音楽の喜び フルートとともに

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音楽と児童会

2010-04-16 22:25:24 | Weblog

これも、チューリップ。

朝、トリオを発表会で演奏されるというので、レッスン。
モーツアルトの『アイネ クライネ ナハト ムジーク』の2楽章と3楽章。
トリオをするには、まず音程をあわせることが必要です。それぞれの調の音階を3人で、合わせながら、ゆっくりと演奏すること。チューナーを見ながらでも構わないので、まず正しい音程を覚える、その音を出している体や、唇の状態を良く覚えておくことが大切です。

次に拍子感が大切です。特に2nd 3rdの人は、自分の音が拍のどこを吹いているのか意識することです。
特に休符の後の音が、弱起の場合、強く演奏しないこと。

そして、音符一つ一つの減衰の仕方、音の始末を揃える事などなど、初めに考えておかないといけないことをいろいろお伝えしました。

午後は児童会。雨の中、あちこちで勃発。以前に比べると暴力行為は減りましたが、荒っぽい先輩達に、びっくりして泣いてしまう一年生がいたりして、たいへんです。
まだまだ、教育が必要です。

夜はSさんのピアノと合わせ。フランソワ ド リミニ幻想曲と、ケーラーの子守唄。
ケーラーは、繰り返しが多く、古典的なつくりの曲だけに、和音、スケール、音の始末を普通に吹けないと、なかなか曲の良さが伝わりません。

リミニは、オペラ原曲なだけに、ピアノ譜にスタカートと書いてあっても、どういうスタカートか?オペラ版が聴け無いだけに、譜面から読みとらなくてはいけません。
管のそれと、弦楽器、打楽器で使われる残響の感じは当然違っていますが、ピアノは一台で全ての楽器を表現しなくてはならないので、こういう作業がかかせません。
いろいろやっていると、おもしろくて、10時くらいまで、話し込んでしまいました。

明日は、児童会土曜日開室。初めて私は勤めます。8時半~18時まで。体持つかな?
今日は早く寝よっと。








フランソワ ド リミニ幻想曲

2010-04-15 22:03:27 | 名曲

咲きかけの、カキツバタ(杜若)。昔、華道をやっていましたが、カキツバタの生け方は何種類もあって、カキツバタの葉を叩いて曲げて、重ねて、巻いて…。日本人はかつてこの花をこよなく愛していました。

ポール・タファネル(1844~1908年)作曲
「フランソワ ド リミニ」幻想曲
アンブロワーズ・トマ(1811~1896年)の歌劇を元に書かれた変奏曲です。
この歌劇は、トマの最後の作品ですが、今では、ほとんど演奏されることがありません。ネットで探しましたが、資料もなかなかありません。トマといえば、歌劇ミニョンや、ハムレットを書いた人ですが、タファネルはミニヨンの歌劇の主題による幻想曲も書いています。こちらの方は、君を知る南の国や、タイテー二アなど有名な曲もあります。

トマの作風はロマンティックで、メロディが美しくなじみやすい作曲家です。そのため、後年ドビュッシーやフォーレの近代作曲の波に乗ることができず、忘れられた作曲家となってしまったのではないかと思われます。タファネルはトマの33歳年下。16歳でパリ音楽院を卒業しましたが、トマは晩年この音楽院の
教授をしていたこともあって、トマの楽曲になじんでいたのではないかと思います。歌劇は忘れられても、幻想曲に入っているトマの歌曲の美しさを聴けば、タファネルが変奏曲を書きたくなったのも納得です。

フランソワ ド リミニというのは、ダンテの神曲に登場する女性の名前でイタリア語では フランチェスカ ド リミニ。
実在の人物だったらしいですが、いろいろな人がこの話を元に戯曲や、歌劇、絵画を残しています。

サンドーレも、書いていてこちらの解説を読むと、醜い兄に代わって弟がリミニに結婚を申し込み、彼女は相手が弟の方だと思って承諾してしまいます。実際には兄と結婚させられてしまいます。ところが、弟と愛し合うようになります。その後、横恋慕した、もう一人の弟に迫られますが、断ります。この弟が、腹いせに兄に二人のことを話してしまい。逆上した兄に、二人は殺される。というお話だそうです。

