季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「杜若 (かきつばた)」

2018-05-31 04:21:11 | 暮らし
名言名句(265)

「玉に瑕(きず)」『淮南子・説林訓篇』

それさえなければ完全だが、残念なことに、たった一つの欠点がある、

の意味。「淮南子」は、老荘の説に基づき、治乱興亡、世上の逸事な

どを描いた随筆集で、淮南(わいなん)王に封ぜられた前漢の学者

劉安の撰。現存するもの21巻で、次のような話が記されています。

豹の外套でも斑点が雑なものは狐の外套の純粋な毛色のあるものには

及ばない。白い玉でもきずがあれば宝とは言えない・・・・。

何一つ欠点のない人間は、この世広しと雖も存在しません。たとえ人

の眼にはつかなくとも、どこか一つくらい欠点があるものです。反対

に、欠点があるからこそ、人間らしさがあるのだともいえます。

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5月から咲く花「杜若 (かきつばた)」

開花時期は、 5/ 5 ~ 5/末頃。
 梅雨のちょっと前に咲く。
 花色は、青紫、白。
・昔、花の汁で布を染めたので
 「書き付け花」となり、
 だんだん
 「かきつばた」に
 変化していったらしい。
 「燕子花」とも書く。
 また、万葉集の時代には
 「垣津幡」「加古都幡多」
 などと書いた。
 (でも、なんで「杜若」の字に
  なったのかな? とても
  カキツバタ、とは読めない・・)

・1770年頃、
 ロシアのバイカル湖の近くで
 パラス(Pallas)さんが発見した。


・”いずれ文目(あやめ)か
  杜若(かきつばた)”
   = 区別できないことの
     たとえ

 文目は乾いた土地、
 杜若は水の中から生えるので、
 2つを並べた場合は
 区別できそう。
 花菖蒲は、
 これらより開花が遅い。
  (6月になってから)。
 詳しくは下記「見分け方」参照。


・5月13日、7月3日の
  誕生花(杜若)
・花言葉は
  「幸運、雄弁」(杜若)
・愛知県の県花(杜若)


★三河の国(愛知県)の
 「八橋(やつはし)」は
 昔から杜若の名所だった。
 そこで詠まれた歌。

 「から衣(ころも)
  着つつなれにし
  つましあれば
  はるばる来ぬる
  旅をしぞ思ふ」
   伊勢物語
   在原業平
   (ありわらのなりひら)

 「か」「き」「つ」「は」「た」
  の5文字が、
  それぞれの句の先頭にある。


・「かきつばた
  衣(きぬ)に摺りつけ
  大夫(ますらを)の
  着襲(きそ)ひ猟(かり)する
  月は来にけり」
   万葉集
   大伴家持

 「神山(こうやま)や
  大田の沢の かきつばた
  ふかきたのみは
  色に見ゆらむ」
   藤原俊成
   (ふじわらのしゅんぜい)


・東京周辺の見どころ

 <小石川後楽園>
   東京ドームの隣にある、
   静かな庭園。
   入って右奥のところにある。
   花見頃5月中旬。
   文京区後楽。
   最寄駅
    地下鉄飯田橋駅
    地下鉄後楽園駅

(季節の花300より)


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