【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

残夏の花の笑顔

2006-09-20 17:33:56 | 香る庭の花綴り
   “暑さ寒さも彼岸まで” と言いますが、
  早いもので今日はもう彼岸の入りなのですね。

   昨夜は昼間の蒸し暑さが嘘のように涼しくなり、
  そのせいか今朝も、すっかり秋の気配となりました。

   今日はずっと太陽が顔を出していましたので、
  日中はそれなりの暑さでしたが、カラッとしたものでした。
  空も一時に比べると、随分高くなった気がします。

   道端には、そろそろコスモスが咲き始めたと言いますのに、
  我家の庭は相変わらず、夏の趣です。

   先日来からのハイビスカスは言うに及ばず、朝顔や・・・。
  そして例年なら、そろそろ役目を終えようかという
  ペチュニアも、一向に衰える気配がありません。









  


 





   それに何より今の季節になると、
  長い時間、花が開いていて、
  私達の目を楽しませてくれています。
  朝顔に至っては、七変化までしてくれる始末です。

   そして嬉しい事に、小さな薔薇の花も・・。
  アン も、薔薇には特別な思い入れがあるようで、
  良く話題に上ります。

 





   「やっぱり本当の薔薇はピンクのだけね。」
  「ピンクの薔薇は愛と誠実の花よ。」


 




   これは ダイアナ の結婚式の控え室での アン の言葉。
  アン自身、ピンクが大好きなので、このような言葉になったのでしょう。
  私は・・と言えば、やはり薔薇だけは特別で、何色でも大好きです。

   その薔薇と他の木(貝塚伊吹)の間に、
  蜘蛛が巣を張っていました。

   いつもなら払ってしまうのですが、
  何だかそれも忍びなくて、そのままにしています。 

幸せの黄色い花?

2006-09-19 15:51:01 | 香る庭の花綴り
   この季節になると当然のことですが、
  日の出が遅くなったことに気付きます。

   (アンではありませんが)私はいつの頃からか
  朝起きましたら、真っ先に東の空を
  眺めるのが日課になっています。

   今日の空は、晴れの予報に反して、
  雲の多い空でした。

   朝方には、雨もパラッと降ったのでしょうか、
  木々の葉っぱが濡れていました。

   台風も完全に通り過ぎたようで、
  昨日までの強い風は、もう全く吹いていません。

   結局、快晴とは行かないまでも、
  時折、太陽が顔を覗かせる天気でしたが、
  さすがこの時間になると青空が、戻って来ました。

   でも台風一過の爽やかなそれではなく、
  昨日同様、湿気を含んだ蒸し暑い天気です。







  


 




   ふと庭に目をやると、今度は真っ赤なハイビスカスが・・・。
  室内では、冬でも咲きますが、
  そろそろ季節はずれの感も否めません。

   夏の間、ちょっとお休みしていた、
  ハロー・エンジェルが、又々、その花を咲かせつつあります。

   それと、これも黄色のマリーゴールドを摘み、
  もう秋ですので、シックな壺に挿してみました。(壺は銅製)

   黄色ですので、勿論西のお部屋の片隅に。
  “幸せの黄色いリボン” ではないけれど、
  “幸せの黄色い花” と、なればいいな、なんて・・。

 




   “磨きのかかったテーブルには、
  大きな青い鉢に、溢れるばかり
  スノーボールの花が盛られ、
  光沢のある黒い炉棚には、
  薔薇と、羊歯が、こんもりと活かっていた。
  どんな小棚
にも、
  ほたるぶくろが挿してあり、
  炉格子の暗い両隅には、
  燃えるような黄色い芥子を盛り上げた
  壺が飾ってあった。・・・”
 

 




   このように、アン の本を読んでいますと、
  現代と比べると遥かに生活環境は、
  厳しかったと思いますのに、その生活からは、
  樹々の声を聞き、鳥の歌に耳を傾け、
  花のお喋りに耳を傾ける・・。
  そんなシーンが浮かんで来ます。

   今となっては、これこそが贅沢なことなのでしょうね。
  せめて、その一端でも味わいたいと思うのです。







    

