どんよりした空。こんな空は久し振りです。
そんな、いかにも寒々しい空に反し、意外にも寒さを感じなかった起き抜け。
案の定、いつもの居間の気温は15度。
その後、弱い雨が降り出しましたが、連日、お伝えしている紅葉。
とうとう残り10枚となってしまいました。
恐らく、この雨で散ってしまう事でしょう。
おまけに風もありますから。
ただ良くしたもので、お隣の家の紅葉はまだ半分位、残っています。
我家のは 「野村紅葉」、お隣は 「山紅葉」 と種類が違うからでしょうね。
そうそう例の薔薇は切りました。(冒頭の写真)
雨に濡れる薔薇も、それはそれで風情がありますが、寒さに震えているようで。
薔薇を切る時は一瞬、躊躇(ちゅうちょ)してしまうのが常ですが、
それでも今日のような天気の日は幾分、救われます。
でも、これだって人間の勝手な言い草かも知れませんね。
「(略)摘んだりして美しい命を
縮めちゃいけないって思った事は思ったんだけど ――
あたしだってもしも林檎の花だったら、
摘まれるのはいやですものね。
でも誘惑に打ち勝てなかったのよ。(略)
【「赤毛のアン」 第8章】
さて、こちらも久し振りとなってしまいました。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店です。
起床時と比べても、気温上昇がほとんどない今日は、
気分だけでも暖炉の前から離れられません。
これも久し振り取り出した蝋燭立ては、こんな石の家?
そう、ここは ミス・ラベンダー が住んでいる石の家!
玄関先のブザーを鳴らしたら、
シャーロッタ四世 が、
すたすたと足音をさせて出て来そう・・
~なんて、思いたくなりますよね。
そして当然、ここには暖炉が・・。
ゆらめく炎を見つめているだけで、
この上もない喜びに包まれるに
違いありません。きっと。
その炎とは比べようもない小さな
焔ですが、せめてもの蝋燭を灯して。
それにしても赤々と揺れる炎と爆(は)ぜる薪の音・・
~なんて、憧れでもありますが、憧れには体力勝負もありますね。
灯油を給油する事すら、時にはめんどうな私。
薪を割る体力も然る事ながら、
薪の置き場所すら確保出来ない都会生活ではままなりません。
夢と現実の狭間(はざま)。
夢見ているくらいが、私には一番似合っているのかも知れません。