【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋色シーンのご馳走

2012-11-22 17:00:17 | 四季のスケッチ



【「ヒマラヤ雪の下」 と 「柿」 の葉っぱ】





その年の 11月 は日光を出し惜しみした。
寒い風が葉の落ちた銀色の枝の
楓林を吹き渡り、窪地にはほとんど
いつももやが立ち込めていた・・・・・
霧のような優雅な不思議なものではなく、
父の言う 『じめじめした、暗い、陰気な、
しずくの垂れる、霧雨のような靄』 であった。
            【「炉辺荘のアン」 第8章】


   起床時は真珠色と言うより灰色の空。
  その重く垂れ込めた空は、決して後ろ向き人間ではない私でさえ、
  何となく憂鬱な気分になります。でも・・

   “こんな空こそ、アン の言う11月の空だわ”
  ~なんて思うことで気持ちが救われるのですから、
  やはり私も相当のお気楽人間には違いありません。

   その後、太陽も顔を覗かせましたが、白い空から。
  こんな風ですから日光を出し惜しみするのも
  仕方ない事なのかも知れませんね。




   さて、今日の写真。
  裏庭で拾った落葉です。

   わざわざ公園などに行かなくても
  手軽に “秋” が拾えます。

   それにしても何という
  秋色葉っぱの美しさなのでしょう。

   秋は植物の色が、
  とりわけ複雑に混ざり合う
  季節と言われています。

   それは、まるでパレットの
  中の絵の具の色のよう。

   そう言えば先日の紅葉狩り。
  ほとんどがカメラ片手の中、
  一心不乱に絵筆を動かしている
  方に出会ったものです。

   葉っぱでさえそうなのですから
  深まり行く季節の情景は、
  写真に撮るより自分の色で描いてみたくなりますね。

   そうそう余談ですが、
  ある酒造会社の新聞広告に、こんな文章を見つけました。
  どうせお酒を飲むなら・・応援したくなってしまいます。単純ですけれど。

   
名もなき枯葉でさえ、踏み鳴らすと  
秋の音を奏で始める。
~四季をさかなに一杯飲もう。