昨夕の風景です。
うまく撮れなかったのですが、右上に一番星が見えています。
古代の人たちも、こんな景色を朝に夕に見ていたのでしょうか…。
それにしても、最近の考古学研究は大したものですね。
発掘された資料をもとにデータ分析が進み様々なことが解ってくる…
18日のシンポジウムで、
特に印象に残ったのが、骨の分析による考察でした。
数グラムの骨から、体格はもちろん出身地や筋肉のつき方、右利きが左利きか、
何を食べて、どんな生活をしていたのか
…まで、わかってくると言うのです。
シンポジウムで取り上げられた金井東裏遺跡の古墳人は、
成人男性、成人女性は、ほぼ全身が残され、
そのほかに幼児、乳児の骨の一部が見つかっていますが、
甲を着た男性が発掘された時の状態から
火砕流に飲み込まれそうになった瞬間、
溝にうつ伏せになり、
息苦しさのため、頭にかぶっていた兜を外した…のではないか
という説を述べる研究者もいました。
その情景を思い浮かべると、あまりにも生々しくて
( さぞかし苦しかったでしょう…)
と、講演を聴きながら思ったものです。
古代の人たちの骨が様々なメッセージを残してくれています。
そういえば、
4、5年前に訪れた浜松市博物館には
蜆塚遺跡から発掘された縄文時代の男性の人骨が展示されていましたが、
貝塚などでは土の成分にカルシウムが豊富に含まれているためか
ほぼ全身が残っていて、
とても保存状態が良いのに驚いたことがあります。
私は以前から、
「人は死ぬと地球の一部になる」
という言葉が好きで
自分の焼骨は、壺に入れないで、そのまま埋めて欲しいと思っていますが、
埋める場所は、土の質をよく選ばないと、そのまま残ってしまう事もあるワケで…
残ってしまえば、
未来人の研究データにされるかも…。
私のようにアチコチ骨折していると
「人骨Sは、そそっかしいタイプ」
など、性格までわかってしまうかもしれませんねぇ。 (~_~;)