【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ふうわり揺らぎのシルエット

2012-11-17 18:50:18 | 私の手作り夢時間






蝋燭ろうそくを灯すと・・
(中略)
たった1本の揺らぐ蝋燭の光を頼りに
書き出した。
火は暗い部屋に青白いオアシスを描いた。
(中略)
ついに蝋燭が溶けたあぶらの小さな池の中で
パチパチね、シューといって
消えてしまった時、
ようやくエミリーは現実に立ち返り、
吐息と共に身震いした。
時計を見ると2時だった。                
               【「エミリーはのぼる」 第1章】


   早くも雨となりました。雨の週末。
  この所、お天気が目まぐるしく変わっています。

   朝のうちは降っているか、いないか分からないような
  静かな雨だったのですが、午後になると大降りに。
  今は、その雨もやんでいます。それにしても・・。

   今の季節、こんな風だったかしら・・?
  過去ログを振り返ってみたものです。

   昨年も一昨年も概ね晴れの天気。
  今年は天候が、ちょっと変ですものね。 




【クリスマスの出番を待つ蝋燭】


   さて、昼間から薄暗い
  今日のような日は、
  灯りが恋しくなりますね。

   勿論、それは近寄り難い
  白い光ではなく、
  温かいオレンジの光。

   となりますと・・。
  ふうわりと揺れる蝋燭の灯り。

   改めて・・光景とは光の景色。
  文字通りですが、こんな揺らぐ
  蝋燭の灯りは、まさにそうですね。

   ところで私は、相も変わらず、
  押入れの整理をしています。

   その中に黒い煙が出て、
  使い物にならないアウトドア用の
  いくつかのランプがあります。

   勿論、これらは迷わず 「捨てる」 袋に。
  ただ、ランプから耐熱硝子の
  火屋(ホヤ)は取り出しました。

   この火屋(ホヤ)は、色々使えますものね。
  何より火屋があれば、周りの風から火を守ってくれるので安心です。

   細長い物、丸い物、小さい物と・・
  それぞれ3個、取り出しました。それが冒頭の写真です。  

   当然、火屋を取り出したランプのブリキの枠が残ります。
  捨てる寸前のそれでしたが、再利用を思い付きました。

   青いランプだったのですが、【昨日】 は 「花立て」 に。
  そして今日は 「写真立て」 と。

   又々、レースの再利用を思い付いたという訳です。
  火屋にも黒いレースをあしらって。

   意外に気に入ったのですが、肝心の捨てる事はお預け。
  もう、どうしようもありませんが、ランプは喜んでくれますね。
  そう思う事に致しましょう。

   そうそう、しまい忘れて、ずっと探していた
  クリスマスキャンドル、(4枚目の写真) やっと出て来ました。
  何とか間に合って嬉しいです。

琥珀色の優しさ

2012-11-16 17:12:17 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












「私の毎日が、どんなに平凡か、
皆さんは、ちっともご存知ないんですわ。
召使のこと、下働きの子を探す苦労、
出掛けるといっても、せいぜい服をあつらえに
行ったり、歯医者に行ったり、
それからアスコット競馬や
(アーサーは嫌いですのよ)庭のこと ――」
(中略)
「庭を持っているって、
どんなに素敵かしらねえ」と、
若くて美しい女優のジェーン・ヘリアが言った。
「土を掘り返したり、手が台なしに
なったりという事さえなければね」
お花って、あたくし、大好き」               
               【A・クリスティー作 「火曜クラブ」】
 













   起床時、路面が濡れて
  いましたから、パラッと
  雨は降ったのでしょう。

   しかしながら昨日と一転
  した快晴の空になっています。

   特に、ここ2、3日、
  季節外れの雷や変わりやすい
  天候に少々、うんざりして
  いましたから、どんなに
  有り難く感じられる事か。

   透き通るような青い空に向かって、
  白い洗濯物をパンパンと干す時の気持ち良さと言いましたら・・。
  そして久し振りの小春日和となりました。   















   



   さて、そうなりますと・・今日も戸外でお茶タイム。
  今年、最後になるかも知れません。
  又、明日からは寒くなると言いますから。

   そんなこんなで。
  いつもの如く、私はいそいそとテーブルセッティングを。

   今日は、カントリーといった処でしょうか・・。
  カップは、「赤毛のアン」 を。

   それにしても上記の描写。
  昨日に引き続き、今日も 『A・クリスティーの世界』 ですが、
  優雅ですこと! 

   でも、こんな時こそ、アンの言葉が生きますね。
   「私達の空想には節約の必要はありませんわ」

   それでも 『アンの世界』 にも 『A・クリスティーの世界』 にもないもの。
  この日本では11月ですが、まだまだ花盛りです。

   とは言え、11月も半ばを過ぎてしまった今の季節、
  日が当たらなくなりますと、途端に寒くなって。
  早々に引き上げる羽目になりましたけれど。

青い戦慄

2012-11-15 20:10:58 | A・クリスティーの館






「その部屋の壁紙は、近頃売り出されている、
丁度花壇のような具合に
草花をあしらったようなものでしたわ。
庭の中にいるような感じを受けましてね ――
でも、私、あんなのは
どうかと思いますのよ ――
だってあれだけの花が
いちどきに咲くなんて事は、
金輪際こんりんざいないんですものね ――
(中略)
「でも、滑稽ですわ。
釣鐘水仙とらっぱ水仙、野薔薇に藤、
立葵たちあおいと友禅菊がみんな一緒に咲くなんて」
              【A・クリスティー作 「火曜クラブ」】



   昨日より一層、日光を出し惜しみする空となりました。
  おまけにパラッ並みの雨ですが、目まぐるしく変わる空。
  気温も2、3度低くなり、俄かに冬の様相です。

   こんな時。暖炉を中心に集まる 『アンの世界』 を思います。
  一方、日本では炬燵。

   その昔、居間には大きな掘り炬燵があって、学校から帰ると、
  宿題は勿論、何から何までそこで終えた事が思い出されます。
  冬は、とりわけ寒い自分の部屋になど行く気になりませんから。



【青いゼラニウムならぬ、青いセージを栞代わりに】


   さて、【先日】 の続き。
  と言っても目まぐるしく
  過ぎ去る日々なものですから、
  随分、前のような気もします。

   今日は、A・クリスティー作、
  「青いゼラニウム」 の事を。

   これは 『火曜クラブ』 に
  収められた13編から成る、
  短編の1つです。

   現実には青いゼラニウムなど
  存在しませんが、このような
  植物のタイトルは、私などには
  それだけで強く惹かれます。

   それは青という色に感じる
  ロマンティシズムかも知れません。

   尤もこの小説は、
  そんなものとは無縁なのですけれど。
  その物語は・・。

   手前勝手で我儘放題の半病人の妻と、そんな妻を献身的に支える夫。
  妻はある心霊術師に自分の未来を透視させます。

   「満月の晩が危ない。青い 桜草 は警告、
  青い 立葵 は危険信号、青い ゼラニウム は死の象徴・・・」
 
  ~と告げられた妻。

   そして妻の部屋の壁紙(上記の引用文)に描かれた桜草、
  立葵がいつしか青に変り、ゼラニウムまでもが青くなった時、
  その妻は死体となって発見されるのです。

   トリックも然る事ながら、犯人の手掛かりとなる、
  ミス・マープルの解明も相変わらず冴えています。

   短編ならではの醍醐味がたっぷり味わえる秀作です。
  同時に、クリスティらしく花を題材にした作品で、そちらの方でも楽しめます。

たおやかに薔薇色の光

2012-11-14 16:58:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
 







「ホットケーキか、サンドイッチか、
それともこちらのお菓子になさいますか?
イタリア人のコックがいましてね、
すこぶるうまいパイやお菓子を
作ってくれるんですよ。
僕らもイギリス風の午後のお茶が
すっかり好きになったという訳なのです」
「お茶も美味しいお茶ですわね」
バントリー夫人は、
香りのいいお茶をすすりながら、答えた。
       【A・クリスティー作 「鏡は横にひび割れて」】


   少々、冷たい朝を迎えました。
  起床時こそ重い空でしたが、その後青空へ。
  それは昨日と全く逆の空になっています。

   昨夜の予報では今日も引き続き天気は不安定との事でしたが、
  何とか今日は大丈夫のようです。

   それにしても外出の予定がなければ、
  お天気など、ほとんど気になりません。
  何ともアッサリしたものです。
   




   さて、 『アンの世界』
  『A・クリスティーの世界』

   一見、似て非なる世界のような
  気がしますが、根底に流れている
  ものは同じ気がして、
  どちらも大好きな世界です。

   今日の午後は、
  薔薇色の光に包まれています。

   蜂蜜色の秋の光は、
  今日は薔薇色になって。
  と言いますのも・・

   昨日、従姉からドッサリ
  野菜が送られて来ました。

   その中に 「薔薇の緑茶」 が
  入っていたという訳です。

   私の好みを知っていてくれて、
  さり気なく入れてくれている
  心遣いが有り難くて。

   早速、頂いてみました。
  まろやかな味の緑茶に、プ~ンと薔薇の香りが漂って幸せ気分。
  薔薇紅茶は今では一般的ですが、薔薇緑茶も十分、イケます。

   それに紅いお茶もいいけれど、マスカット色のお茶も大層美しくて。
  これから 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 のメニューに加えると致しましょうか・・。      

