季節の花と言葉の花束

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季節の花「金雀枝 (えにしだ)」

2018-05-18 04:45:12 | 暮らし
名言名句(253)

「鼎(かなえ)の軽重を問う」『春秋左氏伝』


鼎というのは、三足と二耳をつけた深い銅器で、古代中国で食べ物を

煮るのに用いたものです。周の定王のとき、当時の楚の荘王が洛水まで

やって来て、周の国境に布陣しました。驚いた定王は、部下をやって

荘王のご機嫌を取り結びましたが、性格の粗野な荘王が周の宝器である

鼎の大きさと重さとを訊ねた故にこの言葉が出てきます。

定王の太夫孫満は、鼎の大きさと重さとかは、鼎を持つ人の徳によって

決まるものである、徳が大きい時には小さい鼎も重く、徳の無い人には、

大きくても軽いものであると言い、今、周の徳が衰えたとは言っても、

天命はまだ決まったとはいえない。だから、鼎の大きさとか重さとかを

まだ訪ねてはならないのだ、と答えました。南方の楚は蛮からで、伝統の

ある周の実像を知らなかったのです。そういうことから、実力のある者を

侮って、そのものを排斥しようとすることを言うのです。

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4月から咲いている花「金雀枝 (えにしだ)」

開花時期は、 4/20 ~ 5/25頃。
・黄色い蝶形の花がいっぱい咲く。
 赤い種類もある。
・枝葉の形は「ほうき」形。

・ヨーロッパ原産。
 日本へは江戸時代に渡来。
・”エニシダ”の読みは、
 オランダ語の「genista」
 (ヘニスタ または ゲニスタ)
 あたりが語源らしい。

・英語では「Broom(ほうき)」。
 伝説の魔女が
 夜中にまたがって飛ぶほうきは
 この金雀枝のことであるらしい。
 また、昔は実際にこの枝を束ねて
 ほうきをつくっていたらしい。

・聖母マリアが
 赤ちゃんの頃のイエスを抱いて
 逃げている時に、
 エニシダの草とすれる音で
 つかまりそうになった、
 との伝説がある。


・花びらの脇の方が赤い、
 「頬紅金雀枝
  (ほおべにえにしだ)」が
 園芸品種としてよく知られる。
・「金雀児」とも書く。


・「えにしだの
  黄色は雨も さまし得ず」
   高浜虚子
  (たかはまきょし)



(季節の花300より)


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