声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

気になるひとこと

2018-12-06 16:18:34 | Diary
大きな病院には、
患者とスタッフ専用の通路がある。

1週間前、

レントゲン室への移動のため、
専用通路でエレベーターを待っていると、

ダークスーツ姿の男性がストレッチャーを運んでいた。

私に付き添っていた女性スタッフさんが、

「亡くなった患者さんを迎えに行くんですね」

と、さりげなく私に教えてくれた。

「3階に降りましたね」

彼女の、あまりにもハキハキした明るいトーンの声に私は一瞬、エレベーターの止まった階で点灯しているランプを見あげた。


手術中に亡くなる人もいるのだ。


ドクターXなどを観ていると、
執刀医の失敗を
“絶対に失敗しない女医”が、
ギリギリのところで助けて無事手術は終わるが、

現実の世界では、
そんなに、うまくいくわけない。

“現実”を思い知らされた気がした。


患者になってみると
さりげない言葉に敏感になることもある。


今日は、

3日前に入院してきた隣のベッドの若い女性患者が
手術室に行く直前、

何を思ったのか、いきなり入ってきた掃除スタッフの中年女性が

「頑張ってね!ちゃんと帰って来るんだよ!!」

と声をかけた。

知り合いではなさそうだが、

「大丈夫、寝ているうちに終わるから!」

と、大声で言っていた。


私は隣のベッドの女性が、

夜こっそりと小学生くらいのお子さんに
「泣かないで」と電話で言っているのを何度も聞いている。

不安で不安で仕方ないのだろう。

病状を知りもしない他人が、何を思ってそんな声かけをするのか…


私だったら、こういう声かけはゴメンだ。


家族なら許せても、見ず知らずの他人からは、かけてはいけない言葉がある。

冗談でも言ってはいけない言葉がある。


病院に清掃スタッフを送り出していたのは県内でも名が知られている派遣会社だった。

私が入院した日には、若い男性スタッフが声かけもせずに、いきなり入ってくる、

翌日は、
中高年の女性スタッフに

「荷物は今動かせないので、そこは適当で結構です」

と声をかけると、

「適当ってワケには行かないんで!」

と、突っぱねられる。

かと思えば、
仕事熱心なのはいいが、全くマイペースでドタンバタンと音を立てて床にモップをかける…

神経が過敏になっている私のような患者には耐えられず、

つい看護師に、相談した。
(~_~;)


もう一つ、
大事なのは余計な言葉をかけないこと。

自分もそうだった…

詳しい事情も知らずに

「私の時はね…」

は、やめてほしい。

症状は皆違うのだから…。

もちろん、配慮のできるスタッフもいる…が、
できないスタッフほど目立つものだ。


当然のことではあるが、

病院では、

医療や看護に関わらないスタッフにだって

患者に対する配慮や気遣いが必要だ。


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