空っぽの時間

2006-09-18 12:22:05 | ちょっとアンティーク
   強烈な風をもたらした台風は、
  どうやら日本海へ抜けたようです。

   こちらは晴れ間が覗いていますが、
  相変わらず風は強いです。
  それも湿気をたっぷり含んだ生暖かい風です。

   それにしても、この所の一週間の早さは、
  一体どうしたと言うのでしょう。

   昔の一週間が一日、一ヶ月が一週間? 
  の慌しさです。







  








   写真の時計を使っていた頃は、
  どんな時間が流れていたのでしょう。

   振り子のカチ、カチ・・と、時を刻む音。
  5分や10分、進んだり遅れたりしても、
  どうってことない、それさえも想定内だった時代・・。

   現代のように、0.1秒の狂いもない
  正確な時計に越したことはないけれど、
  同時に心の余裕も、なくしてしまったのかも知れません。

 




   「・・・一体夏はどこへ行ってしまったんでしょうね? 
  あの春の夕方、さんざしを持って帰って来てから
  一日も経っていない気がするのにね。

   小さい頃、あたしは夏の一方の端から
  もう一方の端を見ることが出来なかったのよ。
  果てなく続く季節のように、
  あたしの前に広がっていたんです。
  今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』 だけですわ。」


 



   でも アン のこの言葉、“素敵な遊び時間” の中でのこと。
  楽しいひと時が、アッと言う間と言うのは分りますが、
  そうでなくても・・今は、駆け足で過ぎ去ってしまうのです。

忘れ去られた家

2006-09-17 15:26:37 | リラのお気楽ユメ日記
   予報に反して今日は晴れました。
  台風も少しだけ逸れたようですが、こういう外れは、大歓迎です。

   そんな朝の庭は、もうすっかり秋。
  又々、小さなお客様のお出ましです。

   すっかり慣れたもので、カメラを向けても、
  悠然としていて微動だにしません。




 

 


   それでもこの時間になると、ちょっと蒸し暑くなって来ました。
  やはり台風の影響からか風は強く、そろそろ季節はずれの様相を
  呈して来た風鈴が、最後のチャンスとばかりに嬉しそうに、
  「カラ、コロ・・」 と鳴っています。

   ところで、一昨日の朝、ホテルの周辺を散策した時のこと。
  そこに、1軒の空き家を見つけました。

   持ち主がいなくなってどの位になるのか、分りませんが、
  そんなに前でも、なさそうですね。一部が、ログハウス仕様になっている家です。

   でも庭木は生い茂り、壁という壁には蔓状の草が張り付き、
  荒れ放題で、見るも無残です。
  こんな家を目の当たりにすると、他人事ながら悲しくなります。

 


「過ぎ去った昔のことを考え、楽しかった時代が帰って来ないのを
悲しんでいるような気がするのよ。・・・

 小さな子供達の足音や、笑い声や歌が、家中に溢れていたのに、
今はがらんとして、風が迷い子のように、
吹き込んで来るだけなんだわ。
どんなにあの家は、淋しい悲しい気持ちでしょうね。・・・」

                            【「アンの青春」 第2章】

 
 アン のこの言葉、同感です。
尤もこの家は、しっかり閉じられていて、風さえも吹き込む余地は、
ありませんでしたが・・。

静寂の海

2006-09-16 14:45:42 | 旅気分・夢気分
   朝方は、少し雨が降っていましたが、
  先程からは、その雨も上がっています。

   でも今にも泣きそうな
  重い空であることには、変わりありません。
  どうやら台風も近付いているようですね。

   そんな秋雨前線、真っ只中の、
  束の間の晴れ間だった、14、15日の2日間。

   (私が思う)日本で一番美しい海、
  その中でも特にお気に入りスポット、
  瀬戸内海(山口)に行って来ました。







 


         


 



   小高い丘の上にある宿に着いたのが、17時半頃。
  それからお部屋に通され、丁度眼前には、
  岬が象の鼻のように見える事から名付けられた、
  「象鼻ヶ岬」 が見渡されます。

   夕日の沈む頃の空と海の美しさは格別で、
  まさに息を呑む美しさでした。
  ここでも アン の言葉を借りれば・・。 

   「あたし、ただ今日のこの美しさに
  浸りきっていたいの・・
  口元に差し出された夢の一杯を
  一足ごとにすする気持ちよ。」
 

   と、言った所でしょうか。
  かろうじて写真に撮ることが出来ましたが、
  実際は、この比ではありません。

   そして、黄昏のベールを脱いだ朝の海も素敵でした。
  夏の喧騒から離れ、今はもう誰もいない海。

   鏡のように穏やかで、
  微動だにしない静かな海。そしてそれは・・。

   何もかも優しく包み込んでくれ、
  時には微笑みさえ浮かべて見守ってくれている・・。











 




