【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夏と秋の押し競饅頭

2006-09-08 17:04:47 | 香る庭の花綴り
   今日は、「白露」 だったのですね。
  それなのに、とても蒸し暑く、
  まるで夏に後戻りしたような天気になりました。

   それに呼応するかのように、
  夏の花、オレンジのハイビスカスが2輪。

   それは、他にもまだまだ沢山の
  蕾を付けていて、嬉しい悲鳴です。

   一方、夏の花でもあるのですが、
  なぜか秋のイメージが濃いサルビアも。
  ここに来て、庭が急に賑やかになりました。

   それにしても、秋が駆け足でやって来た・・
  ~なんて、つい昨日言っていましたのに。
  まだまだ夏は終わりそうにありません。







   
【ハイビスカス】


   
   


   ところで、先日の蕾の薔薇が
  やっと綻んだと思いましたら・・。

   案の定と言いますか、気持ちの外にあって
  気付かなかった薔薇が、ひっそりと・・
  それでいて優雅に咲いていました。







 
                           
   
   
   

   



   ばら、バラ、薔薇・・・。
  薔薇って、こうして文字にするだけで、
  心まで華やかにしてくれる魔法の花ですね。

   いみじくも アン が、亡き母親の手紙を読んで感じた、
  次のこの言葉が今の私の気持ちを代弁してくれています。


   


   「本を開いたら、昨日の薔薇 が、
  優しく愛らしく、ページの間に挟まっているのを
  見つけたという気持ちよ。」
  

   





 


   
   

   

   


   こんな風に切り取った薔薇は、
  今度は、ドライフラワーにしてみます。

   今は、ただ吊り下げただけですが、それだけで、
  そこら中が、パッと華やかになった気がします。

小さな訪問者

2006-09-07 19:39:29 | 四季のスケッチ
   今日は、何ともスッキリしない天気でした。
  晴れたかと思うと、ザ~ッと来たり・・。

   気温はそれ程高くはないのですが、
  何分にも湿度が高いのです。
  今もそれは、70%近くあります。







  


 
   

   

   それでも庭には、小さな秋を見つけました。
  赤蜻蛉(とんぼ)。

   海老草(エビソウ)の葉っぱの上に、
  静かに羽根を休めています。

   近付いても微動だにしませんし、堂々たるものです。
  相当長い間、こうしていました。

   そして長い間、次から次へと赤や黄色の花を付け、
  私達の目を楽しませてくれた金魚草の上には、
  これも全く同じようにしている蝶の姿も・・。

   それは、あたかもそろそろ役目を終えようとしている
  その花に別れを告げているかのよう。

   暫くそうした後、名残り惜しそうに花の周りを
  クルクルッと2、3回飛んだと思いますと、
  いつの間にか何処に・・・。

   今夜も外では、虫の音楽会が盛んです。
  生憎の空模様で、お月様は見えませんが。
  そう言えば、明日は、満月なのですね。

   「お月様と虫」 の音楽会が開催されれば、
  何て素敵なのでしょう。

   



   「この世に10月と言うものがあって本当に嬉しいわ。
  もし9月からいきなり11月になったら、
  とんでもないことだわ。」
 

   


   アン は、言っています。
  カナダと日本の気候の違いは、歴然ですから、
  そのまま当てはまると言う訳では、ありません。

   でも夏から秋への橋渡しをしてくれる、
  9月という月があって、私は本当に嬉しいです。
  アン風に言えば・・。

    「この世に9月と言うものがあって、
  本当に嬉しいわ。
  もし8月からいきなり10月になったら、
  とんでもないことだわ。」 

  
   ~なんて、なるのでしょうか。

   でも日本では、10月も11月も素晴らしい月ですから、
  とんでもないってことは、ありませんね。
  その意味でも日本と言う国に生まれた幸せを思います。

   こうしている間に・・。
  外では音楽会のクライマックスにさしかかったようです。

   鈴虫、松虫、コオロギ・・。
  一斉に声を張り上げ、歌い出しました。

朝露の中で咲く花

2006-09-06 17:04:38 | 香る庭の花綴り
   今日は、秋篠宮妃殿下に男のお子様が御誕生ということで、
  久々に明るいニュースに湧く一日となりました。
  そして一気に秋は、駆け足でやって来たようです。

