『パリでモンブラン』
1月10日 (現地時間 2003年1月10日)
朝から曇り空。午前6時起床
カマルグ米でチャーハンを作ってもらって腹ごしらえ。
マダムの家で食べる朝食はこれが最後・・・
上げ膳据え膳で、随分と楽させてもらったお陰でお腹の辺りが少々窮屈に感じる。
顔も日本にいる時よりも幾分、ふっくらとしてきているようだ。
(化粧乗りもいいぞ・・・エヘ♪)
午前8時、マダム一家とアパルトメントを出る。
(もう、ここへは一生来ることはないのだ・・・。)そう思ったら,急に寂しくなった。
そして、マダムもあと3ヶ月でここを去ることになるんだな・・と思ったとたん
その時のマダムの気持ちを思って、胸がキュンとなった。
2年間、暮らした部屋には様々な思いが詰まっている。
私には、わずか4~5日ではあったけれど、とても快適に過ごさせてもらった
マダムのアパルトメントに心から感謝をして部屋を出た。
マダムの運転する車で、アヴィニョンTGV駅を目指し出発。
うっすらと雪に覆われたブドウ畑ともお別れ・・
いつかきっとプロヴァンスの青い空を
見に、また来よう。
アヴィニョンTGV駅は、来た時と同じくらい寒々としていた。
午前10時10分発のパリ・リヨン駅行きのTGVに乗ってすぐに私とマダム一家が座っている座席番号と同じチケットを持った黒人男性がやってきた。
別に、珍しいことではなくよくあることらしい。座席のダブル・ブッキングは・・。
2人連れらしいその男性は、私たちが4人連れであるのを知って、隣の席にかけていたのだが、そこへ別の親子連れが・・・。
とうとう、座席に座るのを諦めてデッキの補助椅子の方へ移動して行った。
(気の毒に・・・)
来る時も列車番号表示が違っていて戸惑ったが、ダブル・ブッキングがなかったことはラッキーだったと改めて感じた。
教訓その?・・・フランス国内の列車では、座席のダブル・ブッキングはよくある
そういう場合は、早い者勝ち。自分の座席番号を見せてにっこり笑い、堂々と座っていればよい。その逆の場合、同じ座席番号のチケットを持っている人が先に座った場合は、潔くあきらめよう。
午後1時 パリ・リヨン駅到着。
パリは、-7℃・・・さ、さむい!
着いてすぐに、予約してあったホテル「Mercure」へチェック・イン。
ひとまず荷物を置き、半日パリ市内観光へいざ出発。
メトロ(地下鉄)で、リヨン駅からピラミッド駅へ・・。
オペラ座通りを歩いてオペラ座へ行って記念写真撮影
コンコルド広場からエッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館などを一望
アンジェリーナのモンブランを食べる
見た目は薄茶色の歪な形をしているので一見するとモンブランには思えない。直径約10cmはあるだろうか・・かなり大きめ。
一口食べると、そのマッタリした栗餡の感触に驚く。
日本のモンブランはもっとサラリとしているが、ここのは重量感があって、舌にネットリとへばりついてくる感じ。
かなり甘い・・・中には甘さを抑えた生クリームが、これまたズッシリと入っている。渦巻き栗餡の部分が甘いので、ほとんど生クリームには甘さを感じない。
生クリームの下は、落雁のような白い砂糖菓子が土台になっているらしい。
甘党の私ではあるが、さすがにコレは甘い。
この甘い甘い、モンブランを、ムッシュは1個半(半分はコリーの食べ残し)平らげた。
店内を見回すと、3組の日本人らしき人たちが・・・みんな「モンブラン」を食べている。
雑誌で紹介されて以来、日本人観光客は必ずここに来ると「モンブラン」なのだそうだ。
因みに、「アンジェリーナ」にいったら黙って座ってみてください。必ず、モンブランが出てくるでしょう。