声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

五分の魂

2018-05-22 13:13:50 | Diary



エバーゴールドが咲き始めた。

アイスバーグも花嫁衣装のような清楚なツボミをつけ始めた。




ツボミは可憐だが、

時おり中に小さな黒い虫が付いている事がある。

今朝、

「あの虫はなに?」

と夫にきいてみたが、

「知らん」

と、無関心な返事を残して出かけて行った。



虫は苦手だけれど

山に住む以上は虫ともある程度の共存は必要になる。



今しがた、夫が書斎に使っているサンデッキの窓のサッシに妙な物体を発見した。


よ〜く眼を凝らしてみると


“ヤツ”が、自分の身体と同じ大きさのエサを捕まえているところだった。



“ヤツ”は、虫の中でも私がもっとも苦手とする蜘蛛の仲間で、

一般的には、アシブトハエトリと呼ばれている体長9mmの小型のクモだ。


8つあるうちの4本の脚で、抱きしめるようにガッシとハエを掴んでいる。


掴まれたハエは最初のうち、たまに前脚をバタバタと動かしてはいたが

すでに諦めたのか1分もすると動かなくなった。

ハンティングに成功した“ヤツ”は得意そうにしている…


クモは益虫で、ハエは害虫だから

本来なら私は、ヤツに礼を言わねばならない…

が、

ハエを抱えたクモにウロウロされるのはイヤダ!

ここで、

普段は封印している、私の“意地悪”な性格がムクムクと頭をもたげてきた。


私は、サッシを開けて、
ヤツを2枚のサッシで挟み簡単に出られないようにした。


ヤツはハエを抱いたまま、其処彼処と脱出口を探していたが、

私の気配に気づいたのか、動くのをやめてサッシの隅でジッとしていた。


どうするのかな?

( ハエを掴んだままだと出られないよね?
でも大事なエサだから諦められないよね?)


ここはヤツの選択に任せよう。

意地悪な私は、

しばらく、そのままにしてその場を立ち去った。



( ヤツは、どっちを選んだか…)



30分後に同じ場所に行ってみると姿がない。


ヤツは、どこに行ったのだろうか…。

どこかにハエを落としてないか?

そう思って、

サッシの上や下を探してみたが、ハエもヤツも見当たらない。


そうだ、

…隙間を見つけて脱出したのだ。


後付けで造ったサンデッキのサッシには、隙間がある事をちゃんと知っていたのだ。

“一寸の虫にも五分の魂”


… 生きるための知恵が、ちゃんと備わっているという事だ。


意地悪して、ごめん…。💦

















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森のクマさん

2018-05-22 11:32:18 | 最近の話題
山口県の下松市で住宅に侵入して居座ったクマが麻酔銃で撃たれて捕獲され、
その後に殺処分されたニュースについて


本当に“殺処分”が必要だったのか?

と考えた。


窓際で足を投げ出して居眠りしている姿は

まるで“森のクマさん”のイメージだ。


彼の罪は、何なのか?

家の中を荒らしたのか?

恐怖を与えたからか?

殺されるほどの罪を犯した?


人間が不法侵入罪で、死刑になる事はないではないか…。

一度、里に下りたクマは、また下りて来るからとニュースでは伝えていたが、


せめて、動物園などで引き取ってもらう方法などはなかったのか?


これが欧米であれば、

また最終的な処置は違ったのではないかと思う。


確かに、ツキノワグマがタケノコ掘りや山菜採りの人間を襲う残念な事件が数年前から発生している。

でも、それは彼らのテリトリーを侵した人間に対する警告で、

生きていくために必死な野生動物であれば仕方ないことなのかもしれない。


私が棲む人間社会と野生動物の境界線で生活している地域では、

共存する方法の模索が日常的に行われている。


今、それが難しくなっている事の原因は、
どこにあるのか…。


勝手に山を切り開き野生動物の生態系を破壊した人間にあるのではないのか?


むやみな殺生は、人間の傲慢だ。


“森のクマさん”の殺処分には反対です。








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