
おすすめ度 ☆☆☆
ホラー映画好き ☆☆☆★
R15+
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。
スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。
ミア・ゴスが演じるパールが凄い。
最初にガチョウ君をためらいもなく殺したかと思うと、それをワニのエサにしてしまう。この時点でパールの狂気がうかがえ、全編を通じていっちゃった表情を魅せるミア・ゴスが素晴らしい。また、戦争に行ってしまった旦那により、欲求不満をカカシにぶつけるのは、ポルノチックにも思わせる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます