季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「八重山吹 (やえやまぶき)」

2018-05-06 04:40:22 | 暮らし
名言名句(241)

「すべての平和と幸福とは 短い人生の中にあって最も短い」『佐藤 春夫』

人が最も望み、そして欲しているのは、平和と幸福の二つです。

どんなに不幸な生活であろうと、人間には、その一生の間には、

必ず一度、人それぞれの平和な時期があり、また幸福な時間を

持てるのです。しかし、その二つともともに、長続きしません。

短い人生の中で、それらの期間は、更に短いのです。佐藤春夫は

明治25年(1892)、和歌山県で生まれ、昭和39年(1964)、東京

の自宅で心筋梗塞のため亡くなエイましたが、数多くの小説だけ

でなく、人口に膾炙している有名な「秋刀魚の歌」などの詩を残

した詩人でもありました。

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4月から咲いていた花「八重山吹 (やえやまぶき)」

開花時期は、 4/15 ~ 5/ 5頃。
・”やまぶきいろ”と呼ばれる、
 鮮やかな黄色。
・山吹より咲き始めが遅い。

・山吹は実がなるが、
 八重山吹は実はならない。


・「七重八重
  花は咲けども 山吹の
  実のひとつだに
  なきぞかなしき」
   後拾遺和歌集
   兼明親王
   (かねあきらしんのう)

  山道の一軒家に
  雨宿りを願った武将の
  太田道潅(おおたどうかん)に
  貸す蓑(みの)すらない
  その家の女性は、
  八重山吹を差し出して
  短歌を詠んだ。

  八重山吹は
  実をつけないことから、
  ”みのひとつだになき”を
  掛けている。


(季節の花300より)



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