声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

迷彩服はダメ?

2013-02-09 23:13:36 | Diary
yahooニュースによれば、今日の毎日新聞の記事に、

大津駐屯地の隊員が今年から迷彩服で通勤を始めた事に対し、

地元住民20人らが、

「戦争の象徴の服で日常生活に不安を感じる」との理由で

「自衛隊の戦闘服通勤はやめての会」を作り、市長に直訴した

という記事が出ていました。


自衛官の制服は、1種~3種まであって
仕事内容によって、その都度、指定されますが、

問題になっている迷彩服は、いわゆる作業服なんですね。

災害出動の時は必ず着ていますので

戦争の象徴…という見方があるというのを、この記事で改めて知りました。

最近は、高速道路のサービスエリアでも迷彩服姿の隊員をよく身かけますし、
昔に比べると違和感は無くなっているのでは、と思っていたのですが…。

少し説明不足だったのかな?

この記事について、どう思われますか?

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/defence_policy/?1360406937

清水由美 

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裁判所にて

2013-02-08 18:34:18 | テレビレポーター、キャスターの仕事
関西でレポーターをやっていた頃の
仕事は、心霊シリーズ以外には“事件”の取材がありました。

サラ金問題などの社会問題や、マスコミを騒がせた事件を調べ、
ワイドショーで紹介する仕事です。

その仕事中に、
実は何度かピンチに立たされた事がありました。

三◯銀行の女子行員の横領事件の初公判の時です。
前日の深夜、番組ディレクターから

「急な取材で悪いんだけれど、明日の朝、地裁にいってくれる?」

との電話があり、

翌朝5時から、大阪地裁で傍聴券を求める長蛇の列に並ぶことになったのです。

「もし、クジに外れてもアルバイトを何人か頼んであるから大丈夫だからね!」

と言われていたものの、
誰がバイトさんやら…私には全くわかりません。(~_~;)

( 何が何でも自分で当たりクジを引かなくては…この取材ができないと、
私は多分、準レギュラーから外される )

そう覚悟を決めて抽選の棒を引くと、
先に赤いマークが…。

(ああ、良かった…)

