名言名句(145)
「私はなまじ器用に悪く完成したものより、寧ろ未完成な
ものに嘱目(しょくもく)する。何故ならばそこには無限
の将来性があるからである」『田中 冬二』
素朴な詩風で、人生をこよなく愛し、温かなまなざしで見つめ
続けて来た詩人田中冬二(1894-1980)のことばです。
この言葉は、福島県生まれの大友文樹という詩人の第一詩集
『梁園春秋』の序文として寄せた一文の中の言葉で、大友文樹
の詩に触れたものですが、一人の詩人の詩にあてはめられるのみ
ではなく、広く人間一般にも適用できる言葉でもあります。
身近な事象に眼を向けて見ても判るように、器用に完成された
ものには、それを完成させた人間の人間味が出ていないことが多
いのです。その点、どことなくぎこちない出来具合だが、なんと
なくその人の人間のぬくもりが感じられる、と言ったものに、果
てしなく広がる未来、まだまだ大成する予感と期待を持つことが
出来るのです。
歳時記
針供養
2月8日を裁縫の「事始め」、12月8日を「事納め」と呼び、
この日に一年間使った針を、淡島神社に奉納する行事が針供養です。
折れたり痛んだりした針を豆腐やこんにゃくに刺し、お供え物を
して針に感謝し、裁縫の上達を祈願します。
==============================
2月から咲く花「烏野豌豆(からすのえんどう)」
開花時期は、 2/10 ~ 5/10頃。
・春、いかにも豆科っぽい
ピンク色の花が咲く。
・春、若芽を天ぷらにすると
おいしいらしい。
・これより小さいものに、
「雀野豌豆」
(すずめのえんどう)がある。
大きめのものに
「烏」と名づけることが多い。
また、実は熟すと
黒くなることから
黒→カラス、との連想で
「烏」の名がついた、
との説もある。
・黒く熟した実は、
時期が来ると自然に爆(は)ぜて、
中のタネを外にはじき飛ばす。
飛ばすときは
実がねじれるように爆(は)ぜて、
タネを遠心力で
遠くに飛ばす仕組みを
もっているようだ。
(爆(は)ぜるところは、
カタバミに似ている)
1つの実に
5個ぐらいのタネが入っている。
爆(は)ぜる時季に、
群生しているところで
耳をすましていると、
「パン、パン」と
爆(は)ぜる音が聞こえる。
・別名
「矢筈豌豆」
(やはずえんどう)。
葉の先端がくぼみ、
矢筈形になることから。
(季節の花300より)
「私はなまじ器用に悪く完成したものより、寧ろ未完成な
ものに嘱目(しょくもく)する。何故ならばそこには無限
の将来性があるからである」『田中 冬二』
素朴な詩風で、人生をこよなく愛し、温かなまなざしで見つめ
続けて来た詩人田中冬二(1894-1980)のことばです。
この言葉は、福島県生まれの大友文樹という詩人の第一詩集
『梁園春秋』の序文として寄せた一文の中の言葉で、大友文樹
の詩に触れたものですが、一人の詩人の詩にあてはめられるのみ
ではなく、広く人間一般にも適用できる言葉でもあります。
身近な事象に眼を向けて見ても判るように、器用に完成された
ものには、それを完成させた人間の人間味が出ていないことが多
いのです。その点、どことなくぎこちない出来具合だが、なんと
なくその人の人間のぬくもりが感じられる、と言ったものに、果
てしなく広がる未来、まだまだ大成する予感と期待を持つことが
出来るのです。
歳時記
針供養
2月8日を裁縫の「事始め」、12月8日を「事納め」と呼び、
この日に一年間使った針を、淡島神社に奉納する行事が針供養です。
折れたり痛んだりした針を豆腐やこんにゃくに刺し、お供え物を
して針に感謝し、裁縫の上達を祈願します。
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2月から咲く花「烏野豌豆(からすのえんどう)」
開花時期は、 2/10 ~ 5/10頃。
・春、いかにも豆科っぽい
ピンク色の花が咲く。
・春、若芽を天ぷらにすると
おいしいらしい。
・これより小さいものに、
「雀野豌豆」
(すずめのえんどう)がある。
大きめのものに
「烏」と名づけることが多い。
また、実は熟すと
黒くなることから
黒→カラス、との連想で
「烏」の名がついた、
との説もある。
・黒く熟した実は、
時期が来ると自然に爆(は)ぜて、
中のタネを外にはじき飛ばす。
飛ばすときは
実がねじれるように爆(は)ぜて、
タネを遠心力で
遠くに飛ばす仕組みを
もっているようだ。
(爆(は)ぜるところは、
カタバミに似ている)
1つの実に
5個ぐらいのタネが入っている。
爆(は)ぜる時季に、
群生しているところで
耳をすましていると、
「パン、パン」と
爆(は)ぜる音が聞こえる。
・別名
「矢筈豌豆」
(やはずえんどう)。
葉の先端がくぼみ、
矢筈形になることから。
(季節の花300より)