こちらは今日も冬日和。
昨日より2度近く暖かい朝となりました。
そのせいもあるのでしょうか・・。
今日は朝から小鳥がひっきりなし。
そこに止まっていますので、
そっと窓を開けるのですが、
気配を察してさっと逃げて行きます。
その逃げ足の早いこと!
蝶や蜻蛉と違って
鳥だけは勝手が違うようです。
さて、今日も薔薇の話題を。
でも、そろそろいい加減にして!
と言われてしまいそうですね。
こちらのいかにも “触れなば落ちん”
といった風情の薔薇。
尤も本来の意味は別なようですが、
私の言いたいのは儚げで脆い様子から。
薔薇に生まれた事。いくつもの美しい瞬間。
その光に満ちた結晶がいよいよ閉じようとしています。
その美を共有した喜び。
~なんて。でも、こんな風に薔薇は詩を通して見る事が出来ますものね。
アン もこんな事を言っています。
「・・・ 略 ・・・詩を通して見ると、全然、違ったものになってよ・・・・・
そうして詩を通して見た方が ・・・・・ 素晴らしいと思うわ」
【「アンの青春」 第28章】
ところで、こちらの薔薇を見ていますと・・。
「英国の薔薇」 と呼ばれ、愛され続けた元英皇太子妃、ダイアナを思います。
彼女に捧げた薔薇も白薔薇でしたね。
その名は、「プリンセス・オブ・ウェールズ」。
尤もこちらの薔薇は違いますが・・。
薔薇の詩人として有名なワーズワースやキーツ。
先日のリルケもそうですね。ヘッセも沢山の詩を残しています。
今日も又、ヘッセの詩を。タイトルも 「萎む薔薇」 です。
【しぼむ薔薇】 このことを悟る人が多ぜいいるように、 このことを学ぶ愛人が多ぜいいるように。 こうも自分のにおいに酔いしれ、 息の根をとめる風に心を打ちこんで傾聴し、 こうも薔薇色の葉の戯れと化し去り、 むつまじい愛の食卓からほほえみながら離れ、 こうも別れをうたげのように祝い、 こうもやすやすと肉体を脱し、 口づけのように死を飲むことを。 |