と、ホッとしたのもつかの間、
裁判所に入ろうとすると、すぐに警備員に呼び止められました。

メモを取るなどの許可は腕章を付けている取材陣のみに認められる、というのです。

一難去ってまた一難、どうしたものかと思っていた時、
目の前に見覚えのある人が…

そうです、当時TBSのワイドショーのレポーターをされていた東海林のり子さんです。

とは言え、私のような駆け出しのレポーターが東海林さんのような
ベテラン有名レポーターと面識があるわけがありません。

そこで、私の出演している番組はTBS系列だという事を思い出し、

すぐに、東海林さんのところに行き
事情を説明したところ

彼女は、

「大丈夫よ、ウチのカメラマンの腕章を使うといいいわ、
カメラは入れないんだから。」

と言ってカメラマンの腕章を快く
私に貸してくださったのでした。

TBSの腕章をつけた私は、他局の取材陣に混じって、

堂々と傍聴席の一番前の取材陣席で
メモを取り、写真撮影の代わりのスケッチをする事もできました。

2時からの生放送で、無事に裁判の模様を伝える事ができたのも、
東海林さんのおかげです。

残念ながら、その後は東海林さんにお会いする機会がありませんが、

いつかお会いする事があれば、
真っ先に、あの時のお礼を言いたいと思っています。

清水由美 

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日傘の女

2013-02-07 18:26:17 | テレビレポーター、キャスターの仕事
私が心霊シリーズのレポーター時代に一緒に仕事をした

テレビ局のプロデューサーFさんというのがとても変わった人でした。

一緒に歩いていると、

「ホレ、おユミ。前から来ているあの女なぁ、人間とちゃうで….」

そんなことを言っては驚かすのです。

詳しく訊いてみると、
ある日ある時から“それ”が見えるようになったらしい、

この世の人たちではない人たちが見えるようになった、というのです。

 顔立ちは芥川龍之介に良く似ていて、当時、50歳くらい、

飄々とした痩せ型のFさんに見えるようになったのは、

胃のほとんどを切除する、
という大手術を受けたあとからだというのです。

 それに気がついたのは、
まず手術後、自分ではじめてトイレに
行けるようになった時、

病院で男子用のトイレで誰もいないなと思って空けて用を足していると
目の前に見知らぬ老人が立っていたり、
真夜中に病院の廊下で子供が遊んでいたり….。

最初は、ヘンなことばかり起こるなぁと思っていたそうですが、

そのうち慣れてしまって見えることが楽しくなったというのです。

最初のうち、冗談めかして話すので、私は全く信じていなかったのですが

ある日、やはり一緒に梅田の地下街を歩いている時に不思議なことがありました。

「ホレ、前から来ているカップルの後ろの女、見てみ、恨めしそうな顔しているやろ

あれは、あの男が昔別れた女だな、
相当、恨んでんなぁ」

私には、その時はまったく見えなかったのですが、

それから別の日のある夏の日の夕方ちかく、
やはり仕事帰りに地下鉄の駅に向かって歩いていると、

後ろからやってきたFさんが、
私をちょんちょんとつついて

「この時代に下駄はおかしいよなぁ」

とつぶやいた彼の視線の先に・・・
日傘をさしてゆっくり歩いてくる女の人。

夏物の白っぽいワンピースに素足、
そして、足元は何故か赤い鼻緒のついた下駄、

すれ違う時、私には顔は見えなかったのですが、そのプロデューサーがいうには、

「なあ、普通に見えても、どこかちょっとへんだろ?ああいうのはこの世の人間と違う。ふっと振向くともう、その場所にいなかったりするしな….。」

それを聞いてすぐに、振り返ってみたのですがその言葉通り、

今、普通に見えていた人がいない、
その前を歩いていたOL風の二人組みはいるのに、

その後ろにいたはずのあの日傘の女の人が、どこにもいないのです。

目の錯覚にしては、妙にあの赤い鼻緒の白い素足が眼に焼き付いて、

その時のことが今でも、忘れられません。


清水由美 

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誰かがいる?

2013-02-06 22:38:27 | テレビレポーター、キャスターの仕事
スタッフと別の部屋で一人になった後
しばらく寝付けなかったのは、

多分、昼間の樹海で見た様々な遺留品のせいだという事はわかっていましたが、

どうも、落ち着かないのは部屋のカビ臭さのせいだと思いながら布団に入っていました。

ここから後は、夢なのか現実なのかは
定かではありません。

 
嫌な気分のせいで、
蛍光灯をつけたまま横になっていた時です。
首の辺りがモゾモゾとこそばゆくなってきて、みると5~6本の髪の毛が枕にくっついているのです。

でもどう見ても長さが違うし、私の髪の毛よりも細い毛でした。

「まったく、枕カバーも換えていないんだわ」と
文句をいいながらその髪の毛をくずかごに捨てて、

「さあ、もう寝なくっちゃ」と床に入って暫らくすると、

やっぱり、首の後ろの辺りがモゾモゾするのです。

 見ると今度は本数が増えて10本以上はあったでしょうか....。

おかしいなさっき確かに捨てたはずなのに....と思いながら、

くずかごを見ると、さっき捨てたはずの髪の毛が入っていない。

 ぞーっとしましたね。

怖くて、その時はどうしようかと思いましたがとりあえず、

寝よう、寝なきゃ明日の仕事に差し支える。

そう思って枕をはずして電気をつけたままで布団をかぶって寝ようと
したのです・・・・・・が、やっぱり首の後ろがモゾモゾするのです。

見ると、今度は敷布団の上に20本くらい髪の毛が、くっついているではありませんか。

怖いというより、もうその時は
疲れているのに眠れないことに、急にムカムカ腹が立ってきたのです。

 それでいきなり飛び起きて、

「もう、いい加減にしてよね、明日は早いんだから、
この仕事逃したら困るんだから・・・私だって生活かかってんだからね!」

と、姿の見えない“何か”に向かって
怒鳴ったんです。(~_~;)

それから、また布団をかぶって寝たのですが、それからは何事も起こらず・・・、
でも5時起きの翌朝の取材は睡眠不足でボーっとしていましたけれどね。

あれは…何だったのか。

スタッフにその話しをすると

「もしかしたら樹海に入った時、連れて来たんちゃう?」

と、からかわれました。

もし、そうなら一緒に帰りたかったのかも知れませんね。

清水由美 
コメント (2)
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古い旅館で

2013-02-05 17:47:25 | テレビレポーター、キャスターの仕事
樹海の中では、自分の入ってきた道を見失わないように、

途中の樹に、一メートル間隔に赤い紐で目印をつけながら進むのですが、

頭上を見上げるとカラスが飛んでいて、
それを見るたびに何ともいえない嫌な気分になったものでした。

 案内をしてくれた年配男性の話では
毎年、定期的に地元の捜索隊が入って

自殺者の遺体収容を行っているということもあって、

私が入った時は、その捜索が終わったばかりと聞いてホッとしたものです。

とはいえ、女物の時計や男物の黒い革靴など、辺りには遺留品が幾つも散乱していて、

中には明らかにここで首を吊ったであろう、木の枝にかかったままの古い縄や紐が、
そのままの状態で残されていて、

それらが、
風に揺れてブラブラしているのを見るのは、とても生々しいものでした。

周囲には睡眠薬の小瓶らしきものもありました。

(こんな場所で、さぞかし寂しい亡くなり方をしたのでしょうね…。)

