遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



   ただいま”ホツマツタエ”にはまっております。ホツマツタエとは記紀以前の日本最古の叙事詩という説もあり、また江戸時代につくられた偽書であるという説もある問題の書物です。学会においては、中国より漢字が伝来する前にわが国は文字がなかった...ということを根拠に偽ものであるとされているのですが、近年ホツマツタエに惹かれる方は多いようです。

   ”ホツマツタエ”の意味は「真の伝説」..とでも言ったらいいでしょうか。日高見ヒタカミの国(東北地方にあったとされる)のものがたり、ヒタカミはまた高天原でもありました...その内容は記紀よりはるかにおおどかで豊か...古事記の登場人物もより具体的に生き生きとしています。それだけでなく宇宙の成り立ち、生死とはなにか 国家とはなにか、ひとの不幸の原因 皇室とはなにか 身体によい食べ物とは 男女のやくわりとは....などなど和歌 40章(アヤ)に目も綾に織り込まれているのです。

   イサナキイサナミは最初にヒルコ(のちに和歌姫となります)を生み、つぎに日神ウヒルキ(大日霊貴)またの名はアマテル(天照大神)男神を生みました。アマテルには12后神がいて..といっても後宮とはすこし違ったようです。この12人の后はそれぞれ12の地方についてアマテルがまつりごとをする補佐をし、1年のうち1ヶ月身の回りのお世話をしたとか...このなかの中宮(正后)が瀬織津姫でした。瀬織津姫は太祓詞に祓戸四神のひとりとして出てきますが記紀には登場しません。いはば隠された神のひとりです。天照大神が女神とされたとき、后としての瀬織津姫も消されてしまったのでしょう。アマテルのほかにツクヨミ、ソサノオが生まれますがこのソサノオはとんでもないことをしたのです。八叉?のおろちは12后神のひとりが怨念から変化ヘンゲしたものでした。

   アマテルの皇子オシホミミが皇子のホアカリとニニギを西方に遣わした後、ヒタカミは次第に衰え、西日本ではニニギの子孫である大和朝廷が勃興してきます。そして時は流れヤマトタケが東征にやってくるのです。ホツマツタエの後半の主人公はヤマトタケです。

   未開といわれた東北が実は豊かに縄文文化が栄えた地であったことは1994年青森郊外の三内丸山遺跡で約4500年前(縄文中期)の巨大木造建築跡が発見されたことで立証されました。下の写真は復元されたものです。縄文では最大級の集落跡もありそれは6000万年前のものだそうです。...ホツマツタエが真書なのが偽書なのか実際はわかりません。けれども 日本に漢字が伝わる以前に文字がなかったって....これだけ賢い日本人なのだからないわけないじゃん!と思いませんか? 学者の多くは神代文字は後世つくられたものといっておりますが、わたしは昨年神代文字展になにも知らずに友人に連れられていったときの衝撃を忘れられません。

   その文字からはエナジーが迸っていたのです。それは呪術めいたものでなくどこまでも明るい清い気でした。ほんものだと思いました。口から出る”ことのは”だけでなく昔は文字にも力があったんですね。....ただ悩ましいことがあるのです。オオクニヌシですが、ホツマツタエでは国譲りをしたあとヒタカミであたらしい都をつくります。出雲神社にいるオオクニヌシ ヒタカミの国にいるオオクニヌシ どちらがただしいのかどちらも正しいのか....考える時間はたっぷりありますから オオクニヌシのものがたりはのちのことにいたしましょう。






1本の柱の高さは20Mあったそうです。ざっと10階建てくらい!?
この6本...という本数には深い意味があったはずですが 忘れたので思い出したら書きます。


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