季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「白詰草 (しろつめくさ)」

2018-05-21 05:01:26 | 暮らし
名言名句(256)

「いのち芽ぶく音のやさしさ、春の街人との別れあたたかきかな」『小瀬 洋喜』

心温まる短歌です。草や花や樹木が一斉に芽吹く春、その春の街で

人と出会い、さりげなく会話を交わして別れる。たとえ立ち話でも、

親しい人との別れは一抹の寂寞(せきばく)を誘いますが、春の

季節は、どことなくあたたかい余韻をのこす、という意味です。

「音のやさしさ」というのは、実際に音が聞こえる、ということでは

ありません。芽吹くものの命の躍動感を感覚的にとらえ、表現してい

るのです。第四歌集「水」に収められている中の一首ですが、処女歌

集の「木斧」には、「湧き上がる拍手の中に手を打たぬわれあり打た

ぬ手の暖かさ」と、信念の強さを歌い上げた歌もあります。小瀬洋喜

(1926-)は、四冊の歌集、二冊の歌論集をもち、岐阜県芸術文化顕

彰を受賞している歌人です。一方、環境衛生学を講じる岐阜薬科大学

教授で、医学博士でもあります。また、中央公害対策審議会専門委員

としての多忙な日々を送っています。

=============================

4月から咲いている花「白詰草 (しろつめくさ)」

開花時期は、 4/20 ~ 8/15頃。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・アイルランドの国花。
・牧草として用いられている。

・江戸時代、オランダ人が
 ガラス器具を箱詰めするときの
 詰め物として利用していたらしい。
 (名の由来)。

・花は「赤詰草」にそっくりだが、
 色が白なのと、
 花茎を伸ばした先に
 花が咲くことから 
 区別できる。
 (赤詰草は葉っぱの
  すぐ上に花が咲く)
 また、葉っぱ自体も丸っこい。
 (赤詰草の葉っぱは、少しとがる)

・ふつうは葉は3枚だが
 まれに4枚つくことがある。
 さがしてみましょう。
 ”四ツ葉のクローバー”
    Four-leaf clover


・夜になると葉を閉じる。

・別名
 「クローバー」
 「馬肥(うまごやし)」
   馬肥は、本来は、
   黄色いつぶつぶの
   別の花の名前。
   白詰草の別名でもある。


・「クローバーに
  雨すこし降り けふの会」
   山口青邨

(季節の花300より)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする