【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

赤い幻想

2012-11-23 18:10:08 | 四季のスケッチ





【赤い紅葉(もみじ)を背景に】


沈黙と黄昏が庭に立ち込めていた。
(中略)
ポプラを渡る夕風が悲し気な気味の悪い
古代の呪文じゅもんのような音を立てていた ――
昔の思い出の切れ切れの夢を思わせた。
2人の前にはほっそりした姿の良いポプラの
木がとうもろこし色とエメラルド色と
薄れ行く薔薇色を溶かした西の空を
背にして立ち、黒ずみ震えを帯びた
妖精のような美しさで葉も小枝も
全てくっきり浮かび上がっていた。             
                 【アンの夢の家」 第26章】


   朝方、強い雨で目覚めたのは何時頃だったでしょう。
  再び眠りに着き、起床した時には雨は上がっていました。

   しかしながら、今にも降り出しそうな重い空に変わりはありません。
  その重い空のまま、今日は1日が経過して行ったものです。

   そんな今日は、アース色の世界。
  だからこそ、真っ赤な紅葉(もみじ)と落葉の鮮やかさに、クラッ!?










   そしてもう1つ。
  紅葉(もみじ)が赤くなるのにつれ、
  比例するように朽ちて行った藜。

   先日も述べましたが、
  それはそれで晩秋の風情たっぷり。

   しかも、かそけき
  繊細な葉っぱに比べ、
  決して美しいとは言えない藜の花。

   おまけにその小さな花は、
  花瓶に挿そうと思っても
  ポロポロ落ちてしまって。

   「犬蓼(イヌタデ)」 のように
  ドライフラワーにもなりません。

   でも、そんな藜の、
  せめてもの晴れ舞台。
  真っ赤な光に包まれています。

   そうそう、右上の葉っぱは、
  「ヘクソカズラ」。

   他の植物にまつわり付き、触ると独特の匂い。
  ある意味、厄介な植物ですが、こんな風に紅葉するのですね。
  ともあれ、敬意を表してパチリ。