goroの徒然なるままに・・・

日々の記録と言うか自分の日記や備忘録として書き連ねるつもり。

小説の裏話、その参

2006年10月08日 | novels
もともとホテルに戻ってメイルを受信するところからは、第四章になっていた。

一日の出来事を一章にまとめたかったので、三章と四章が一体となった文章に変更した。

「IE社」とは実在のメーカの名前に手を加えて、お借りしている名称だ。
スタンリーキューブリック監督「2001年宇宙の旅」の裏話を知っている方は、想像が出来ると思う。(例のBrowser softwareではない)

2ストロークエンジンがフィーリングを保ったまま、元気に走れるようなマフラーが出来れば良いと思っているが、ディーゼルエンジンと同様に低公害の2ストロークエンジンが開発されても、日本ではなかなか認められないかも知れない。

博物館のことが書かれているが、自分自身、博物館は大好きだ!

海外出張だけではなく、国内で遠出をしたときは、博物館(民族資料館や水族館、美術館を含む)を見つけると、時間の許す限り訪問することにしている。

日本語では、適切な単語が無いと思うが(強いて言えば「館」?)、英語で「Museum」と名の付く場所だ。

オタワ(カナダ)では、1日で3館を制覇したし、ロンドンでは1日で・・・タクサン行った!

特にMuseum内のカフェがお気に入り!

写真は、オタワの国立美術館の中にあったカフェだ!
開放的で、太陽の光がサンサンと降り注ぐ、気持ちよいカフェだった!
ちょっと眩しかったが・・・

海外での朝食は、早起きするせいもあるが、本当にゆっくりと食べることが多い。

なによりも、時間がゆっくり流れている気がする。

ちなみに文中の「Todd」は、英国のBBSで知り合ったHS-1ライダーだ。(ってことは、アメリカ人じゃないじゃん!)

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ピンクのバンダナ特別編 第三章

2006年10月08日 | novels
第三章 New morning in the new town ・・・ 新しい町での新しい朝

6:00am 枕もとの時計が調子はずれのアラーム音を発した。

時差の関係か、早朝にもかかわらず思いのほか寝起きは楽だった。

僕は、朝食の前にホテルの周りを歩いてみることにした。
昼間の気温は温かいと聞いていたが、さすがにこの時間はひんやりとしている。
日曜日の早朝と言うこともあって、街は静まりかえっている。

朝日にきれいな町並みが照らしだされていた。
町並みと言ってもしっかりとビルディングも並んでいる普通の地方都市と言う感じだ。

僕が今日から3年間を過ごす街、綺麗に整備された町並、緑も多く適度に都市を感じさせる建物とうまく調和している。

交通量の少ない広い道路を、まったくノーマルのままのヘリテイジ・ソフテイルが、ノーマル然とした排気音を響かせて走り抜けていった。
東京ではノーマルマフラーのヘリテイジなんてかえって珍しいのだが・・・ここではふつうの国産オートバイだからだろうか?

最初の交差点にあったコーヒーショップでカプチーノを買って、近くの公園のベンチで初めての街での朝を過ごした
冷えきっている朝の空気に、温かいカプチーノはほっとさせてくれる。

今回僕がこの都市に来たのもIE社の開発部門からの誘いがあったからだ。
どうやら今までの大排気量ではない小排気量車を開発する計画があるようだ。
しかもエンジン形式は2ストロークだ。

いまさら2ストなんて、とみんなが思っているようだが、燃焼効率を考えると2ストの優位性も忘れてはならないはずだ

そして、日本で僕が開発していたのが中間排気量車用のマフラーだった。
排気ガス規制の関係か、世間から冷たい目で見られていた2ストロークエンジン用だったが
僕自身、昔から2ストエンジンが好きで所有していたオートバイはほとんどが2ストロークエンジンを搭載しているものだった

最初はエンジンのフィーリングだけで2ストロークエンジン車を選択していたのだが、次第に世間で2ストローク車が敬遠されるようになってきたのが気になり、新しいマフラーの開発に着手したのだった
一般的には4ストロークエンジンのほうが環境にやさしいなんて言われるのが悔しかったことも要因の一つだ

実際に、僕の開発したマフラーはフィーリングの向上だけでなく、エンジン性能の向上と排気ガスの低減という相反するものを両立できるものだった。
環境に対して非常にシビアな認識を持っているアメリカ、そのアメリカで永い歴史を持つIE車が僕のマフラー理論を認めてくれたのもわかる気がした。