もっとも有名なのは、チャイコフスキー。交響曲を書いています。

また、このトマ歌劇について、ご存知の方、資料などお示しくださればうれしいです。


絵本のおじさんが来た

2010-04-14 22:02:10 | 子ども

マンサク(満作)の花。この辺りでは珍しいですが、庭木にしている人がいました。マンサクって、「まず咲く。」の方言だそうです。寒い冬を越え、春になってまず咲く花、と言う意味だそうです。
マンサクは満開ですが、また寒くなりました。会う人会う人、まず、この異常な春の話題です。

半そでで走り回っていた子ども達は、今日はさすがに長袖。
今日はひげの絵本のおじさんが、児童会に来てくれました。おじさんはもう、ここにくるのは、3年目。かならず、絵本の読み聞かせの前に、こどもたちと遊んでくれます。
女性比率の多い職員の中、おじさんは大人気。ぶらさがったり、グルグル体をもって回してもらったり、逆さになって振り回されたり、いつもとちがってダイナミックな遊びに多くの子ども達が夢中です。

1時間もたち、おじさんがクタクタになってきた頃には、二人の一年生が両足に一人ずつ巻きついて、引きずって歩いていました。「お疲れでしょう。おじさんはちょっとお休みですから。お部屋に入りましょう。」
「えー!」「やだ!」という子ども達をドッジボールに誘い。やっとおじさんに休んでもらいました。

子ども達は、ずっと出っ放しで、3時間でも4時間でも、ドッジボール、サッカー、鬼ごっこと遊びを変えながら平気な子もいます。大人は、子ども達と遊ぶ時には、疲れきってしまわないようにしなければなりません。

おもしろい絵本の最中も、私の担当の子どもは、外にでてしまい。ブランコしたり、ジャングルジムをしたり。この子はやんちゃですぐ悪態をつくので、一見そのようには見えませんが、何か怖いと思うと自分より弱いと思える子を殴ってしまいます。ドッジボールも怖い、集団で、イベントに参加するのも、怖い。

無理矢理中に入れてもお互い気分の悪い思いをするだけなので、一緒に外に出て、もうゆっくりします。すると、気持ちも安定してきて、いろいろ話してくれたり、得意の英語の歌を聞かせてくれたり。
びっくりするような優しさをみせてくれたり。

落ち着いたこどもが相手だと、どこにいるのかわからないくらい静かに、いつまでも遊んでいます。

この子が安心して誰とでも遊べる環境を作ることが私の仕事だと決めています。


トーンホール

2010-04-13 21:32:51 | 音楽

野いちごの花も、この季節に咲きます。地を這う葉や茎、花が、そのままで布の模様のようです。

トーンホールを多めに塞ぐようにしてから、音程が気になります。空いている部分が小さいということは、空気があたる部分が狭くて小さいということです。ついつい、空気をホールに入れようとして、内向きに管を動かしてしまいます。そうすると、音程が下がります。
気にして外に向けると、今度は音が出ない。音の出る場所は、ホールを大きく開けていた時に比べると、ずっと、狭くなったような気がします。

もともと、良いと思える音のスポットは小さいので、そうそう、狭くなったはずは無いのですが…。
とはいえ、以前よりホールと口の間が近くなったので、とっても感度が良くなりました。
こうなると、以前やった曲なんかも、引っ張り出しては、このアンブシャーで吹いたらどうなるか?と、気になって、片端から吹いてみたり、古典では?近代曲では?といろいろ試してみたくなります。

…が、今月になってから、児童会のスケジュールが毎日。練習も思うようにできません。

年3ヶ月休まないといけなくなって、障がい加配の臨時職員の数が、圧倒的に足りません。多動系の障がいの子が加配職員の数より多いなんて状況は、到底赦せるものではありません。こどもの安全確保ができない。その上月2回土曜日開室分の、人的手当ても結局のところ無く、今までの職員で回さないといけません。シフトを組む先生は毎日、他児童会へ応援の電話をかけています。
しかし、この状態でいつまでやれるものやら・・・。臨時職員の私が考える問題ではありませんが、今でも大変なのに、4人の臨時職員が休む10月からの3ヶ月、どうするのやら?空恐ろしいです。







