ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「海と大陸」、南イタリアの海は青々と

2013-05-02 18:04:44 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

イタリア映画。

地中海に浮かぶイタリア南部の小島(リノーサ島)が舞台。

夏は観光でにぎわうが、もともと盛んだった漁業が衰退している。

この島で漁業をしていた父が遭難でなくなり、祖父と20歳の若者が漁を続けている。叔父は、観光業に転じ、祖父らにも、廃業を進めている。

一方、2008年から、アフリカから海を渡って、大勢の難民が押し寄せ、問題になっている。

この旧来の産業の衰退と、難民の処理問題がこの映画の一つのテーマだが、もう一つのテーマがある。

それは、海の男祖父は、難民救助は法で禁止されているのだが、助けを求める人たちを見殺しにできないと法を破ってしまい、舟は没収される。

助けた人の中に妊婦がいて、若者の家で出産する。だが、早く警察に出頭しないとみんなに迷惑がかかる。たどたどしいイタリア語で訴えるアフリカ人女性。

そんな、状況下で、さらに事件が起き、若者は追いつめられる、そして若者のとった行動とは?

冒頭の海中からのカメラワークといい、宣伝に使われる、バカンスの人たちをあふれんばかりに乗せた舟のアングルといい、真夏の海と空が、この映画を彩っている。

第68回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞、 第84回アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表

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