ホテルに戻り、僕は愛用のラップトップでメイルを確認した

最近のホテルは備え付けの電話に通信用のモジュラージャックが装備されているので複雑な接続が不要になった、といっても国際電話を掛けることになるには変わりはない。

移動が続いていたので2日ぶりのメール受信だ。
予想どおり友人達から無事に到着したのか?とのメールが何通か届いている。

なかには彼女からのメールもあった。
日付を見るとどうやら僕が日本を出発した日に送ったもののようだ。
どうやら彼女のセンスが認められ、副都心に新しく建設予定のオフィスビルの一部のデザインがまかされたとのこと。

バブル時代に金銭をつぎ込むことが美徳とされていた頃から自然と人間の環境を考えたデザインを行ってきた彼女だ
仕上がりが楽しみだが、完成のときに立ち会えない場所にいることが残念だ。

3年後、日本に戻ったときを楽しみにしているとの返事を送り僕はシャワーを浴びた。

朝食をとりにレストランへと向かった。

地方都市のホテルだ、思いのほか人気の少ないレストランで、コーヒーにパンとソーセージを注文しゆっくりと朝食を楽しんだ。
そういえば、このようにゆっくりと朝食をとるなんてほんとに久しぶりだ。
輸入業務を手伝っていた頃は時間に追われる毎日で精神的にも参っていたことは確かだ。

IE社を尋ねるのは月曜の朝なので、今日は終日フリータイム。
ゆっくりと朝食をすませ、シャワーを浴びに部屋に戻った。

時計を見るとすでに11:00をまわっていた
フロントでもらってきた街の案内を見て近くにナショナルミュージアムがあるのを確認し僕は部屋を出た

何度となく海外での生活を経験したが、初めて訪れた街では最初に必ずミュージアムに行くことにしている
日本で言う「民族資料館」のようなものがあると、知らない街の歴史も良くわかるから、と言う理由もあるが、ミュージアムの雰囲気自体が好きだった。

ホテルを出て15分くらい歩いただろうか。
並木道の先に目的のミュージアムが見えてきた。

地方都市にしては立派なつくりで見応えのありそうなミュージアムだ。
この街自身も綺麗に整備されてはいるが、長い歴史のある街だという事もわかったし、何よりもIE社の存在がこの街に大きな影響を与えていることも紹介されていた。

内燃機関を作りつづけて100年以上の歴史のあるIE社だ、ここまで社会に認められるのは環境への配慮も怠っていなかったのだろう。

専門のコーナーが設けられていたことからも、影響力の大きさと信頼を物語っている。

休日でも見学者も少なくゆっくりと見物した後、僕は館内のティールームでゆっくりとコーヒーを飲んだ。

博物館を出ると時間はすでに15:00だった
今日の夕方に友人と会うことになっている
友人と言っても僕とIEの間に入ってくれていろいろと面倒を見てくれたToddだ
彼は僕のwebを見てメイルをくれて以来の友達だ
もちろん会うことは初めてだし話すことも初めてだ
でも、メイルと言うものは便利なもので、顔写真を添付してくれたのでなんとなく印象はわかっているつもりだ

約束の時間まではまだたっぷりあるので僕は徒歩で近くのショッピングセンターに向かった

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スクータの修理

2006年10月08日 | オートバイ
飛び込みのお客が、ホンダのTodayを持ってきた。

走っている途中で、だんだんとパワー感が無くなって、最後には走らなくなってしまったとのこと・・・

走行距離はなんと、まだ27,00kmというもので、購入して半年くらいだそうだ。

購入した店にもって行けば、「補償で直すんじゃないですか?」と聞いたが、説明したが、明日には使いたいとのことで、早速点検開始!

確かにエンジンが始動しそうで始動しない。
始動しても、アクセルを少し開けるだけで、エンジンが息つきを起こしてストップ!

プラグは・・・なんてところにあるんだ!
シート前面の蓋を開けると、プラグは確認できるが、手持ちのプラグレンチがうまく回らない!

せっかく蓋があるのに・・・エクステンションを組み合わせてプラグを外すが、問題はなさそうだ。

さ・て・と・・・

キャブレタのドレンを開けると、ガソリンが出てくるし・・・

走行距離からしてエレメントじゃなさそうだし・・・でも、確認してみるか。

開けてびっくり!
エアクリーナボックスから、多量のオイルが流れ出てきた!

なんで?

近くにあった、軽量カップを使ったので、流れて出たオイルの量が自動的に分かってしまったが・・・50cc位は出ている!

もちろんペーパ式エレメントはオイルまみれでまったく空気を吸わなくなっている。

違反だとは思うが、とりあえず走れるようにするには、エレメントの清掃(パーツクリーナ吹きつけと乾燥)。

まずは走れる状態になったが、後は購入店へ相談してもらうことにした。

それにしても、なんで多量のオイルがエアクリーナボックス内に入ったんだろうか?

ブローバイをボックスに戻しているようなので、オイルの入れすぎか?
(オーナー曰く、一度の交換していないとのこと)

何でだろうか?

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