雨の日

2010-04-12 21:20:53 | 子ども
チューリップがあちこちで咲いています。今日は朝から雨。
夫は台湾。次男は新しいスポーツ店でかったかっこいいカッパをおろして、自転車で高校へ。私は朝はレッスン。午後は100均のカッパを着て児童会へ。
1年生が今年も元気です。
あまりに元気で、おやつの時もお行儀が悪くて、指導員の先生に体育館で20分間遊ぶのを禁止されてしまいました。

唯一赦されている渡り廊下で鬼ごっこ。普段は自分達だけでするのですが、「先生も」と誘われて、「先生足遅いし、ちゃんとルールをきめてくれるなら。いいよ。」ということで、はじめました。

今の子達は鬼になるのを嫌がって、力のある子はタッチされそうになると、バリアをはったり、自分だけの特別ルールを作ったり、力の弱い子は、すねてやめてしまったり。泣き出したり。ひどい時は殴りあいになったり。

それが、児童会で赦されている廊下から降りてしまうと「反則負けで鬼」。バリアなし。
「やめる」と言い出す前に、すぐに全員反則負け。狭いから、逃げる場所が少なく、すぐタッチ。

厳密にルールを適用していると、鬼になってすねる時間が無くなって、初めはブウブウ文句を言っていたのに、鬼ごっこの楽しさに目覚めてきたらしい。
ワンサイドゲームはおもしろくない。鬼はかわらなくっちゃ。

散々遊んで、
「先生、明日も来る?」「おにごしような。」
「うん、そうしよう。」

といいながら、ルールを守って遊ぶ楽しさをおぼえたから、次は自分達だけで、もっとおもしろい遊びができるよ。
と、心の中で思うのでした。




夫帰国?

2010-04-11 20:28:52 | Weblog
昨夜、中国から帰ってきた夫のおみやげは、青島ビール24缶。向こうの人が夫の酒好きに合わせてくれたらしいです。あまり飲めない私はがっかり。替わりに飛行機の中でフランスのお菓子を買ってきてくれました。
マゼ社はルイ13世の時代から続くお菓子の老舗。小さな缶蓋には、創立当初のモンタルギスの町並みが描かれています。小さな缶ですが、裏書きもサイドも、宮廷風の絵があしらわれています。



中味はキャラメルでコーティングされたアーモンドのお菓子。




久しぶりのヨーロッパの香り。

夫は一日家にいただけで、明日から台湾だそうです。疲れが心配ですが、それとともに、外国に行くと、接待を受けて、お腹周りが大変。それに、「台湾料理は口に合う」そうなので、肥大化に拍車をかけそう。あーあ。知ーらないっと。                                                      


保サポ

2010-04-10 20:56:31 | 子ども

葉牡丹は、今頃はこんな具合。葉牡丹、大根、小松菜、白菜。すべて菜の花が原種だそうです。こんなのを見ると、そうなんだと、実感します。
暖かくなりました。今度こそ、春らしい春になりそうです。

今日も仕事。市の施設で子どもを預かる保育サポーターの仕事の依頼を受けました。
4人の男の子達と、9時から6時まで。

4人いれば、子ども達はいろんな遊びを自分達で考えて遊びます。
危ないことをしないこと、たまに、暴言を注意すること。時間の決まりごとを守ってもらうこと。それくらい。

ものの取り合いでも、一端分けて、ものを預かって「話しあって決めてください。はい、Aくんはどういう考えですか?言ってください。」
「使っていたのにBが急に取ってきた。先に使っていたから、僕が使う。」
「Aくんは先に使っていたものが使っても良いといっていますが、Bくんはどうですか?」
「Aくんはずっと、たくさん使っていたから、今度は僕が使う。」
「先使う者順と言う意見と、たくさん使っていないものから使うと言う意見が出てますが、どうしますか?」
「僕や。」
「僕や。」とにらみあいます。
「さあ、二つの案が出ましたが、こういうときどうやって決める?」
「…。」
「じゃんけん。」
「じゃんけんと言ってますが、いいですか?」
「最初はぐー。じゃんけんぽん。」

こちらが、裁判官になってあせって決めなければ、子ども達は自分達のルールを自分で作って納得して、仲良く遊びます。
大人が見ていて、先に使っていたからとか、長く使いすぎていると決めても、結局絶対的な正しさと言うものはなく、自分好みの判断をしているに過ぎないと思います。
それで決めても、どちらかに不満が残っていて、その後、ずっとくすぶって小競り合いを繰り返します。
そのたびに裁判官出動しなくてはなりませんし、こどもはどんどん自分達で解決せずに、大人を使って相手への仕返しや、自分の要求を遂げることしか考えなくなってしまいます。

それでも、不公平だなと思う時もありますが、それは余計なお世話で、子どもは自分達なりの公平感を持っていて、それは、彼ら自身の関係によって決まります。
それをとやかく言うのは大人の傲慢さと言うものだと思います。




東から強風

2010-04-09 20:44:22 | Weblog

すごい風でした。春が来たのになぜか東風。子ども達が育てたチューリップは満開。ちょっとこの風はかわいそう。

始業式の後、記念撮影で学校は終わり。朝10時から児童会をあけました。

乾いた砂が風で舞い上がって、運動場にいるだけで、頭から砂だらけに。それでも、子ども達は大勢、元気に外で遊んでいます。

思いついて、一人がスーパーの手つき袋に紐をつけて、運動場にでたら、すごい風で走らなくてもパンパンに膨らんで、簡易凧に。
「僕も」「私も」とあっという間に、運動場は凧だらけに。ジャングルジムや、滑り台の上から飛ばしたり、友達と並んで飛ばしたり。

手がすべって、ひもがすっぽ抜けても、ビューンと飛んで、西側の網フェンスにベタッとはりついて、落ちてもきません。よっぽどおもしろかったらしく、「持って帰ってお母さんに見せても良い?」と聞く子もいて、「どうぞ。」と言いながら、風がやんだら、ただの袋。『おうちの人にそのおもしろさ伝わるかな?』と、頭をよぎりました。

ともあれ、子どもたちも、夢中ですることがあれば、もめごとは少ないです。

帰ってフルートを練習するときに、思いついて右目を閉じて楽譜を追いました。最近、左目の視力が弱って、字が2重に見えたりしていたのです。
左目で見ると、初めはつらかったけれど、1時間もすれば、慣れて、しかも、これくらいするといつもは、ものがぶれて見えて、大変だったのが、全く大丈夫・・・どころか、いつもより調子良い。
どうも、両目を使うと、見えにくい左目が右目に依存してサボっていたらしい。こういうところからも、体の歪みはくるのかもしれない。

当分バランスを取るためにこの練習をしよう。



入学式

2010-04-08 21:27:18 | Weblog
次男の高校の入学式でした。高校は長男は私学、私も私学だったので、公立高校の入学式は、はじめて。今時、詰襟の制服。誓約の辞、国歌斉唱…なんだか、60年前に戻ったような気分でした。式の後は和やかにすすんだのですが。

とにかく明日から、学校まで3キロ、自転車通学で、がんばれ!
当人は、昨夜興奮したのか、眠れず、今日は緊張。帰ったら、5時から熟睡、夕飯は起きてきましたが、食べるなりまた熟睡。朝まで寝るのでしょう。
明日の用意はしたのかな?まだまだ、気になる親ばかです。

