【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

名残りの秋

2010-12-03 16:20:02 | レトロ(素敵)な空間~散策

【「紅葉(もみじ)」、「梨」、「カナダ楓(ふう)」の落葉】

   思わず目を疑いました。
  暖かいとは思っていましたが、
  起床時の居間の気温は何と19度。

   しかもそれが雨上がりの
  師走の朝・・と来ているのですから。   

   その雨は、昨日の夜のうちに降り、
  朝には上がるという有り難い雨。

   ただ、その雨で紅葉(もみじ)は
  その葉っぱを散らしてしまいました。
  残っているのは3分の1位でしょうか。

   お陰で玄関先の道路は、
  真っ赤な絨毯。

   思わず見惚(と)れ、
  でも道路ですから、見惚れる間もなく
  掃いていましたら・・。

   「大変ですね! 紅葉なんて、
  植えるものではありませんね・・」
  
   ~とは通りすがりの、ご近所の方の言葉。
  「そうですね」 と咄嗟に言葉を返したものの、微かな違和感。

   少なくとも私は、「大変だ~~」 と口では言いながらも、
  紅葉の葉っぱを拾う(掃く)ことに、これまで苦痛を感じた事はありません。

   それどころか舞い降りた鮮やかな紅葉の葉っぱは、
  ともすれば、ワクワク感さえ与えてくれましたから。
  透明のゴミ袋も、ふわふわの紅葉の葉っぱで綺麗! ~なんて。
  
   尤も、そんな風に言われた方も深い意味はなく、
  大変だな・・という思いを表現なさっただけの事でしょうけれど。

   ただ、満開の花を愛(め)でるあの桜でさえ、落ちる花びらが嫌な事から
  切られている現実を思いますと、暗澹(あんたん)たる気持ちになります。

   これらは、単なるゴミとは違うと思うのですが、
  アスファルトで固めた、昨今の道路事情では仕方ない事なのでしょうか・・。


【紅葉した「梨」の葉っぱ】

   穏やかな天候に誘われ、今日は辺りをちょっと散策。
  昨日の雨でかなり落葉したと思った木々の葉っぱも、まだまだ沢山あります。
  「名残りの秋」 どころか、「彩りの冬?」 といった様相ですね。

   ところで、今の季節にぴったりのこんな詩を見つけました。
  「リルケ詩集」 から。この本を紐解くのは本当に久し振りです。


     


【秋】
木の葉が落ちる 落ちる 遠くからのように
大空の遠い園生そのうが枯れたように
木の葉は否定の身ぶりで落ちる
そして夜々には 重たい地球が
あらゆる星の群から 寂寥せきりょうの中へ落ちる
                  富士川英郎訳・「リルケ詩集」より