名言名句(229)
「死に近き母に添い寝のしんしんと 遠田のかはず天に 聞ゆる」『斎藤 茂吉』
臨終の母の傍で寝ていると、心の底まで沁みとおるような
淋しい感情にひたされる。遠くの田圃で鳴いている蛙の声
が空のはるか上にまで届くようだ、という意味ですが、蛙
の声に、母が手の届かぬ世界に去って行く言葉に言い尽く
せない哀惜の情が託されています。大正二年五月、斎藤茂吉
(1882-1953)の生母いくは、58歳で亡くなりましたが、
その時の慟哭を「死にたまふ母」と題して、編集を担当して
いた短歌雑誌「アララギ」9月号に発表しました。この四部
五十九首の「死にたまふ母」は、近代挽歌の絶唱といわれい
るように、母を悼む思いの痛切な悲しみが満ち満ちています。
========================
4月から咲いている花「花水木(はなみずき)」
開花時期は、 4/10 ~ 5/10頃。
・北アメリカ原産。
・水木の仲間で、
花が目立つのでこの名前に。
・秋につける赤い実と、紅葉も見事。
・「一青窈(ひととよう)」さんの
名曲のタイトルにもなっている。
・花水木は、
東京市長の尾崎行雄氏が
アメリカのワシントン市へ
桜を寄贈した御礼として、
1915(大正4)年に
アメリカから贈られたのが最初。
その後、全国に普及した。
・別名
「アメリカ山法師
(やまぼうし)」。
アメリカから渡来したときに、
日本の山法師に似ているので
とりあえずこの名前が
つけられた。
・英名では「ドッグウッド」。
花水木の樹皮を煎じて
犬のノミ退治に使ったことから。
(季節の花300より)
「死に近き母に添い寝のしんしんと 遠田のかはず天に 聞ゆる」『斎藤 茂吉』
臨終の母の傍で寝ていると、心の底まで沁みとおるような
淋しい感情にひたされる。遠くの田圃で鳴いている蛙の声
が空のはるか上にまで届くようだ、という意味ですが、蛙
の声に、母が手の届かぬ世界に去って行く言葉に言い尽く
せない哀惜の情が託されています。大正二年五月、斎藤茂吉
(1882-1953)の生母いくは、58歳で亡くなりましたが、
その時の慟哭を「死にたまふ母」と題して、編集を担当して
いた短歌雑誌「アララギ」9月号に発表しました。この四部
五十九首の「死にたまふ母」は、近代挽歌の絶唱といわれい
るように、母を悼む思いの痛切な悲しみが満ち満ちています。
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4月から咲いている花「花水木(はなみずき)」
開花時期は、 4/10 ~ 5/10頃。
・北アメリカ原産。
・水木の仲間で、
花が目立つのでこの名前に。
・秋につける赤い実と、紅葉も見事。
・「一青窈(ひととよう)」さんの
名曲のタイトルにもなっている。
・花水木は、
東京市長の尾崎行雄氏が
アメリカのワシントン市へ
桜を寄贈した御礼として、
1915(大正4)年に
アメリカから贈られたのが最初。
その後、全国に普及した。
・別名
「アメリカ山法師
(やまぼうし)」。
アメリカから渡来したときに、
日本の山法師に似ているので
とりあえずこの名前が
つけられた。
・英名では「ドッグウッド」。
花水木の樹皮を煎じて
犬のノミ退治に使ったことから。
(季節の花300より)