   午前中は時折、パラッと来る程度だった雨も、
  午後になると本格的に・・。

   これからは一雨ごとに、
  秋の深まりを感じて行くのでしょうね。

  

   そんな中。
  このような淡い色の
  朝顔を見つけました。

   他の葉っぱの陰に隠れ、
  ひっそりと咲いていたの
  ですが、葉っぱを
  取り除きました。

   そのせいか、ちょっと
  はにかんだ笑顔? 
  それをパチリ。

   水色の朝顔もいいけれど、
  思わず心が、ふわっと
  軽くなるような、
  それでいて温かみのある、
  こんな朝顔もいいですね。

   「朝顔は朝露負ひて咲くといへど
  夕影にこそ咲きまさりけれ」
 
  ~(万葉集 読み人知らず)

   尤も、ここに出て来る朝顔は、桔梗とのことですが、
  この歌は一番ぴったり来るような気がします。

   今日は気温がいつもより低いせいか、
  長いこと咲いていたものです。

抜け落ちた記憶

2006-09-05 19:03:22 | リラのお気楽ユメ日記
   最近、猫のブログにお邪魔することが多くなり、
  どちらかと言いますと、犬派だと思っていた私なのですが、
  ちょっぴりそれも怪しくなりました。

   そう思って室内を見回しますと・・。
  手作り品や置物などに結構、猫って多いのです。







 


   



   これらは大分前の作品ですが、
  こうなりますと、どうしても私のことですから、
  あの 『赤毛のアン』 に話は及びます。

   猫と アン と言って真っ先に思い浮かぶのは、
  レドモンドでの学生時代、
  アンの憧れの “パティ家” での友人達(3人)と
  ジェムシーナ伯母さん
  数匹の猫達との共同生活です。

   ここで思い出されるのが、
  つい最近のある女性作家の猫殺しの発言。

   こんな話題には、一番無縁だと思っていた、
  この 『赤毛のアン』 にも、その件(くだり)が、
  何ページにも渡ってあった事を付け加えさせて頂きます。

   『赤毛のアン』 と言えば、誰でも美しい自然の描写や、
  アンの夢や空想など、ともすれば、
  メルヘンティックなそれだと思いますよね。

   私もそんなことは、すっかり忘却の彼方へ。
  でも改めて読んでみますと・・。

   「・・始末しなければいけないわ。」
  「クロロホルムで・・」

   「情けないけど、数少ない有益な特技なの。(猫殺し)」 
  断っておきますが、これらはアンと、
  うら若き乙女達の会話です。

   極めつけは、猫を献身的に世話をしている、
  ジェムシーナ小母さん の言葉。

   「確かに子猫と言うものは、
  溺死させなきゃいけませんよ。
  そうでないと、世界中猫だらけになりましょうからね。
  けれど、見苦しからぬ大人の猫は
  決して殺してはいけませんよ。」

   100年以上も前から、こうした問題は、あったのですね。
  今も昔も変わっていないということでしょうか。

   そうそう、変わらないことと言えば・・・。
  デイビー(双子の弟) の言葉なのですが・・。

   「トマス・ブリュエットさんみたいに
  100まで生きるんだ。
  ブリュエットさんが言っていたけれど、
  長生きするのは、いつも煙草を吸っているからで、
  煙草が、黴菌(ばいきん)を
  すっかり殺しちまうからなんだって・・」


   この言葉、私も何度も聞きました。
  90歳を越えて今なお元気な人に 「健康の秘訣は?」 と、
  尋ねますと、判で押したように、この答えが返って来ます。

   いつの世も古今東西、
  変わらないということなのでしょうか。
  何だか面白いです。

小さな幸せ

2006-09-04 12:55:56 | リラのお気楽ユメ日記
   今日は、朝から虫の声・・。
  日中は、まだまだ暑いけれど、朝晩は、
  ぐっと涼しくなり、虫たちも喜んでいるのでしょうか。

