声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

大型犬の介護は体力勝負

2023-01-20 15:36:00 | 大型犬との生活
「この研修が終わったら、もう一泊してハリーポッターみて帰ります!」

たまたま同じホテルに泊まっていたらしい受講者が笑いながら言う。

(イイなぁ…)

今の私には、余裕がない。

2日目の出張研修中にも着信があり
今月末に予定されている仕事の関連資料の変更依頼が入っていた。

一部差し替えで済みそうだが、
遊んで帰る時間的な余裕もないし、

家では夫とHalが待っている。

(そういえば六本木でユーミンミュージアムやっていたなぁ…)

1日目の研修終了後に行ってみようかと思っていたが、

ふと、
平日夕方のメトロの混み具合を想像して

(万が一という事もある…)

と断念した。

コロナだけじゃないしインフルも流行ってきている…そんな朝のニュースを思い出したからだ。

混んでいる車内で咳をしている人がいたら…?
リスクをおかしてまで、行くわけにはいかない。

そう思いつつ早めにホテルに入ったら、スープカレーの刺激で疲れた胃腸がビックリしたと言うわけだ。

やはり、六本木は断念して正解だったのだ。

なんだかんだで、自分を納得させている。


Halの容体は予想以上に早いスピードで悪化していると夫は言う。

私はなるべくいつも通りにHalに話しかけている。

夫が私と入れ替えに日帰り出張で留守のため、
今日は午後から、車で10分ほどの公園にドライブ散歩に出かけた。

さすがに25kgもあるHalを後部座席に乗せる時はひと苦労だ。

よろけて転びそうになるのを我慢してヨッコラショとサポーターとハーネスを持って乗せたあとで、

疲れのせいか一気に脱力感が襲ってきた。
膝もガクガクしている…

なので、
公園まで来たものの私の方が体力不足で歩けない…

仕方なく車の中で、こうやってブログを書いたり本を読む事にした。

Halは相変わらず寝てばかりで動こうとしない。

1人だと老犬介護はやはり大変だ。

高齢者が飼えなくなって保護センターに預けるケースをよく聞くが、

大型犬の場合は体力も要る。

我が家は、たぶん
Halが最後になるかも知れない…。




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目覚めれば現実がそこに

2023-01-20 06:57:00 | Diary
出張2日目の朝、

カーテンを開けると昨夜、左端でひときわ輝きを放って見えた東京タワーは意外と貧相で、

目を下にやれば、そこにはこれから建てる予定のビルの工事現場が広がっていた。

夜の闇は多くのアラを隠してくれるものだなぁ…とつくづく思う。

都会の夜景とは一夜の幻想と同じだ。

美しく思えるのは人工的に作られ操作された《灯》によるものなのだ…と。


この頃はすっかり田舎生活に慣れてしまったライフスタイルに満足する自分がいる。

一時は便利な都会の生活にも憧れた時期があったが、

日々、土に触れて生活することで如何に精神的安定を得られるかを実感する事も多い。
ペットと暮らしていると特にそうだ。

出張帰り、
新幹線の中でHalの事を考えていた。

考えてみれば、
Halとの暮らしは私が思い描いていたスローライフそのものだ。

こんなに緩やかで笑顔に満ちた毎日を送ることができるなんて…。

コロナ禍で仕事がキャンセルや延期になった時だって、
Halとの暮らしがあったから乗り越えられた。

それは夫も同じだと思う。

Halのいる生活が当たり前になってしまった今、
いなくなった時の生活が想像できない。
改めてHalの存在の大きさに驚かされる。


帰宅すると、

ほんの数ヶ月前までは、玄関前のガラスドアまで来て覗いて待っていてくれたHalの姿がない。

(Halは、もう自力では動けないのだ)

現実を思い知らされる。

キッチンに夫が立つと必ずシッポを振りながら追いかけて行くのが日課だったが、

そんな元気もなく、
Halは自分のベッドで寝ていた。

「Halちゃん、ただいま!」

声をかけると、うっすら目を開けた。

「何も食べないんだよ」
と夫が言う。

栄養ドリンクだけが、命綱になっているようだ。

深夜0時、
自分で起きあがろうとするHalをサポートして散歩に庭に出た。

尿意も便意もあると言う事は、
意識もしっかりしている証拠だ。

だけれども、
先住犬のウォーリーの場合は、直前まで歩き回っていたし、

二代目のロメオの場合は、寝込んで1週間だった…。

獣医の言ったように《月単位》なら、
この冬が越えられるかどうか…だ。

Halは、今どんな気持ちでいるのだろう。






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