私の方も、新学期は、仕事が増えて大変。明日はお弁当もちで一日勤務、子ども達は元気、体力もつかなぁ。

練習時間を確保するのが課題。6時半に帰って、2時間半。春休みで仕事がある日はこれが限界。
授業が始まれば、13時半出勤になるので、もう少しましになりますが。

フルートのこと、アルバイトのこと、どこで線を引くのかを自分でちゃんと考えなくちゃ。人生なかなか難しい。



先生の夢

2010-04-07 22:30:21 | 音楽

今日は梅田でレッスン。久しぶりに見た鋼材を運ぶ船。高度成長期には何十軒とあったこういった船に荷物を乗せて運ぶ業者は、もう一軒しか残っていないそうです。

アルテ3巻の26、レスタティーボの練習。
レガートで演奏しますが、かなり音符が多いです。
バタバタ早めに演奏していると、先生が「モイーズ先生が演奏したのを聴いたことある?」と言われました。
「CDで。音質は劣化していてよくないのに、聴いていると、なんともいえないふわっとしたいい感じ。なんていっていいのか。」
「そうでしょう。良く聴くとね、あちこち間違っておられるんだけどね。そんなことは、超えたよさがあるんだよ。早い演奏をする人や、指の動く人はたくさんいるんだけど、こんな演奏をする人は、世界中探しても何人かしかいないよ。その演奏とね、自分の演奏はどこが違うか、良く聴くんだよ。


「それから、自分の音を良く聴くこと。」

この課題はデュオになっていて、先生に合わせようとしたり、テンポどおりに演奏しようとばかりしていて、自分の音を良く聴いていませんでした。すると、

「音楽にするんだよ。歌ってる?モイーズ先生はいつも歌いなさいといっておられたよ。大きな声で歌うとフルートを吹くときにもいいんだよ。いい音がするから。」
「仕事で子どもを呼んだりするときくらいですね。大きな声をだすのは。」
「子どもを呼ぶために大声を出す時は、フルートを吹くときとは違う筋肉がうごくんだよ。民謡的な発声法と同じで。だから、歌った方がいいよ。」

「それでね、子どもに話すときに、自分が一生懸命話すことに夢中になって、子どもの顔色や、態度をみていなかったら、子どもはぽかんとして全くわかっていなかったり、『これしなさい。』と言っても実はその子は体調が悪くて出来なかったのを見落としていたりするでしょう。」

「フルートを吹くときも同じ、たくさんのこどもがそこにいるのよ。子どもの顔色や、空気を読むのと同じ、自分の音を一つずつ、一人ずつちゃんと鳴っているかどうか聴いてあげるんだよ。」

「楽譜に書いてあることをそのまま演奏するだけでは、芸術とは言えない。音楽にすることが大切だよ。音楽だよ。同じ様に演奏してはいけない。2回目は違うことをやってみるんだよ」

「宮本武蔵は、力を出すためには力を入れてはいけないと書いているね、大きな音を出す時には、力を入れたら、力が出ない。と言って、筋肉が全く無かったら、力はやっぱり出ない。力を出すために筋肉を作っておいて、適切なところで、適切な加減で力を抜き、力を入れないといけないんだよ。もう、だいぶ気付いて来てると思うけれど。その加減が大切なんだよ。」

テレマンファンタジーの1番、私の課題のタンギング。
「そうそう、そうだよ。それでいいんだよ。」と言われたので、質問してみました。
「いつもは、マウスホールを4分の1位塞いでふいていたのですが、もっと、ふさいでみたのですが。」
「4分の1から、3分の1だけど、音によっては3分の2位ふさぐときもあるよ。音によって違うんだよ、一定じゃない。特にppで演奏する時には僕もそうするよ。でも、ふさぎすぎると、音は小さくなる。モイーズ先生がおっしゃってらしたけどね、自分の息だけで演奏しているんじゃないんだ。大きな掃除機がホールの裏についていて周りにある空気も一緒にホールの中に吸い込まれていく。そんなイメージで演奏するんだよ。管を見てご覧。ホールだけではなくて、ずっと管は横に長いでしょ。」

なるほど、昨夜、S先生はモイーズ先生の夢を見られたそうです。
夢の中のモイーズさんは生きておられた頃より、もっとうまくなっておられたそうです。
そして、今日私に言って下さったようなことを、「ちゃんと伝えるんだよ。」と、言われたそうです。
本当におもしろい。

今日も、自分のどこが足りないのか、わかって元気が出てきました。
足りないところがはっきりすると、目指す方向がわかります。最悪なのは、満足してしまうこと。霧の中にいるようにぼんやりしてしまいます。どんな事でも、どんな時でも、はっきり本当のことを言ってくれる人をそばに置くことが大切です。少し傷つくかもしれませんが、その傷は、次の失敗を必ず防いでくれます。傷なくして成長はない。ということを肝に銘じます。