも豊かであった。
なぜならば、目に見えるものは過ぎ去るが、見えないものは、
永遠に不滅だったからである。”
【「アンの愛情」 第1章】
となれば、私はミス・ラベンダーの
住む、「森の家」 にでも、
いる事にしましょうか・・。
という事で。
今年最初の 『カフェ 「薔薇の詩
(ポエム)」』 のオープンです。
一昨日のクロスとレースを
今日も使いますので、
カップもグリーン系に。
葡萄柄が好きだと言う割には、
あまり登場の機会の少なかった、
葡萄柄のカップです。ナルミ製。
そうそう、その後ろの葡萄の絵は、私の手描きです。
もう何年も前に描いたものですが、最近はとんと、ご無沙汰です。
BGM は、昨日偶々、教育テレビでやっていた、
波乱のピアニスト、フジコ・ヘミングウェイに因んで、
「ラ・カンパネラ」 を初めとするリストのピアノ曲を。
そう言えば・・。
彼女は今、(と言っても1999年のインタビューでしたので、最近は存じませんが)
劇団跡の、その上階に住んでいらっしゃるのだそうですね。
印象的だったのは、ピアノのある部屋に丈の長い蝋燭が2本。
後、スポットライトでしょうか。
そんな薄暗いとも思える部屋で、一心不乱にピアノを奏でていらっしゃいました。
勿論、全て暗譜ですので、明るくする必要もないのでしょう。
「人間は機械ではないのだから、音の間違いなんて、気にしない」
確か、こんな事を仰っていらしたような・・。
卓越した才能と、努力の方だからこその言葉ですが、凡人の私なんて、
その言葉一つに、早くも飛び付き、ス~ッと心の重石が取れたような気がしたものです。
何と単純なのでしょう。
話が BGM から、思わぬ方向に逸れました。
一旦は、明るくなった空も・・再び真珠色に・・。
蝋燭のオレンジの灯りが心に沁(し)みます。