おすすめ度 ☆☆☆★
真摯な映画好き ☆☆☆☆
台湾映画 PG12
台湾のアカデミー賞ともいわれる金馬奨で8部門にノミネートされ、ベイベイ役のチェン・イェンフェイが最優秀新人女優賞を受賞。
台湾のろう学校で実際に起きたらしい性的虐待事件に材をとった社会派ドラマ。
送り迎えのバス内で繰り広げられる性的虐待。それなのに同乗している教師が無関心を決め込む。転校後いきなりのショッキングシーンを目撃したチャンの怒りと苦しみは観客のものとなる。
いじめ問題でも「いじめそのものよりも発覚を恐れる心理」というものが働き、発覚を恐れるが故に自分の心を殺して耐えている、それが、聾唖者ゆえの聾唖学校にはいたいという気持ちから、たえるという方向へ。
さらに加害男性のひずんだ性意識。
学校側の反応の鈍さと事なかれ主義。
実に重い映画だが、終わりまで目が離せない。