今日までで終わり…
だと言うので
一昨日、行ってきました。
高校一年まで美術部員だった私の「夢」だった日展でしたので
入場するまでは
ワクワクしていたのですが…
入ってからしばらくすると
クラクラしてきました。
大作ぞろいで、
これでもか!これでもか!…と、迫ってくるのです。
しかも、洋画と日本画コーナーでは
素材や画材の違いはわかるけれど、
それだけで、洋画、日本画と分けるのは、ちょっと見ただけでは判らないものが多く、
( どこが違うのだろう…)
とつぶやいていると、横で一緒に行った夫が
「額縁が違う」
と申しております…。(^^;;
そういわれれば、
確かに洋画は額だけで何十万円もするものもあると、
解説員らしき方が話している声が通りがかりに聞こえてきましたが、
日本画のほうは、
ほぼ同じ金属製の額のみで統一されていました。
でも、
私の認識の中では、洋画と日本画では画風が違う…はずだったのです。
ついでに言わせていただくと
人物画が、やたらと“今風”でした。
舞妓さんを描いた日本画作品があったのですが、
目が大きすぎて、まるでイラスト…
かつての日本画の巨匠たち、
横山大観、奥村土牛や松村松園、伊東深水などの作風とは
全く違ったものでした。
背景も日本画には、幽玄を感じさせる奥深さがあったものでしたが
細密画のように描きすぎた作品があるかと思えば、背景がベタッとして、薄っぺらくて…
これも時代の流れなのでしょうか。
もう一つ、言わせていただくと…
期待していた彫刻コーナーですが、
一見するとブロンズ?かと思わせるものの
ほぼ80%が、樹脂で造られたものでした。
当然、重厚感はありません。
少ないけど、木彫や石膏で造られた作品の前では、ホッとしました。
素材感って、とても大事だと思います。
まぁ、
いちいちブロンズで造っていれば制作費もかかるし、
搬入も大変だし…という事でしょうね!
それは、仕方ないとしても
残念だったのは、
アレ?これって館林美術館で観た有名作家の
“白熊”にソックリ…
と、思わせてしまう作品もあったことです。
出品審査には、オリジナリティーって関係ないんでしょうか??
結局、今回の私の日展鑑賞を簡単に表現すると、
ワクワク、クラクラ、ガッカリ…
という流れになります。
すみません…(~_~;)
※この日は、写真撮影はokでした。