一条の温もりを感じて

2012-11-13 23:02:27 | 四季のスケッチ


 


「あんたは自分の部屋にあんまりいろんな
物を外から持ち込んで散らかし過ぎるよ、アン。
寝室というものは眠るためにあるのだよ」
「あら、それから夢を見るためでもあるわ、マリラ。
それにほら、部屋に綺麗な物があった方が余計、
いい夢が見られるじゃないの。
あたし、この枝をあの青い壺に挿して、
テーブルの上に置こうと思うの」
                     【「赤毛のアン」 第16章】





【かそけき 「藜(アカザ)」 の葉】


                                    【自然の贈物 「楓(カエデ)」】
   起床時はそれこそ、
  雲、1つない空。

   そんな空が物語るように、
  午前中はすこぶる良い天気。

   相も変わらず朝日に煌く
  かそけき秋色藜(アカザ)に
  今日も心、時めいて。

   もう1つ、我家の庭に勝手に
  根付いた楓(カエデ)も。
  心楽しい贈物。

   実は今日、友人と紅葉狩り
  に出掛ける予定にして
  いたものです。

   ところが昨日の天気予報での
  “午後から急な雷雨” との情報に
  急遽(きゅうきょ)取りやめに。

   「どうせなら雨の心配のない
  日に心置きなく出掛けたいわね」 と。

   とは言え、どうしても気になる空は、一向にその気配すらありません。
  “失敗したかな!?” と思ったものですが、午後3時頃から雷雨。

   最近の天気予報は、良く当たりますね。
  それにしても予報通り降った事で、妙に納得している私がいます。
      




   さて、外出を取りやめた事もあってお部屋の棚を一部模様替え。
  外は2時間余り雷雨になりましたが、ここには温もりも。
  蝋燭の1条の優しい光も忘れる訳には行参りません。

   それに見覚えのある雑貨を所狭しと並べている棚。
  まさに、マリラ に「あんたは・・」 と言われそうな。
  となれば・・やはり私も、そっくり アン と同じ言葉を返すでしょう。

   今日の雨は今の所、寒さは伴ってやって来なかったようです。
  明日まで持ち越し。どうやら12月の気温のようですね。

その甘やかな余韻

2012-11-12 18:02:02 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






「私が前から憧れていた通りの家よ。
この静けさ。
イギリスの静寂とイギリスの田舎。
(中略)
私達イギリス風の暮らし方を
取り入れる事になるわね。
毎日午後には、中国のお茶
ジョージ王朝時代 の綺麗な茶器でお茶を飲む。
窓の外のあの芝生や
イギリス風の縁植えの草花を眺める。
やっとのことでわが家に辿り着いた、
そういった感じよ。
ここなら落ち着け、穏やかな幸福な
気持ちでいられそうな気がするわ・・・」                  
           【A・クリスティー作 「鏡は横にひび割れて」】


