ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ナミビアの砂漠」、私は私を大好きで大嫌い!

2025-02-08 16:28:39 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

美容脱毛の仕事と恋人との同棲生活、平板な日常に鬱屈する女性のもがく姿を描く。

山中瑶子が現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

河合優実は各映画賞で、主演女優賞を得ている。

窒息しそうに退屈な現代の東京で、手負いの野獣のような自分自身を解き放つ主人公カナの姿。職場の美容脱毛クリニックではそつなく仕事をこなし、料理も家事も得意な優しい彼氏のホンダと同棲中。しかし心の弾薬庫に火をくべるかのように、新恋人であるハヤシとの二股恋愛にのめり込んでいく。無軌道で無関心、それでいてピュアな憤りを募らせるカナは、やがて社会から自分を弾き出し、精神の平衡すら失っていく。

結局精神疾患なのか、画面は、ありのままのカナを、ハヤシとの格闘で自らを解放していく。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「長い灰色の線」、涙あふれ... | トップ | 「レノン・リポート 世紀のス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事