と、心の中で手を合わせながら初日の取材を終えた私は、その場所を後にしたのですが・・・・。


樹海での取材が終わって、近くの旅館に到着したのは、

辺りもすっかり暗くなって、
夜の9時をまわっていたかと思います。

その日は、修学旅行生でどの部屋も満杯、私たちが通されたのは、
離れのような古くて薄汚れた部屋でした。

他の男性スタッフ達とは1人だけ別の部屋に通された私は、
何となく、カビ臭い部屋だなぁと思いながら

翌日の早朝取材に備えて、
早めに布団に入ったものの、疲れているはずなのに
何故かなかなか寝付けないのです。

その時の気持ちを表現するのは、
とても難しいのですが、心がザワザワしているとでも言いましょうか、

どこか落ち着かない、身体がゾクゾクするような違和感がありました。


清水由美 

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樹海にて

2013-02-04 19:16:39 | テレビレポーター、キャスターの仕事
守護霊が見えるという、取材で知り合った女性の話をしましたが、

二年近く、心霊シリーズのレポーターを経験した中で、特に印象に残った
のは富士山の麓にある樹海に入った時
です。

青木ヶ原の樹海は自殺の名所として知られているところですが、

この樹海の周辺では何人もの人が、霊を見たという証言をしています。

 ある時は、この樹海付近の道を通りかかったタクシーの運転手さんが、

髪の長い女性を乗せたところ、途中で
消えていなくなったとか、

深夜のドライブ中にバックミラーに青白い顔の男性が映っていたとか、

その手の話は後を経たない場所です。

 でもこの樹海の周辺は秋になると、
それは素晴らしい紅葉がみられ

観光客を乗せた観光バスも通っていて、決して寂しい場所ではないのです。

 ところが、一歩、樹海の中に入る
と、そこは別世界です。

暗くてひんやりした、樹海の中は方向感覚がわからなくなるといわれ

一度この樹海で迷うと二度と出てこれなくなるとも言われているのです。


 私が関西から取材スタッフと一緒にこの樹海の中に入ったのは、

もう紅葉も終わろうとしていた晩秋の頃でした。


清水由美 

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守護霊の話

2013-02-03 22:26:07 | テレビレポーター、キャスターの仕事
リポーター時代のエピソードをあげればキリがないのですが、

岡山県の津山市の山奥に、守護霊が見えるという女性を訪ねた時の事も忘れられません。

 その方は、とある寺のご住職の奥さ
んで、当時50代半ばの、会ってみた感じは、ごくごく普通の女性でした。

ただその方、初対面で挨拶もそこそこ
に、じっと相手の顔を見つめたかと
思うと、

「あなたの後ろにお顔が見えます」

といきなり話し始めるので、
たいていの人はドキッとするそうです。

私の場合も、

「あなたとよくお顔が似ていらっしゃいますね、めがねをかけた優しそうな
男性ですよ、心当たりはありませんか?」

と、会ってすぐに言われ、驚いたものです。

祖父は私が生まれる10年以上も前に亡くなっているので、
私自身は祖父の顔を見たことはないのですが、

生前の祖父を知る近所の老人から

「おじいさんによう似とる」と

いわれたこともあって、

私にとって、母方の祖父は、
一番気になるご先祖様でもありました。

しかもこれは偶然なんですが、
祖父の命日と私の誕生日が同じ日なのです。

そんなことが一瞬頭をよぎったのと、

「守護霊はおじいさんだったのか」

という妙な安心感で、その時は疑う気持ちより、
嬉しいという気持ちのほうが強かったものです。

でも、どうなのでしょう?
もしどんな人にでも守護霊がいて
守ってくれているのなら、
不幸な事故や事件は起こりませんよね。

不幸な出来事が起こる事については
どうなのですか、と訊いてみたところ

「ご先祖様を大事にしていない時に起こる」

とのことでした。

(ふ~ん、お寺のご住職さんの奥様らしいお答え・・・(^^;; )