   昨日の雨は上がりました。
  起床時こそ重い空でしたがその後、天気は回復。

   昨日の 『アンの世界』 のように、
  梅雨を除いて降り続く事のない雨ですので、助かっています。

   昨夜もそうですが、今日もこの時期にしては気温は高め。
  尤も明日以降は12月の寒さなんて言っていますけれど。



【京都 「松栄堂」 のお香】


     さて、この所はどういう訳か 「洋」 ばかり。
    今日は、しっとりと落ち着きたくなりました。

     こんな時、土の物、藍の布、和のお香等など・・
    それらを無造作に並べただけで容易に和の趣きに。
    こんな時、日本人に生まれた幸せを思います。

   上記のようにイギリスに住まなくったって、
  それ風に過ごせますものね。

   およそ1週間振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
  開店と致しましょう。

   ずらりと並んだお香からは
  「バニラ」 を取り出しました。

   これには、
  “ほろ苦い思い出” とあります。

   バニラの甘い香りに
  呼び覚まされた記憶。

   だからこそ、ほろ苦い思い出が
  脳裏を過(よ)ぎるのかしら・・?
  ~なんて。

   今日のカップは、「九谷焼」。
  そして何でもかでもレース
  という訳ではありませんが、
  和紙のランプに手持ちのベージュ
  のレースを掛けてみました。

   趣きを変えたランプが、
  もう1つ増えたようにも。

   それにレースは光を透かして、より穏やかで柔らかくなり・・。
  レースの魔法をここでも存分に感じています。          

雨の日の手繕い

2012-11-11 18:25:28 | 私の手作り夢時間








雨が降って・・・降って・・・降り抜いた。
「世界がもう1度乾く事があるかしら?」
とダイが絶望してうめいた。
(中略)
寒さが身に沁みる夕べには
炉格子の焚きつけにマッチをり、
スーザンは夕食に焼き馬鈴薯を添えた。
そのような晩には大きな暖炉が一家の
中心となり、夕食後その周りに集まる事が
1日のうちで最も楽しい時であった。
アンは冬の衣類を縫ったり計画したりした・・・
                 【「炉辺荘のアン」 第29章】


   早い時間こそ降っていなかったものの、雨の休日となりました。
  寒さは起床時こそ、それ程感じませんでしたが、
  日射しがありませんから、どうしても底冷えの感が。

   しかしながら、「一雨ごとに1度・・」 と伝えられる今の季節、
  実際に気温が下がっているのも事実でしょう。




【クリスマスにも合いそう】



   さて、暇を見つけては押入れの整理を初めて
  結構、久しいのですが、なかなかはかどりません。

   その一端として。
  長い事開けなかった段ボールの箱などはある意味、宝箱ですね。

   整理している筈が懐かしさに浸って、
  いつしか見入ったりする事もしばしば。

   こんな有様ですから、整理は遅々としか進みませんが、
  今では、こんなもの・・と開き直っています。

   この度出て来たのは、こちらのリラ版 「夢ハウス」。
  当時、それこそ何枚も作り、友人に配りまくりましたっけ。

   今ではこれをちょっとだけ進化させた 【二階建て】 のそれが、
  たった1枚あるきりだと思っていましたから何だか嬉しくて。

   これは私のオリジナルですが、
  良くもこんな細かい作業を・・と、今更ながら驚いています。

   仕上がった物ではありませんが、
  後、キルト芯と裏地を付ければいいだけになっています。

   尤も “キルト芯、あったかしら・・?”
  ~なんて思っている何とも頼りない私ですけれど。



【付け襟 & ランプカバー】


   そしてもう1つ出て来たのは巻きのレースの束。
  それを利用して又々、付け襟を作りました。

   この所夢中になっている 【ランプのカバー】 も兼ねて。
  (3段にレースを重ね、裏地を付け鍵ホックを)

   実は私、付け襟が大好きなのです。
  同じ服なのに襟1つで、ガラッと変身させますから。

   今でこそ、出先から改まった場所へ出掛けるなど
  ほとんどなくなってしまいましたが、一時は重宝していたものです。
  勿論、『アンの世界』『A・クリスティーの世界』 でもお馴染みです。

ノスタルジアな布あしらい

2012-11-09 17:55:17 | 私の手作り夢時間






11月のことだった・・・・・
1週間 小春日和 の日が続いた。
(中略)
穏やかな、風のない、真珠のような
灰色がかった日だった事を
アンは覚えていた。
周りはわびしい茶色と紫の 11月 の景色で、
雲の裂け目から太陽が射し出ている所は、
高台や坂やそちこちに
日光のつぎを当てていた。                  
                【「炉辺荘のアン」 第35章】


   太陽は顔を出しているものの、
  昨日までとは違って少々、日光を出し惜しみしていた朝。

   一面真珠色の空というのではないのですが、
  太陽が出ている時とそうでない時の気温差が激しくて。

   先程、外に出ましたら、
  風がかなり冷たくなっており、木の葉が舞っていました。




      さて、 スーザンミス・マープルから
    一転して今日は、リンド夫人 のパッチワークを。

     となれば、リンド夫人の部屋に直行ですね。
    今年は例年になく早々(はやばや)と・・
    いいえ、久し振りにクリスマスグッズを製作。  

     それと言いますのも、
    以前の型紙が、ドサッと出て来ましたから。勿論、布も手持ちの物です。


   今日は、カントリーという事もあり、
  同時に、ブリキの蝋燭立ては、
  昨日のレースから布に衣替え。

   それだけで雰囲気、
  ガラッと変わりますね。

   そうそう、今日は先日の
  【毛糸の肩掛け】 を羽織っています。

   一応、『アンの世界』
  住人を気取って・・?

