【座って望む、かそけき 「藜(アカザ)」】
【レース、レース~♪】
「・・・奥さん、あの新しい レースの テーブルクロス を使うのに こんなにいい機会はありませんよ。 あんな物はグレンで見た事ありませんから、 きっと大評判になるに違いありませんよ。 あれを見た時のアナベル・クローの顔が 今から楽しみですよ。 それから青と銀色の花篭を 使って下さいませんかね」 【「炉辺荘のアン」 第34章】 |
朝から晴れ上がった空を迎えました。
ここ2日間ばかり重い空で明けましたから、
新しい1日が太陽と共に始まる事は、やはりワクワクした気持ちになります。
それにしても、あれよあれよという間に11月も1週間を経過。
“まだまだ若い月だから・・” と安心していたのは、
つい昨日のような気もするのですが・・。
外は日本晴れ。
おまけに小春日和の暖かい
お天気となれば、戸外に
繰り出すのは当然の事でしょう。
おまけに私は高く枝を伸ばした
藜のかそけき姿と葉色に、すっかり
魅せられてしまったものですから。
それにもう少し経てば、完全に
葉を落としてしまいますものね。
今のうち・・と。そんなこんなで。
一昨夜の A・クリスティーの
映像が鮮明なものですから、
今日はどうしても洋風に。
そう、それはあたかもテーブルの
上のお邸のようでしたかしら・・?
映像は美しくて、それはそれで
良かったのですが、ミス・マープル
の吹き替えが藤田弓子。
あれから小説上のミス・マープルが、
どうしても藤田弓子とダブってしまって。
ミス・マープル役の女優さんも、彼女に何となく似ているのです。
ある意味、仕方ない事なのでしょうが、思い描いていた、
想像上の人物が固定されてしまって困惑しています。
想像上のミス・マープルは、ほっそりした老婦人だったのですが・・。
そうそう、ファッションも素敵!
ウェストの所でキュッとしまった、フリルのブラウスに、広がったスカート。
勿論、帽子も。今でも十分、通用するものです。