声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

セントーサ島で

2018-06-08 13:42:34 | Diary
ワイドショーは、

“和歌山の資産家殺人”の話題で朝から同じ内容を繰り返し、

とうとうネタに困ったのか、
メインキャスターが、時間を持て余し、

弁護士の肩書きを持つレギュラーコメンテーターは、つまらなさそうな顔をして答えている…

最近のワイドショーはアメフト問題でもそうだが、
同じ事を、人を変えて繰り返しているだけで、辟易する。


そんな中で、唯一、

米朝会談がシンガポールのセントーサ島で開かれることが決まったという話題には

「あっ、やっぱり」

と思うところがあった。


セントーサ島には2年前に息子と訪れたことがあった。

とても狭い島に、ユニバーサルスタジオや水族館があるリゾート地だ。

一日中遊べるチケットを買ったのに、結局行ったのは水族館だけで、疲れてしまった。

シンガポールは治安が良い。

それに、空港に通じる大きな道は、いざという時には軍用機の滑走路となる。


狭いセントーサ島なら、警備もやり易い
だろう…。


でも、本当にどうなるのかなぁ…。

今、最大の関心事です。



写真はセントーサ島、



水族館、足下にエイが泳ぎ



天井で、サメが泳ぐ。






















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10年前の事件

2018-06-08 13:05:50 | Diary
10年ひと昔…というけれど、

ふと、あの直後のblogを探し出して読み返してみた。


以下は、2008年6月10日の日記。


************************************************

「今日は秋葉に行かなくてよかったね。」

一昨日の夕方の山手線で私の横に立っていたカップルの会話である。

日曜日は翌日の仕事に備え前泊の予定で都内に出た。

友人から携帯メールに「秋葉で通り魔殺人があったらしいよ」との情報が入り、すぐに長男に電話したが、なかなか通じない。

(まさか、また秋葉じゃないよね?)

ゲーム系のデザイナーを目指す長男は、暇さえあれば秋葉をぶらつく典型的なアキバ系オタクだ。

先月26日の出張の際にも息子と秋葉に出かけ、

今回事件があったあの電気街のメイン通りを、買ったばかりの新しいパソコンを抱え息子と二人でえっちらほっちら大きな箱を抱えて歩いた。

あの日の平和な秋葉を思った。

たまたま月曜日だったから人は思ったより少なく、誰も二週間後の日曜日に、今回のような惨事が起こるなんて想像もしていなかった。


昨夜、出張帰りに息子と回転寿司に入り今回の事件のことを話した。

息子は現在、就職浪人中である。就活は思い通りに行かないらしい。

同じ年頃のあの犯人をどう思っているのだろう。

開口一番「頭がおかしいんだよ」と一言吐き捨てた。

「なぜ、秋葉なの?」

「静岡じゃ、人も少ないし話題性が乏しいからだろ」

「ずいぶんと自己顕示欲が強い男だよね。」

「自己顕示欲じゃないだろ」

「じゃ、何?」

「・・・・・」

隣の客の注文を復唱する店員の声で息子の言葉はかき消された。


「静岡から秋葉まで車で何時間かかる?」

と息子が訊いてきた。

「さぁ・・・昔、車で御殿場へ行ったことがあったよね?混んでると相当かかるよ。混んでなければ5~6時間くらいかなぁ・・」

そう答えながら、息子がなぜ、そんなことを訊いたのかを測りかねた。

(人を殺すために、そんなに時間をかけて行くのだろうか・・・)

衝動的な殺人の場合なら、ありえない。
もし、衝動的に車に飛び乗ったとしても普通の人なら行く間に冷静さを取り戻すのではないか、と・・・。


いったい、あの犯人は、どういう人間なのだろう。

青森有数の進学高を卒業し工業系の学校を卒業して、派遣で部品工場に勤めていた。

新聞では『派遣』という雇用の理不尽さが原因のように書いていた社会心理学者もいたが、そんなことではないのではないか、という気がする。

私は今、企業のOJTで派遣社員と正社員の両方の研修を請け負っているが、『派遣』のほうが気が楽だとういう人もいる。
自分から派遣を選ぶ生き方もあるのだ。

不安定な雇用そのものだけが問題ではないとすれば、人間関係の問題も絡む。

家庭環境の問題も大きく影響すると思う。

家族の関係がうまくいっていないと、外に出た時に人間関係の不満が大きくなる、と私は思う。

あの犯人の実家では家庭内暴力があったという。

近所でも評判の教育熱心な両親と、いったい何があったのか。
成績優秀な子供が、どこから変わってしまったのか。

25歳の若さで人生に疲れたとは、どういうことなのか。



それより何より防ぐ手だてはなかったのか・・・。

携帯の書き込みがあった時点で、誰かすぐに警察に通報すれば、ここまでの惨事にはならなかったのではないか。

犯人にしても、書き込めば誰かが止めてくれると思ったのではないか?

なぜ、誰も何もしなかったのだろう。
冗談だと思ったのだろうか・・。

同じ年頃の子どもを殺された親たちの慟哭が聞こえてくるようだ。


頭の中でぐるぐると様々な理不尽さが憤りとなって渦巻いている。

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あれから10年…。

あの事件の犠牲者のひとり、
大手広告代理店に就職が決まっていた東京芸大の女子学生は、生きていれば今頃は、バリバリ仕事をして充実した生活を送っていたはず…。


死刑が確定している犯人は35才…。

TVカメラに向かって土下座した彼の両親は、今どうしているだろう…。



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