季節の花と言葉の花束

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季節の花「花水木(はなみずき)」

2018-05-04 05:35:49 | 暮らし
名言名句(229)

「死に近き母に添い寝のしんしんと 遠田のかはず天に 聞ゆる」『斎藤 茂吉』

臨終の母の傍で寝ていると、心の底まで沁みとおるような

淋しい感情にひたされる。遠くの田圃で鳴いている蛙の声

が空のはるか上にまで届くようだ、という意味ですが、蛙

の声に、母が手の届かぬ世界に去って行く言葉に言い尽く

せない哀惜の情が託されています。大正二年五月、斎藤茂吉

(1882-1953)の生母いくは、58歳で亡くなりましたが、

その時の慟哭を「死にたまふ母」と題して、編集を担当して

いた短歌雑誌「アララギ」9月号に発表しました。この四部

五十九首の「死にたまふ母」は、近代挽歌の絶唱といわれい

るように、母を悼む思いの痛切な悲しみが満ち満ちています。

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4月から咲いている花「花水木(はなみずき)」

開花時期は、 4/10 ~ 5/10頃。
・北アメリカ原産。
・水木の仲間で、
 花が目立つのでこの名前に。
・秋につける赤い実と、紅葉も見事。

・「一青窈(ひととよう)」さんの
 名曲のタイトルにもなっている。

・花水木は、
 東京市長の尾崎行雄氏が
 アメリカのワシントン市へ
 桜を寄贈した御礼として、
 1915(大正4)年に
 アメリカから贈られたのが最初。
 その後、全国に普及した。

・別名
 「アメリカ山法師
     (やまぼうし)」。
   アメリカから渡来したときに、
   日本の山法師に似ているので
   とりあえずこの名前が
   つけられた。

・英名では「ドッグウッド」。
 花水木の樹皮を煎じて
 犬のノミ退治に使ったことから。



(季節の花300より)


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