   その中を1隻の白い船が・・・。
  朝食後の1杯のコーヒーが殊の外、
  美味しく感じられたのは、言うまでもありません。

香りの小箱

2006-09-13 15:53:00 | ハーブと香り雑学
   今日は、雨となりました。
  この季節としては珍しい冷たい雨。
  小ぬか雨となりました。

   この所、降ると言えば、
  ザ~ッと勢い良く降る雨ばかりでしたので、
  ある種の懐かしさ? すら覚えます。

   そう言えば、香りも最近はエッセンシャルオイルばかりで、
  お香の存在をすっかり忘れていました。
  こんな雨の日は、お香タイムもいいですね。

   久し振りに “香りの小箱” を開けましたが、
  取り出したのは、やはり薔薇。心が落ち着きます。

   ところで石鹸もこうして見ると綺麗ですね。
  普段は、洗面所に置いているのですが、
  蓋を開けなくても、いい香りがプ~ンと漂って来ます。
  ちょっぴり優雅な気分になれる、ひと時です。








   


 





   ところで、香と言えば、日本のお香ではないでしょうか。
  今で言う正式な香料が使われ始めたのは、奈良時代とか。

   遥か昔の倭健命(やまとたけるのみこと)の時代に
  遡ってみると、色々、面白いことが分って来ます。

   女装する時、頭に綺麗な青い葉を巻くというのですが、
  それは芳香を放つ、蔓草(つるくさ)とか、
  杉の葉っぱを巻いていたという説が、あります。

   尤も、ギリシャでは月桂樹の葉を巻いていたと言いますから、
  (今でもマラソンランナーの勝者にその冠が捧げられる) 
  同じようなものなのでしょうね。

   平安時代に入り、「源氏物語」 に至っては、
  その香りは枚挙にいとまがありません。

   藤の花や梅などの生の花から香に至るまで、
  四季折々の季節の匂いを織り交ぜながら
  楽しんでいます。

   そして、器にも非常に凝っている様子が窺えます。
  瑠璃の香壺・・紺瑠璃、白瑠璃等など・・。

   こうして文字にしているだけで、
  何だかうっとりして来ます。

   現代では、あまり注意を払われなくなった
  桜や山吹などの匂いも描かれています。

   この時代の人々の嗅覚の鋭敏さも然ることながら、
  環境汚染の全くない時代ですから、
  本来の香りも強かったのでしょうね。そう言えば・・・・・

 





   「空気の中に魔法がこもっているわ。・・
  樅の枯葉の匂いを嗅いでみなさいな!・・」
  

   そんな アン の言葉に対し、
  現実派の ダイアナ まで
 
 


   「樅の枯葉の匂いって確かに素敵ね。
  あたし、クッションを作って、樅の葉を詰めようと思うわ。」

                                 【「アンの青春」 第6章】  

   ~なんて言っています。

   二人が、それほどまでに褒める、
  素晴らしい香りのする樅の木の林立する街道なんて、
  歩いたこともありませんし、その素晴らしい香りに
  出会ったこともありません。

   これも前述のことと同じことが言えるのかも知れませんね。

   唯一、この樅、クリスマス香として買ったことがあります。
  月並みですが、森の香り・・という以外には、
  どんな香りだったのか、今となっては、ほとんど記憶にありません。

想い出のトランク

2006-09-12 13:45:53 | ちょっとアンティーク
   昨夜は、これから欠け行くお月様の、
  ちょっとした天体ショーに、
  しばし見とれていました。