私自身、その頃は長らくお墓参りもい行っていない状態だったので、

その後、すぐに実家に帰ってお墓参りに行きましたが、

大事なことはお墓参りに行くことではなく、
いつも心のどこかで自分を守ってくれているご先祖様がいるということを忘れない、感謝する気持ちを持つことなのだそうです。

あのお寺の奥さんが言った言葉を信じる、信じないは別にしても、

今自分がここに存在していることは、すべてご先祖様のおかげ……。

感謝する気持ちはいつも、忘れないでいようと思っています。


清水由美 

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三段壁で

2013-02-01 18:21:38 | テレビレポーター、キャスターの仕事
振り向くと私の立っていた場所から、
わずか5メートルも離れていない場所で、

何人かの観光客が断崖絶壁から
すぐ下の海を覗き込んでいるではあり
ませんか。

その声と同時に、
私を映していたカメラマンは、すぐさま断崖絶壁から、すれすれの所で

足を一歩踏み出すと、そのまま海に落ちるのではないか、

というような格好で海面を捕らえ始め
たのでした。


思いがけない事件にショックで青ざめながらも、

結局この日は遺体の引き上げ作業を収録している取材スタッフの仕事を
ただ見ているしかなかったのですが、

私としては、この現場を映していいものかという…
仕事とは言え、なんだか割り切れないものを感じていました。



私がここ南紀白浜を訪れたのは、釣り人の間で噂になっていた幽霊話を
検証するためだったのですが・・・

結局、カメラは自殺者の引き上げ作業を、まるで特ダネとでも言わんばかりに
遠慮なく映してしまっていて、

私も放送当日、その映像を見ながら
当時の様子をレポートしろというディレクターの指示に従うことになりました。

自殺者は寝屋川市の40歳代の男性でした。

借金苦による自殺だそうで、
三段壁についての知識もあったのでしょう、

現場で目撃していた観光客の証言によると、助走して飛び込んだのだそうです。

引上げ作業の時、私はその苦痛にゆがんだ顔をはっきりと見てしまったのですが、

さすがにVTRでは顔は映さず、
海面にうつ伏せの状態で遺体が浮かん
でいるのを

船に乗った人たちが慣れた手つきで引き上げている様子を映し出していました。


近くの公衆電話には「いのちの電話」の張り紙などもあって、

地元警察などでも、なんとか思いとどまらせようと努力はしているものの、

それでも自殺志願者が後を絶たないと言われている場所なのだそうです。

当時は景観を損なうと言う理由から
柵などもなかったのですが、
その後、柵が設置されたと聞いています。

そんな理由で、あの美しい景観が変わってしまうのは、とても残念な事です。






清水由美 






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釣り人の怪

2013-02-01 17:51:42 | テレビレポーター、キャスターの仕事
心霊スポットを検証するレポーターで一番最初に訪れた場所、

それは和歌山県は南紀白浜の三段壁でした。

実はその前に一度、「三重県賢島でグルメの旅」をテーマに取材する企画で
レポーターとしてデビューはしていたのですが、

おそらく、どんなジャンルのリポートが向いているのかの“お試し期間”だったのでしょう…。
関係者からは、とりあえず合格という評価を貰ったものの、

当時、所属していたプロダクションのマネージャーからは、放映後

「あんたなぁ、控えめなんは美徳やないよ!」

と、言われたものです。(^^;;

その私に、ちょうどピッタリのテーマがある、と直後に舞い込んできたのが
「心霊スポットでのリポート」でした。


三段壁は、海に面した50mはあろうかと思われる崖が2kmも続く風光明媚な場所です。

ここは、残念な事に崖から海に飛び込む自殺者が絶えないとの事で、

その近くで夜釣りを楽しむ釣り人達から「幽霊を見た」という話しが、まことしやかに
噂されているとのことで、

その真相を確かめるために、私はディレクター、カメラマン達と一緒に現地に赴きました。

取材当日は雲一つない快晴でした。

真っ青な空と深い海の狭間に延々と続く黒褐色の崖…、

その崖の下に広がる青緑色の水面から上がる白い波飛沫、

明瞭なコントラストに思わずため息が
出るほどの美しさです。

私は景色の素晴らしさに高揚しながら
カメラの前に立ち

「こんなに美しい場所で自殺する人がいるなんて信じられないですね。」

と上機嫌でレポートを始めたのです。

と、その時

「飛び込んだぞーっ!!」

という大声が背後から聞こえ、辺りの空気が一変しました。




清水由美 

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