おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 1998年製作
20数年前の四国・松山を舞台に、ボートに青春をかけた女子高生たちの姿を瑞々しく描いた青春ドラマ。
監督は「目を閉じて抱いて」の磯村一路だが、製作に加わった周防正行色が強い。
田中麗奈が、18歳で新人デビュー作。キネマ旬報日本映画新人女優賞を受賞した。
スポ魂映画だが、高校時代の女子の部活、それもマイナーな部で、リーグ戦を勝ち抜くのは、根性ものだ。
四国は松山の高校に入学したてで、ほとんど五月病状態の少女。そんななか、ボートといううち込めるものを見つけ、1人の経験者もいない1年生ばかりで新規の女子部をたち上げた。
少女の試行錯誤の日々が、みずみずしいタッチでつづられていく。キャラクター設定のわかりやすい仲間との友情あり、昔は泣き虫だったのに急に男を感じさせるようになる幼なじみへの淡い恋心あり、さらに元は名選手だが今は自分を見失っているコーチとの葛藤ありと、まさに学園モノには欠かせないアイテムがぎっしりだ。
ただ、根性というより、部活を通しての青春時代がよく描かれている。
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