   この8日が満月でしたから、昨夜は3日目。
  と言うことは、座って待つと言う、
  「居待月」 ですね。

   雲間に浮かんだり、消えたり・・。
  グレーの空とダーク・グレーの雲。

   その間からパッと顔を出す青白い月と・・
  見ていて飽きません。

   満ちて行く月には名前がないのに、
  欠けて行く月にはある名前。

   人間は、失う物には、どうしても
  哀惜を覚えてしまうのでしょう。

   翻って今日の空。
  昨夜の雲行きから心配していた通り、
  この時期としては気温は低いのですが、
  もう慣れっこになってしまった、
  不安定な天気です。

   そんな中で、ハイビスカスが元気です。
  昨日の赤に続き、今日はオレンジ。

   それも一気に3輪も咲き、
  今日の灰色の空に彩を添えています。

   まだまだ沢山の蕾を付けていて、
  「私を忘れないで・・」 
  と言っているかのようです。








  


 

   





   ところで、私の好きな物に革のトランクがあります。
  先日の古い、トランクも、まさにそうですね。

   昔の見るからに重厚なトランクは、
  職人さんが、一針々、心を込めて作った
  手の温もりがあり、ちょっと重いけれど、
  何とも言えぬ味わいがあります。

   私は、幼い頃から変わった物が好きだったようで、
  ある時は、弁当箱だったり・・そしてこの赤いトランク。
  父にねだって買って貰った、想い出の品です。



   上の写真のトランクも勿論、
  現役です。

   これも実家に転がっていた、
  大きな壺に重ねて、
  見せながらの収納です。

   きっと アン も、
  これと同じような物を抱えて、
  アボンリーにやって来たに
  違いありません。

   まだ幼いアンが、
  こんなトランクにちょこんと座って、
  マシュウおじさんの迎えの馬車を待っている姿が、
  目に浮かびます。

優しい追憶

2006-09-11 16:41:45 | 私の手作り夢時間
   今日は、ここ2、3日の暑さからは解放されました。
  昨日の夕立からその気配は、ありましたが・・。

   私のお決まりの場所からは、
  視線の先に、ハイビスカスが見えます。

   丁度、こっちを向いていて。
  その精一杯大きく開いた花は、まるで笑っているよう。
  見ている私も、つい笑みがこぼれます。

   ここに来て、次から次へと花芽を付けています。
  この夏、咲くのが遅れた分、その遅れを必死に
  取り戻そうとしているのでしょうね。






   


   



   “アンとダイアナは、普段、ドーナツ専用に使っている、
  古いグリーン色の石の壺に、黄色いダリアを一杯挿して、
  階段の薄暗い隅に置いたら、広間の赤い壁紙の背景で、
  一層引き立つだろうと考えたのだった”


   



