名言名句(319)
「行水の湯の湧きすぎてしまひけり」『久保田万太郎』
行水は昔の夏の風物詩となってしまいました。湯を沸かし、たらい
に満たす。草の匂いのむせるような庭で行水につかった思い出も、
記憶の中の思い出アルバムに貼り付けたままになりました。もっと
も、山深い田舎では、いまでも行水を使うところがあるようです。
ごみごみとした都会の夏の暑さに打ちひしがれているときなど、
シャワーとも風呂とも一味違う行水のさっぱりとした浴び心地を懐
かしく思い出す中年以上の方も、かなりいるはずです。
東京人として生涯を終えた久保田万太郎(1889-1963)は、小説を
書き、劇作に手を染め、俳人としても有名でした。行水の湯を、
適温以上に熱く湧かし過ぎてしまった、というだけの意味ですが、
この単純ともいえる内容の持つ余韻は、夏の季節の余裕のある雰囲
気にぴったりです。
==============================
7月から咲いている花「朝顔」
・開花時期は、 7/ 1 ~ 10/10頃。
・中国原産。
平安時代に日本に渡来した。
・日没してから
約10時間後に開花する。
(夏の日没が18:00頃だとすると、
翌日早朝4:00頃から咲き出す♪)
・夏から秋まで長い間咲き続ける。
・さまざまな色で楽しませてくれる。
・夏は全国各地で
「朝顔市」が開かれる。
東京では、台東区入谷(いりや)の
「朝顔市」が有名。
・園芸店などで売られている
鉢植えは、
「行灯(あんどん)づくり」
がほとんど。
(竹やプラスチック製の
輪がついた支柱に
つるをからませて
花を咲かせる方法)
・「朝顔 = 朝の美女」
の意味らしい。
・古代の中国では
朝顔は高価な薬で、
牛と取引されたほどの
ものだったので
漢名の「牽牛(けんぎゅう)」
はそれにちなむ。
(牽牛子(けんごし)
と呼ばれていた)
今でも漢方では
種子を下剤や利尿剤に使う。
・「西洋朝顔」の花は
ふつうの朝顔によく似ている。
葉っぱには毛がなく
葉の形も異なる。
「ヘブンリーブルー」
などの品種が有名。
・8月4日の誕生花(朝顔)
・花言葉は
「愛情、平静」(朝顔)
・「朝顔や
釣瓶(つるべ)とられて
もらひ水」
(または「朝顔に ~」)
加賀千代女(かがのちよじょ)
「朝顔や
客が好みの 立ち話」
水原秋桜子
「暁(あかつき)の
紺朝顔や 星一つ」
高浜虚子
・東京周辺の見どころ
<入谷の朝顔市>
毎年、「七夕」の前後の
7月6、7、8日に開催。
言問(こととい)通り沿いに
朝顔売りの店がズラリと並ぶ。
その時期にはふつうの朝顔は
まだ咲いていないことが多いが、
開花調整して
早めに咲かせたものを
朝顔市に並べているそうだ。
台東区下谷。
最寄駅
地下鉄入谷駅
(季節の花300より)
「行水の湯の湧きすぎてしまひけり」『久保田万太郎』
行水は昔の夏の風物詩となってしまいました。湯を沸かし、たらい
に満たす。草の匂いのむせるような庭で行水につかった思い出も、
記憶の中の思い出アルバムに貼り付けたままになりました。もっと
も、山深い田舎では、いまでも行水を使うところがあるようです。
ごみごみとした都会の夏の暑さに打ちひしがれているときなど、
シャワーとも風呂とも一味違う行水のさっぱりとした浴び心地を懐
かしく思い出す中年以上の方も、かなりいるはずです。
東京人として生涯を終えた久保田万太郎(1889-1963)は、小説を
書き、劇作に手を染め、俳人としても有名でした。行水の湯を、
適温以上に熱く湧かし過ぎてしまった、というだけの意味ですが、
この単純ともいえる内容の持つ余韻は、夏の季節の余裕のある雰囲
気にぴったりです。
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7月から咲いている花「朝顔」
・開花時期は、 7/ 1 ~ 10/10頃。
・中国原産。
平安時代に日本に渡来した。
・日没してから
約10時間後に開花する。
(夏の日没が18:00頃だとすると、
翌日早朝4:00頃から咲き出す♪)
・夏から秋まで長い間咲き続ける。
・さまざまな色で楽しませてくれる。
・夏は全国各地で
「朝顔市」が開かれる。
東京では、台東区入谷(いりや)の
「朝顔市」が有名。
・園芸店などで売られている
鉢植えは、
「行灯(あんどん)づくり」
がほとんど。
(竹やプラスチック製の
輪がついた支柱に
つるをからませて
花を咲かせる方法)
・「朝顔 = 朝の美女」
の意味らしい。
・古代の中国では
朝顔は高価な薬で、
牛と取引されたほどの
ものだったので
漢名の「牽牛(けんぎゅう)」
はそれにちなむ。
(牽牛子(けんごし)
と呼ばれていた)
今でも漢方では
種子を下剤や利尿剤に使う。
・「西洋朝顔」の花は
ふつうの朝顔によく似ている。
葉っぱには毛がなく
葉の形も異なる。
「ヘブンリーブルー」
などの品種が有名。
・8月4日の誕生花(朝顔)
・花言葉は
「愛情、平静」(朝顔)
・「朝顔や
釣瓶(つるべ)とられて
もらひ水」
(または「朝顔に ~」)
加賀千代女(かがのちよじょ)
「朝顔や
客が好みの 立ち話」
水原秋桜子
「暁(あかつき)の
紺朝顔や 星一つ」
高浜虚子
・東京周辺の見どころ
<入谷の朝顔市>
毎年、「七夕」の前後の
7月6、7、8日に開催。
言問(こととい)通り沿いに
朝顔売りの店がズラリと並ぶ。
その時期にはふつうの朝顔は
まだ咲いていないことが多いが、
開花調整して
早めに咲かせたものを
朝顔市に並べているそうだ。
台東区下谷。
最寄駅
地下鉄入谷駅
(季節の花300より)