【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夢満つる薔薇

2010-12-28 16:43:16 | 薔薇の追憶






      こちらは今日も冬日和。
  昨日より2度近く暖かい朝となりました。

    そのせいもあるのでしょうか・・。
  今日は朝から小鳥がひっきりなし。

     そこに止まっていますので、
     そっと窓を開けるのですが、
   気配を察してさっと逃げて行きます。

      その逃げ足の早いこと!
        蝶や蜻蛉と違って
     鳥だけは勝手が違うようです。

     さて、今日も薔薇の話題を。
    でも、そろそろいい加減にして! 
     と言われてしまいそうですね。

   こちらのいかにも “触れなば落ちん”
       といった風情の薔薇。

    尤も本来の意味は別なようですが、
  私の言いたいのは儚げで脆い様子から。

   薔薇に生まれた事。いくつもの美しい瞬間。
  その光に満ちた結晶がいよいよ閉じようとしています。
  その美を共有した喜び。

   ~なんて。でも、こんな風に薔薇は詩を通して見る事が出来ますものね。
  アン もこんな事を言っています。

   




   「・・・ 略 ・・・詩を通して見ると、全然、違ったものになってよ・・・・・
  そうして詩を通して見た方が ・・・・・ 素晴らしいと思うわ」

                                  【「アンの青春」 第28章】

   



   ところで、こちらの薔薇を見ていますと・・。
  「英国の薔薇」 と呼ばれ、愛され続けた元英皇太子妃、ダイアナを思います。

   彼女に捧げた薔薇も白薔薇でしたね。
  その名は、「プリンセス・オブ・ウェールズ」。
  尤もこちらの薔薇は違いますが・・。






 


   



   薔薇の詩人として有名なワーズワースやキーツ。
  先日のリルケもそうですね。ヘッセも沢山の詩を残しています。
  今日も又、ヘッセの詩を。タイトルも 「萎む薔薇」 です。

   




 【しぼむ薔薇】
 このことを悟る人が多ぜいいるように、
 このことを学ぶ愛人が多ぜいいるように。
 こうも自分のにおいに酔いしれ、
 息の根をとめる風に心を打ちこんで傾聴し、
 こうも薔薇色の葉の戯れと化し去り、
 むつまじい愛の食卓からほほえみながら離れ、
 こうも別れをうたげのように祝い、
 こうもやすやすと肉体を脱し、
 口づけのように死を飲むことを。
                     高橋健二訳 「ヘッセ詩集」より