昨日の暖かさの余韻でしょうか・・
起床時の居間の気温は何と17度。
昨日のニュースでは今日から
寒くなるという事でしたので、
覚悟していたのですが・・。
ともあれ、暖かい分には
何の問題もありません。
ただ今日は朝から北風が吹き、
ハラハラと紅葉が散っています。
3分の1程度、残っていた紅葉も後僅か。“もののあはれ”を感じます。
ところで、今日の空。昨日の午後にも見た、ス~ッと白い1本の筋雲が今朝も。
同じものではないでしょうが、しばし見惚(と)れていたものです。
さて、久し振りの読書。
今日取り出した本は、これもちょっと
久し振りアガサ・クリスティー。
12月ですから、クリスマス料理
中心の本に致しましょう。
こんな風に記しますと、
“一体、何の事・・?” って
思ってしまいますね。
サスペンスも然る事ながら、
ハーブや料理にも造詣が深いクリスティーならではの事。
その代表的なものと言えば、
『クリスマス・プディングの冒険』(橋本福夫・他訳)でしょう。
題名からして今の季節にぴったりの短編集です。
尤も、こちらに取り上げるのは2度目ですね。
こちらの本は、何と言ってもクリスティー自身が、
『料理長のお得意料理集』 とも呼んでいますように、
クリスマス料理満載の本でもあるのです。
その中で、メイン料理の 『クリスマス・プディングの冒険』 は、
後にして今日は、シャーベットの 「24羽の黒つぐみ」 を。
そうそう、ここで登場のレストランは、
チェルシーのキングス・ロードにある、「ギャラント・エンディバ」。
ここでの食事は、フランス風の凝った料理ではなく、
吟味の行き届いた英国風の料理のようです。
そして本日の料理長(シェフ)お勧め料理は、「七面鳥の栗の実漬め」。~なんて。
ストーリーは・・。
いつも同じ曜日(火、木)に来ていた客が初めて違う曜日(月)に来た。
しかも料理も全く違うものを注文。
たったそれだけの事ですが、
ポアロの 灰色の脳細胞? は、異変をキャッチ・・するのです。
私は・・と言えば。先日仕込んだ、【ローズマリーワイン】 を片手に。
今日のワイングラスは一応銀製です。中身が安物ですので器だけでも優雅に。
ここで事件のヒントとなる伏線を記して置きましょう。
それにしてもこれ又、優雅な言葉遣いですこと!
(中略) 「僕の好みをよく心得ているね、君は」 と彼は言った。 「あら、ちょくちょくおいで下さいますから。 お好みを存じ上げるぐらい当たり前です」 エルキュール・ポアロが言った。 「すると、人の好みはいつも同じなのかな! たまには変えたくはないものだろうか?」 「殿方はお変えになりませんです。 ご婦人方は、変わったものを召し上がりますが ―― 殿方はいつも同じものを召し上がります」 「僕がさっき何と言った?」 ボニントンが不平がましく言った。 「女というものは本来が食い物には全く疎いのさ!」 |