ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「追跡者(1998)」、トミー・リー・ジョーンズが連邦保安官を演じるクライムアクション!

2018-11-13 11:07:40 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1998年 アメリカ映画 131分 同名作品があるので要注意。

1993年の「ハリソン・フォード 逃亡者」のスピンオフ作品。

追いかける連邦保安官が今度は主役。

犯罪者を護送中の護送機がオハイオ川に墜落。機に乗り合わせたサム・ジェラード連邦筆頭副保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、逃走した囚人マーク・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)を部下と共に追跡することに。

シェリダンは元CIAの特殊工作員で、2名のCIA部員を殺した容疑を受けていた。だが、これは冤罪で恋人とともに容疑を晴らそうと逃走。

一方、ジェラード保安官には、外交保安局捜査官のロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)が捜査に加わる。

テンポ良い展開と、次から次へ起こる、アクションに釘付け。

とにかく、トミー・リー・ジョーンズがかっこいい。

脇役も渋く、なかなかの迫力。

犯人は、途中からわかるが、そこは既定路線。

とにかく、一級のクライムサスペンス。


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「去り行く男」、題名からは「シェーン」を思い起こさせる!

2018-11-10 11:02:29 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

1956年作品 アメリカ映画

正統派西部劇

題名から地味さを感じて、スルーしようかと思っていたが、見てよかった。

西部の流れ者が、牧場主に助けられ、目をかけられるが、牧場主の妻とのいざこざで、去り行く男だ。

西部劇全盛のころの映画だが、アクションシーンは少なく、むしろ人情劇だ。

意外と、配役がよくて、主役のグレンフォード、牧場主のアーネストボーグナイン、嫌われ役のロッドスタイガーが顔をそろえる。

監督の、デルマーデイビスは、西部の雰囲気をうまく表現していて、引き込まれる。

途中、狂信的宗教団体が出てくるのは、珍しい。

それにしても、女性の浮気心に、男性は振り回される。

女をめぐるドロドロ劇だ。

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「追憶」、ロバート・レッドフォード、バーバラ・ストライサンド共演の恋愛映画

2018-11-06 11:50:47 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

ロバートレッドフォード好き ☆☆☆★

1973年作品 アメリカ映画 シドニー・ポラック監督作品

1937年、大学の創作クラスで出会ったケイティ(ストライサンド)とハベル(レッドフォード)の、その後20年にわたる愛の変遷を激動の時代を背景に描き出す。

軍服姿のロバートレッドフォードが実にかっこいい。

ストライザントは、もともと歌手で、この映画の主題曲がいい。

時代の背景もあるのだが、第二次世界大戦をへて、ハリウッドの赤狩りと激動の時代だった。

政治思想に頑なな女性と、ちょっとのんびりタイプの脚本家。

性格的に反対な二人が、ひかれあい、結婚にまで至るが、結局別れるに至る。でもわかれて20年たっても二人の関係は友好的。

ケイティが、左翼的思想の持ち主で、社会的活動に参加。

ケイティとハベルは、お互い議論して、結局は、ケイティの勝ち。

その徹底した頑固な思想は、全編を通じて変わらない。

当時の社会風景を踏まえた力作だ。

ストライザントは、人の好みで、好き嫌いがわかれる。

それに比して、レッドフォードは万人向けの男前だ。

 

 

 

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「けんかえれじい」、鈴木清順、高橋英樹の喧嘩三昧!

2018-11-01 14:48:47 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

鈴木清順好き、喧嘩好き ☆☆☆★

1966年 鈴木清順作品。

原作は、鈴木隆の小説、新藤兼人が脚本。

昭和初期の旧制中学校の生徒の喧嘩に明け暮れる姿を描いたもの。

岡山中学の名物男南部麒六、

先輩の「すっぽん」に喧嘩道を教えられ、OSMS団に所属、関中のカッパ団と対決、キロクの暴れぶりは凄まじく、この喧嘩で忽ち副団長となった。

一方、下宿先の娘道子に惚れるが、からっきしダメ男。

軍事教練にきた教官に反発、岡山にいられなくなり、叔父のいる会津若松へ。

そこでも彼は権威に盾突き、より大きな暴力の渦へと呑み込まれていく。

全編喧嘩のオンパレードで、その映像の切れが良くて、まさに清順節。

当時のことゆえ、肥溜めにとっぷりつかりながらの乱闘など、アイデア満載。

最後は、二・二六事件の北一輝が出てきて、反戦と抵抗へとつながっていく。

高橋英樹が、当時23歳にして、旧制高校性を演じるという、年齢無視の大立ち回り。

下宿屋の娘を演じるのは、当時アイドル歌手の浅野順子。

まさに武勲を重んじる当時のバンカラぶりがむしろコメディタッチで描かれる。

昨今の暴力映画とは一線を画した懐かしい暴力映画だ。


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「東京流れ者」、渡哲也主演の日活やくざ映画!

2018-10-31 10:36:24 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

鈴木清順好き、渡哲也好き ☆☆☆★

1966年作品

歌謡曲やくざ映画(「東京流れ者」の音楽がバックテーマに)。東映のやくざ映画と一線を画す日活やくざ映画。

監督鈴木清順は、ポップな映像で、斬新なやくざ映画を作った。

その色遣いや、セットの凝りようはさすが。

話が、突然次の場面は移るので戸惑う人も。

それにしたも、渡哲也がかっこいい。

最初、小林旭が予定されていたようだが、新人の渡がなかなかうまい。

やくざから足を洗ったのだが、結局最後まで、やくざとの縁が切れない。

それにしても、忠臣蔵のセットとか、白づくめのセット、雪のレイルウェイとなかなかおしゃれな活劇シーン。

拳銃による対決のため、あっという間に終わるが、そのテンポがいい。

鈴木節の炸裂だ。

二谷英明や川地民夫ら日活陣が活躍。

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「めぐり逢い」、半年後を約束して別れたが!