   「リリリ・・」 「チチチ・・」、
  それでも夜に比べると幾分、遠慮がち。

   でも、さすがに今の時間は静かです。
  この時間は、気温も30℃を越えましたので、
  ちょっと一休みしているのかも知れません。

   ・・・と思いましたら、蝉(せみ)が
  ひとしきり啼き始めました。

   過ぎ行く最後の夏を精一杯、
  謳歌しているのでしょうね。








 


 

   



   

   今朝は又、もう一つの薔薇の花を見つけました。
  丸くて、玉のような淡いピンクなのですが、
  これもたった一輪だけ。

   これでも、春には鈴なりに咲くのですよ。
  それだけに嬉しさは格別です。
  一方、先日の蕾の薔薇は、まだそれを固く閉じたまま・・。

   この時期は油断していますと、
  いつの間にか開花してしまいますので、
  今度こそ・・と期待を持って注意深く見守っています。

   右のペチュニアの薔薇? も(勝手に呼んでいます)
  次から次へと花芽を付けてくれます。

   面白いことに、この花は花びらを乾かすと、
  赤もピンクも全部紫色。

   薔薇は、そのままの花色を残すのに、不思議です。
  でも花色によってその紫が藤色になったり、
  葡萄色になったり。

   でも(白を除いて)その微妙な濃淡に、
  趣があったりするのですが・・。
  まさに 「紫の贈物」 なのです。

   「幸せで楽しい暮らしとは、
  華やかなこと、驚くようなこと、
  胸時めくような毎日ではなく、
  さり気ない小さな喜びに満ちた一日が、
  今日、明日と続いて行くことなのね。
  まるで真珠が一つ、又一つとすべり出て行くように。」


   この アン の言葉は、胸に沁みます。
  今、この時を幸せに思う、感じることが大切なのでしょうね。 
  “あの時は幸せだった・・” と、思うことの今の不幸を思います。

虫たちの音楽会

2006-09-03 14:44:24 | リラのお気楽ユメ日記
   昨夜は、「虫時雨」 という言葉がピッタリの、
  虫たちの大合唱を聞くことが、出来ました。

   その中でも一際、リーン、リーンと美しい声で鳴く
  鈴虫の声も聞こえ、丁度、テレビをつけていたこともあり、
  一瞬、テレビから? ~なんて、錯覚を覚えた程でした。

   勿論、テレビを消したのは言うまでもありません。
  しばし、虫たちの演奏会を楽しみました。 そう言えば・・・。

   私のバイブルとでも言うべき、『赤毛のアン』 ですが、
  かつて虫の音色などの描写があったでしょうか。
  (蛙はありましたが) ちょっと記憶にありません。

   それもその筈、これを声として、
  言葉として捉えることが出来るのは、
  日本人を初め、ごく少数の限られた民族しか
  いないそうなのです。

   これは、左脳 を使うからであって、
  右脳 しか使わない欧米人を初めとした、ほとんどの民族は、
  この美しい虫の音色も、単なる雑音としか聞こえないのだとか・・・。

   日本には、遥か昔から詩歌や小説などに、
  虫の音色が描かれていないことはないと思うのですが、
  この当たり前に思っていたことも、大層素晴らしい事なのでしょうね。

   それで思い出したのですが以前、
  英国の 「薔薇写真集&日誌」 なる物を読んだことがあります。

   思わず溜息のでるような薔薇の美しい写真と、
  憧れの邸宅と趣向を凝らした庭の数々・・。

   でも、それを読んだ時、
  ふと違和感を覚えた事を今でも忘れる事が出来ません。

   写真通りの事をただ見たまま、淡々と記しているだけ。
  そこには、一片の感情すら入っていません。

   勿論、写真の美しさは、それを補って余りある物でしたから、
  とやかく言うつもりは、ありませんが、
  前述のような理由でしたら仕方ないのかも知れませんね。

   虫の声と花の声。物言う虫と、言わぬ花。
  それぞれ違うけれど、その声を聞くことの出来る
  心の目は持ちたいものです。
  今宵も虫たちは、音楽会を催してくれるでしょうか。

