名言名句(253)
「鼎(かなえ)の軽重を問う」『春秋左氏伝』
鼎というのは、三足と二耳をつけた深い銅器で、古代中国で食べ物を
煮るのに用いたものです。周の定王のとき、当時の楚の荘王が洛水まで
やって来て、周の国境に布陣しました。驚いた定王は、部下をやって
荘王のご機嫌を取り結びましたが、性格の粗野な荘王が周の宝器である
鼎の大きさと重さとを訊ねた故にこの言葉が出てきます。
定王の太夫孫満は、鼎の大きさと重さとかは、鼎を持つ人の徳によって
決まるものである、徳が大きい時には小さい鼎も重く、徳の無い人には、
大きくても軽いものであると言い、今、周の徳が衰えたとは言っても、
天命はまだ決まったとはいえない。だから、鼎の大きさとか重さとかを
まだ訪ねてはならないのだ、と答えました。南方の楚は蛮からで、伝統の
ある周の実像を知らなかったのです。そういうことから、実力のある者を
侮って、そのものを排斥しようとすることを言うのです。
=================================
4月から咲いている花「金雀枝 (えにしだ)」
開花時期は、 4/20 ~ 5/25頃。
・黄色い蝶形の花がいっぱい咲く。
赤い種類もある。
・枝葉の形は「ほうき」形。
・ヨーロッパ原産。
日本へは江戸時代に渡来。
・”エニシダ”の読みは、
オランダ語の「genista」
(ヘニスタ または ゲニスタ)
あたりが語源らしい。
・英語では「Broom(ほうき)」。
伝説の魔女が
夜中にまたがって飛ぶほうきは
この金雀枝のことであるらしい。
また、昔は実際にこの枝を束ねて
ほうきをつくっていたらしい。
・聖母マリアが
赤ちゃんの頃のイエスを抱いて
逃げている時に、
エニシダの草とすれる音で
つかまりそうになった、
との伝説がある。
・花びらの脇の方が赤い、
「頬紅金雀枝
(ほおべにえにしだ)」が
園芸品種としてよく知られる。
・「金雀児」とも書く。
・「えにしだの
黄色は雨も さまし得ず」
高浜虚子
(たかはまきょし)
(季節の花300より)
「鼎(かなえ)の軽重を問う」『春秋左氏伝』
鼎というのは、三足と二耳をつけた深い銅器で、古代中国で食べ物を
煮るのに用いたものです。周の定王のとき、当時の楚の荘王が洛水まで
やって来て、周の国境に布陣しました。驚いた定王は、部下をやって
荘王のご機嫌を取り結びましたが、性格の粗野な荘王が周の宝器である
鼎の大きさと重さとを訊ねた故にこの言葉が出てきます。
定王の太夫孫満は、鼎の大きさと重さとかは、鼎を持つ人の徳によって
決まるものである、徳が大きい時には小さい鼎も重く、徳の無い人には、
大きくても軽いものであると言い、今、周の徳が衰えたとは言っても、
天命はまだ決まったとはいえない。だから、鼎の大きさとか重さとかを
まだ訪ねてはならないのだ、と答えました。南方の楚は蛮からで、伝統の
ある周の実像を知らなかったのです。そういうことから、実力のある者を
侮って、そのものを排斥しようとすることを言うのです。
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4月から咲いている花「金雀枝 (えにしだ)」
開花時期は、 4/20 ~ 5/25頃。
・黄色い蝶形の花がいっぱい咲く。
赤い種類もある。
・枝葉の形は「ほうき」形。
・ヨーロッパ原産。
日本へは江戸時代に渡来。
・”エニシダ”の読みは、
オランダ語の「genista」
(ヘニスタ または ゲニスタ)
あたりが語源らしい。
・英語では「Broom(ほうき)」。
伝説の魔女が
夜中にまたがって飛ぶほうきは
この金雀枝のことであるらしい。
また、昔は実際にこの枝を束ねて
ほうきをつくっていたらしい。
・聖母マリアが
赤ちゃんの頃のイエスを抱いて
逃げている時に、
エニシダの草とすれる音で
つかまりそうになった、
との伝説がある。
・花びらの脇の方が赤い、
「頬紅金雀枝
(ほおべにえにしだ)」が
園芸品種としてよく知られる。
・「金雀児」とも書く。
・「えにしだの
黄色は雨も さまし得ず」
高浜虚子
(たかはまきょし)
(季節の花300より)