   アン 達に、触発された訳ではありませんが、
  薄紫とピンクの日々草を廊下の隅に活けてみました。

   丁度、ペアの湯呑みが一客ずつ欠けているのが
  ありましたので、それを使ったと言う訳です。

   そう言えば、日々草の花言葉は、
  「友情、楽しい思い出」 だとか。

   本当にこの可愛い花を見ていると、
  過ぎ去りし日の優しい思い出に浸れそうです。

   ところで、グリーン・ゲイブルス の アンの部屋 の
  唯一のアクセサリーだった、“三つ編みの床敷き”。
  それを作ってみました。

   私がこれまでに作ったのは、全部で4枚。
  1枚目は布を裂いて袋状にし、
  三つ編みにして糸で止めるだけの、
  簡単だけれど、根気のいる結構大変な作業です。

   ただ、布は新品を利用。
  それを裂いてしまう事に、抵抗感は大でしたけれど。

   2枚目は、(写真:花車の下に敷いているもの)
  主人の穴の開いた靴下で編んだものです。
  3、4枚目は、私の伝線したストッキング。

   これらは、廃物利用が出来て良かったのですが、
  とうとう、その靴下やストッキングがなくなり、
  敢えなく中断・・となったという訳です。

   でもこれらは、アン の
  お気には召さなかったようですが・・。 

物憂い休日の午後

2006-09-10 16:43:05 | ハーブと香り雑学
   今日も、パ~ッと降ったかと思うと、
  今度は、カ~ッと晴れる・・。

   この所、当たり前のようになってしまった
  感のある、何とも気紛れな天気です。

   蒸し暑さも相変わらず。
  でもそれは、つい先程の雨で、
  ちょっぴり解消されたようですが。

   こんな日は、ちょっと気分を変えてみましょうか・・。
  映画は、いかが・・? 観たい映画はもう少し先・・。

   ショッピング? 今の所、欲しい物はなし。
  では、お部屋の模様替え? 動くとまだ暑い・・。

   そんなこんなで。
  何をするにも億劫な休日の昼下がり。

   そんな時、目に入ったのが、
  一つの大きな古い革のトランクです。

   実は、その中には捨てるに捨てられない、
  文庫本を収納していたのですが、
  今の今まですっかり忘れていました。






   しかもそれは、
  アメリカに住んでいる
  叔父から貰った物。

   それは、重厚で、
  お部屋のインテリアとしても
  重宝しています。

   常に視界にはありましたが、
  そこにあって当然という感覚。

   いつしか、その存在すら
  消え去っていた・・。

   その中から出て来たのが、
  アガサ・クリスティーの本。

   おまけに 「赤毛のアン」 
  の作者、モンゴメリーの本も。

   もう一度、読みたいと思っていましたので、
  グッドタイミングです。

   でも今、どうしても読みたい
  「パートラムホテルにて」 が、見つかりません。

   クリスティーは、ミステリーの中で、
  花と香りを随分、扱っていますものね。

   題名は、忘れましたが、
  主人公の名前が、ローズマリー というのもありました。

   又、ある時は料理に、
  ジキタリス と絡ませて セージ が使われたり・・。
  こうなれば、殺人事件になってしまいますが。

   これら、豊富に登場する食物、ハーブなどは、
  謎解きの重要なヒントになっています。

   尤も、クリスティーに限らず、
  シェイクスピアの作品にも盛んに登場しますけれど。
  何と言っても英国は、それらの宝庫だという事でしょう。

   英国料理は不味いと言う評判ですが、
  それでも ミス・マーブル が、ダージリン と共に食べる
  クロデットクリーム を添えた スコーン とか、シードケーキ、 
  あるいは ポアロ が食べる フォートナム・エンド・メイソン 
  の プチフルール 、今ではあまりにも有名な クランベット 等など・・・。

   その名前を聞くだけで、
  自分まで格調高くなったような気がして、
  ワクワクしたものです。そして、ミス・マーブル のこと。

   彼女は、リウマチだったのでしょうか・・。
  その作品の中でも サイプレス が、
  リウマチ痛に良い・・なんて出て来たりします。

   それは、「赤毛のアン」 でも共通ですから、
  ヨーロッパでも又、カナダでも、リウマチで
  苦しんでいる人は、多かったのでしょうね。

   尤も当時のことですから、
  リウマチは、“老人の病” となっていますが・・。

ちょっとアンティーク・・

2006-09-09 13:29:38 | ちょっとアンティーク
   昨日、今日と、まるで季節の逆戻り。
  9月に入って、一時の暑さが和らいだこともあり、
  ふっと心のたがを緩めてしまった私としましては、
  今になってのこの暑さは、幾分、堪(こた)えます。

   ところで、一応飾るには飾っていたけれど、
  いつしか隅っこの方に追いやられていた、鉄のアイロン。
  久し振りに引っ張り出して来ました。






   
  【炭火】         【一応電気式】


   

   


   元々は、実家の物置に埃(ほこり)を被り、
  錆(さび)だらけで眠っていた代物です。

   その錆を取り、ニスを塗ると、こんな色に。
  ただ、(それをしたこと)
  ちょっぴり後悔の念がない訳ではありません。
  折角の古さが損なわれたような気がして。

   それはさておき、
  このアイロンを使っていた時代に思いを馳せる時・・。
  確実に時間は、今よりゆっくりと流れていたのでしょうね。

   アイロンをかける時、わざわざ炭で火を熾(おこ)す・・。
  恐らく洗濯だって、手洗いだったのでしょう。

   今のようにスイッチ一つで、洗いから濯ぎまでやってくれ、
  アイロンも素材による温度調節がなされ・・。

   そのくせ、時間に追われている毎日です。
  そして、一週間の何と早いこと!!

   このアイロンには、素朴な野の花を・・
  と思ったのですが、生憎、適当なものが見つかりません。
  取りあえず手近にあった、ポトスを挿してみました。

   今、ふと思ったこと。
  毎日、台所の窓際に座り、窓の外を眺めながら、
  チクチク刺し子(キルト)蒲団を縫っていたと言えば、
  そう、あの レイチェル・リンド夫人。 
  彼女なら、こんなアイロンが一番ピッタリ来るような気がします。