白い秋の赤い薔薇

2006-09-02 13:08:17 | 香る庭の花綴り
   今日も爽やかな朝を迎えました。
  おまけに快晴で、いつの間にか空は高くなり、
  もうすっかり秋の様相です。

   朝起きたら、家中の窓を開けて歩くのが日課なのですが、
  ほんの数日前まで、「今日も暑そうだな・・」
  と、朝から溜息混じり。

   今朝などは、我ながらびっくりするような、
  (自分で言うのもおこがましいのですが)
  何ともキビキビした身のこなし。
  人間って、現金なものですね。

   日中は、まだまだ残暑が厳しいなんて言っていましたが、
  レースのカーテン越しに入って来る風は、心地良いものです。

   そしてもう一つの幸せ。
  薔薇の蕾を見つけました。

   その上、今にも開きそうで開かない、
  わざと焦らしてでもいるかのような風情の薔薇も。

   こうなりますと、
  夏枯れしていた庭も一気に華やかになりました。






   


 

   

   昨日の薔薇の姿は、クシャクシャとしていて、
  本来は、楚々とした薔薇に対して、
  やはり失礼ですよね。

   


   「薔薇は赤い、すみれは青い、
  砂糖は甘い、あなたは優しい」
 

   



   ~とは、デイヴィ が アン に語った言葉ですが、
  (元々は、マザー・グースの歌) 
  なぜか、この言葉が浮かんで来たものです。

   ところで、薔薇はバラでも
  ペチュニアの薔薇が咲きました。(八重咲き) 
  今、ピンク、紫、そして葡萄酒色が元気です。








    


笑う薔薇

2006-09-01 16:04:50 | 香る庭の花綴り
   9月の声と同時に、雨の朝となりました。
  雨の朝なんて、本当に久し振りです。

   と言っても雨は、午前中には上がり、
  今は抜けるような青空になりました。
  風もそよそよと吹き、一気に秋が来たようです。

   




   「雨が降って良かったわ。
  私の花壇も、どんなに喜んだことでしょう。
  どんなに植物が喜ぶか、
  ずっと思い浮かべていたの。
  雨が降り始めて花達や蕾が、
  どう思ったか想像したのよ。」


   




   アン でなくても、誰しもこんな心境にさせられますね。
  小さな庭のハーブ達も、
  これで少しは生来の勢いを取り戻してくれるでしょうか。

   9月と言えば、言わずと知れた 「長月」
  これから夜が長くなることから付けられた名前だそうです。

   他にも 「色取月」「寝覚月」 など、
  様々な美しい呼び名があります。

   昔の人の豊かな感性に触れるこんな時、
  日本人に生まれて良かったな、と思う瞬間です。

   それにしても、昨日の 「さんざし」 に関する
  アン の言葉ではありませんが、
  そのまま 「日本の四季」 に置き換えてみますと、
  実にその通りだな・・と、妙に納得してしまいます。

   その面でも、地球温暖化が声高に叫ばれている今こそ、
  私達は、この自然にもっともっと感謝しなければ、
  ならないのでしょうね。


  



      



 
   

   ふと見上げた視線の先に又々、一輪の薔薇。
  それもすっかり、開花しています。
  このようになるまで全然気付きませんでした。

   最近、こんなことばかり。
  いかに、気持ちに余裕がないからと言え、
  それでは、いくら大好きな薔薇と言っても、
  へそを曲げてしまいますね。

   いいえ、見方によっては、
  ちょっと泣いているようにも・・。

   早速、切り取ったのは言うまでもありませんが、
  先日の二輪の薔薇に今日の薔薇も加え、パチリ。

   それにしても、へそを曲げたようでもあり・・?
  大きな口を開けて笑っているような薔薇の表情が、
  何ともユーモラスです。

   「薔薇の女王」 とか 「貴婦人」 という、
  優雅なイメージしかない薔薇ですから、
  笑うにしても、せいぜい微笑程度でしょう。

   それなのに、こんな姿を撮られて、
  薔薇もいい迷惑ですね。

   それでもバラは薔薇。
  その香りを少しでも長く楽しみたいものです。