ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」

2024-09-28 19:34:07 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK  BS  プレミアム  鑑賞  1964年製作

東西冷戦の最中に撮影され、戦争が世界の破滅を導くことをシニカルに描いたブラックコメディ。

アメリカ空軍基地の司令官が突然発狂し、ソ連の戦略核基地攻撃命令を出してしまう。しかし、ソ連側は攻撃を受けると自動的に反撃する、人類滅亡爆弾で応戦。緊迫した状況のなか、ついに両国主脳はホットラインで和解する。だが1機の米軍爆撃機が、それを知らずに任務を遂行してしまう。

登場する軍人、政府関係者が皆、イかれてるか俗物。特にスターリング・ヘイドンの共産主義者への偏見と誇大妄想的陰謀論は可笑しくも怖い。

たった一人の狂気が人類全体を危機に陥れかねない核時代の恐怖を描いた本作、まさにブラックユーモアの教科書的映画として愛すべき名作

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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」、涙するまで生きる!

2024-09-28 16:58:24 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

Unext鑑賞   2005年製作  R15+

デビッド・クローネンバーグ監督が同名グラフィック・ノベルを映画化。

ダイナーを営むトムは、強盗に入られるが、逆に銃を奪い、殺してしまう。正当防衛で町のヒーローになったトムだが、ニュースを見て彼の過去を知り、彼の事を「ジョーイ」と呼ぶ謎の男フォガティが現れる。妻と2人の子供と幸せに暮らしていたトムの過去が、ゆっくりと明らかになっていく・・・‼️

父親(ヴィゴ・モーテンセン)の忌まわしい過去などには立ち入らず追い詰められていく今をヒリヒリとした緊張感で切り取っていく。

殺し屋としてのジョーイを封印し、まじめに生きていた男が、強盗事件をきっかけに顔が出てしまったことから起こる悲劇。日本のヤクザ映画にでもありそうな展開。足を洗って堅気になったのに昔の仲間に知られて心なくも殺し屋に戻るというような話。

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