遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



日曜日 晴れわたった空、青いそら 瀬織津姫にいざなわれるようにたどりつきました。


     

林檎の木(ゴールズワージー)のミーガン....風が黒いスカートをまとわりつかせ、くしゃくしゃの黒い帽子を風になびかせ 青い空を背景にくっきり立ったミーガンが目に浮かぶような草原でした。



土手を越えると一面の菜の花が風にゆれていました。ひばりがさえずり ちょうが花々にたわむれていました。.....たんぽぽ からすのえんどう ふじばかま いぬふぐり....

     

お弁当は新たまねぎを炊き込んだおむすび、ハムとチーズとトマト、レタスそしてゆで卵のフィリングのサンドウィッチ.....娘たちは散歩に出かけ、わたしは”林檎の木”を語りました.....なんという夢心地 いったい自分はなにをしたのだろう....どうして こんなに急に うつくしさの、同情の、あるいはただ春のとりこになってしまったのだろう.....アシャーストは心のうちに満ち溢れる、このあたらしい春の感情と獏とした不安につつまれ.....

     

名残を惜しみつつ、土手をあとにすると奇妙な森 蔦のからまった巨木がありました。近づいてみるとそれは....八幡神社の森だったのです。

     

森は鬱蒼と小暗く....表にまわり 鳥居をくぐって参拝しましたが、あまり感じませんでした....ところが参道をかえるとき そこここで響くのです。なにかに呼ばれるように近づくと木が呼びかけているのでした。杉や...銀杏.....わたしは数本の木に祈りました。手をかるくあてて交流しました。なかには涙がでてくる木もありました。



お社は荒れておりました。かえりみるひとはそう多くはないのでしょうか。日本中の鎮守の森がお社が荒廃しているように思います。なかにはしっかりおまもりくださっているところもありますけれど........ひとの心が荒むのとそれは無縁ではないような気がいたします。




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