「老後破産」という言葉が流行語大賞に選ばれそうな勢いで拡がっています。
キーワードを入れると、なぜか「天地真理」さんと関連付けられて出てきます。
天地真理さん…今、お幾つでしたかしら?
まだ、老後という程の年齢ではないと思いますが…
天地真理さんと実際にお会いしたのは、
二十数年前、
今は世界遺産に登録された富岡製糸場の敷地内で開かれた地元新聞社主催の「移動編集局」
というイベントでした。
とても暑い日だったのですが、
彼女は最初、普段着でいらしていて
車での長旅で疲れたのか、とても不機嫌で
ほとんど喋らず、
当時のご主人らしきマネージャー?の横で
「暑い暑い」と言ってドーランのような濃い化粧の汗を拭きながら、
とても疲れた表情をされていました。
第一印象は、全体的にややふっくらした
“笑顔のないマリちゃん”
でした。(~_~;)
MCの私との打合せでも、全てご主人が指示を出していました。
そのご主人の印象ですが、
雄弁で軽くてノリの良い…映画などに出てくるナイトクラブのマネージャーのようなタイプ
(う~ん、この人があのマリちゃんのダンナさん??)
と、半ばガッカリしたのは偽りない気持ちです。
本番は、富岡製糸場の特設ステージで
一回が約30分程度の短いliveでしたが、
本番が始まってステージに上がった彼女は
ブルーのサテン地に黒やベージュの花模様の、
かつての衣装に比べれば年齢相応にシックでしたが、
袖はパフスリーブ、裾はふんわりとお姫さまのように広がった膝までのドレス姿、
それに、「マリちゃんヘア」のカツラをかぶって登場、
それでも当時はまだネームバリューがある人ですから、ファンも多くて
『ひとりじゃないの』を歌った時の
あの“マリちゃんコール”も健在でした…
ただ、カラオケで歌った声は低くて野太くて
かつてのようなツヤもなく、
出ない声を絞り出すように苦しそうに唄っていらしたのには驚きましたが…。
その天地真理さんが、老後破産??…。
ネットや週刊誌に書かれているのが事実だとしたら淋しい話ですね…。
清水由美