2018-10-29 14:00:20 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

アメリカ映画 1957年作品。

この映画自体もリメイクだが、よくリメイクされる、純愛ドラマ。

当時の美男美女、ケーリーグラントとデボラ・カーのラブロマンス。

恋愛映画の定番みたいな作品。

それぞれ婚約者がいながらの船旅。豪華客船だ。

目立って、騒がれたくないと、隠れて逢瀬を楽しむが、美男美女ゆえすぐばれてしまう。

だが、イタリアでは、祖母の家を二人で尋ね、恋をはぐくむ。

そして、本当の恋に落ち、半年後を約束。それもニューヨークのエンパイアステートビルの展望台。

だが、女は、空見心地で、車にはねられ、大けが。男は待ちぼうけ。

そして、三度目の二人の出会いが。

まさにラブストーリー中のラブストーリー。

 

 

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「カリートの道」出所したやくざの逃れられない人生!

2018-10-27 09:13:40 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1993年作品 アメリカ映画。

刑を短くして出所したやくざのボス。

恋人とバハマでレンタル屋でもして余生を暮らそうとするが、周りが許してくれない。

ブライアン・デ・パルマの切れの良い演出と、アル・パチーノの悲哀を漂わす演技に引き込まれ、145分は一気に見れる。

ショーン・ペンが、悪徳弁護士を演じ、小物の悪を的確に演じている。

終盤の駅でのチェイスは、鳥肌もの。

オールドデイズのやくざ映画にしびれる。

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「テス」、美しいナスターシャ・キンスキー!

2018-10-25 11:03:36 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1979年作品 フランス・イギリス合作

ロマン・ポランスキーが、19世紀末のイギリスの東北部の農村を舞台に、貧しい行商人の子として生まれた娘テスの波乱に富んだ生涯を描いた。

トマス・ハーディ原作『ダーバヴィルのテス』の映画化。

当時貧しい農村では、貴族に娘を嫁がせ、生計を潤していた。

美しい少女テスは、その犠牲になり、二人の男に翻弄される。

164分の大長編歴史ロマンだ。

当時ポランスキーは、妻を亡くし、少女事件で、イギリスに入国できない状況にあった。そこで、フランスで撮影。美しいイギリスの風景は、フランスで代用されている。

美しいナスターシャ・キンスキーが主演を務めたことで、映画は引き締まり、各賞を受賞している。その衣装のすばらしさで、凛とした貴婦人像は、垂涎ものだ。

封建時代の男の立ち位置と、それに伴う女性の悲劇が見事に描かれ、ラストの悲劇へと続く。

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「東京暮色」、小津最後の白黒作品!

2018-10-22 11:09:58 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1957年作品 上映時間 140分

実に暗い映画である。

でも小津映画、ある銀行家の娘、姉妹の悲劇。

姉は子持ちだが、夫と不仲で、実家へ戻ってくる。

妹は、学校を卒業後、遊び人と付き合うようになり、その中の木村と知り合い、妊娠してしまう。

昭和32年の東京下町。

男たちは、酒、たばこ、パチンコ、麻雀で、日々を過ごしていた時代。

まだ、舗装もされていないさびれた風景。

近くを列車が走り、夜は暗い。

妹は、男に妊娠を告げるが、逃げられてしまい、おろすことに。

そんな中、麻雀屋の女将が母親だと気づく。

母親は、父が単身赴任中男が出来て出て行ってしまった。

人生に嫌気がさした妹、八方ふさがりで、悩み続ける。

この妹が主役で、父、母、姉、おば、男連中、バー、飲み屋。

小津にしては珍しく暗い映画で、人生をひも解く。

でも、そこここにひらめく小津らしいシーンが、映画を引き締めている。

だが、ラストに向け、動き出すそれぞれ、役者がうまい。

妹を有馬稲子、笑顔一つ見せないが、チャーミング。

姉役の原節子、封建的な姉役で、悩みが多い。

父役の笠智衆、淡々とした渋い味わい。

中で光るのは、母役の山田五十鈴、目力で映画に重しを。

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「早春」、不倫がテーマの小津作品!

2018-10-21 15:30:48 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆★

1956年作品。 144分の長尺

美男美女の池部良、淡島千景共演というちょっと珍しい小津作品。

さらに亭主の浮気という、うっとうしい話。

だが、小津は淡々と当時のサラリーマンの悲哀を描いて、様々な社会問題や、人生問題を描いていく。

丸の内という一等地のサラリーマン。

今と違って、若者たちも、麻雀やパチンコ。そしてグループでの飲み会。日曜日はピクニック。

当時にとっては、ちょっととびぬけたおてんば娘「金魚」。

夫は、成り行きで、関係を持ってしまう。

妻は敏感。

それから二人の確執。

山田洋次の作品がコメディに対して、シニカル。だがどことなくそこはかとない雰囲気。

達者な役者の存在で、戦争をも皮肉る。

やはりそのセリフの重み。

ラストは、前途を暗示して幕。

 

 

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