   しかしながらこの肩掛け、
  少々長過ぎて家事をするには不向き。

   おまけに大きなモチーフですから
  あちこちに引っ掛けてしまって。

   静かに過ごせる、
  趣味の時間の着用に限ります。
  優雅に暮らすのも、なかなか大変ですね。

薔薇の調(ノート)

2012-11-08 17:32:32 | ハーブと香り雑学


【薔薇、ばら、バラ】




【バリ島土産のエッセンシャルオイル】


11月 には私は時々、
春は2度と来ないような気がするわ」
と、溜息を着いたアンは 霜枯れの 汚ならしい
植木鉢の手の施しようない不体裁を嘆いた。
(中略)
11月や12月になっても日光は輝き、
紫色のもやが立ち込める
気持ちの良い日があった。
そのような日には港は楽しげに踊り、
煌き、湾は柔らかな青を湛え、
優しくなるので、嵐や強風は
遠い過去の夢に過ぎないように思われた。
                 【「アンの夢の家」 第14章】


   引き続き秋晴れの1日を迎えました。今日も小春日和です。
  ここ2、3日、暖かいのでうっかりしていましたが、
  昨日は 「立冬」 だったのですね。

   既に霜枯れの 『アンの世界』 と違って、
  こちらはまだまだ色彩豊かな世界。

   でも喜んでばかりもいられないような気もします。
  昔はもう少し寒かったですから。








   さて、今日も先日来からの
  レース、薔薇尽くしです。

   ブリキのランプには、
  今日も小さな額を入れて。
  (中の額を変えました)

   そして久し振り、
  アロマで癒されて。

   それと言いますのも、
  昨日、友人がバリ島土産の
  エッセンシャルオイルを
  持って来てくれましたから。

   その中から薔薇オイルを
  取り出しました。
  (他にジャスミンなど)

   尤も昨夜、薔薇オイルは
  既に使わせて頂きましたけれど。
  何と赤いオイルです。

   秋の夜長、
  香りに癒されるのもいいですね。
  今宵は、どの香りにしましょうか・・。

秋色の日溜まり

2012-11-07 18:37:18 | A・クリスティーの館



【座って望む、かそけき 「藜(アカザ)」】






【レース、レース~♪】


「・・・奥さん、あの新しい レースの
テーブルクロス
を使うのに
こんなにいい機会はありませんよ。
あんな物はグレンで見た事ありませんから、
きっと大評判になるに違いありませんよ。
あれを見た時のアナベル・クローの顔が
今から楽しみですよ。
それから青と銀色の花篭を
使って下さいませんかね」
                【「炉辺荘のアン」 第34章】
 








   朝から晴れ上がった空を迎えました。
  ここ2日間ばかり重い空で明けましたから、
  新しい1日が太陽と共に始まる事は、やはりワクワクした気持ちになります。

   それにしても、あれよあれよという間に11月も1週間を経過。
  “まだまだ若い月だから・・” と安心していたのは、
  つい昨日のような気もするのですが・・。







   外は日本晴れ。
  おまけに小春日和の暖かい
  お天気となれば、戸外に
  繰り出すのは当然の事でしょう。

   おまけに私は高く枝を伸ばした
  藜のかそけき姿と葉色に、すっかり
  魅せられてしまったものですから。

   それにもう少し経てば、完全に
  葉を落としてしまいますものね。
  今のうち・・と。そんなこんなで。

   一昨夜の A・クリスティーの
  映像が鮮明なものですから、
  今日はどうしても洋風に。

   そう、それはあたかもテーブルの
  上のお邸のようでしたかしら・・?

   映像は美しくて、それはそれで
  良かったのですが、ミス・マープル
  の吹き替えが藤田弓子。

   あれから小説上のミス・マープルが、
  どうしても藤田弓子とダブってしまって。
  ミス・マープル役の女優さんも、彼女に何となく似ているのです。

   ある意味、仕方ない事なのでしょうが、思い描いていた、
  想像上の人物が固定されてしまって困惑しています。
  想像上のミス・マープルは、ほっそりした老婦人だったのですが・・。

   そうそう、ファッションも素敵!
  ウェストの所でキュッとしまった、フリルのブラウスに、広がったスカート。
  勿論、帽子も。今でも十分、通用するものです。