季節の花と言葉の花束

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季節の花「朝顔」

2018-08-01 04:33:04 | 暮らし
名言名句(319)

「行水の湯の湧きすぎてしまひけり」『久保田万太郎』

行水は昔の夏の風物詩となってしまいました。湯を沸かし、たらい

に満たす。草の匂いのむせるような庭で行水につかった思い出も、

記憶の中の思い出アルバムに貼り付けたままになりました。もっと

も、山深い田舎では、いまでも行水を使うところがあるようです。

ごみごみとした都会の夏の暑さに打ちひしがれているときなど、

シャワーとも風呂とも一味違う行水のさっぱりとした浴び心地を懐

かしく思い出す中年以上の方も、かなりいるはずです。

東京人として生涯を終えた久保田万太郎(1889-1963)は、小説を

書き、劇作に手を染め、俳人としても有名でした。行水の湯を、

適温以上に熱く湧かし過ぎてしまった、というだけの意味ですが、

この単純ともいえる内容の持つ余韻は、夏の季節の余裕のある雰囲

気にぴったりです。

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7月から咲いている花「朝顔」

・開花時期は、 7/ 1 ~ 10/10頃。
・中国原産。
 平安時代に日本に渡来した。

・日没してから
 約10時間後に開花する。
 (夏の日没が18:00頃だとすると、
  翌日早朝4:00頃から咲き出す♪)

・夏から秋まで長い間咲き続ける。
・さまざまな色で楽しませてくれる。


・夏は全国各地で
 「朝顔市」が開かれる。
 東京では、台東区入谷(いりや)の
 「朝顔市」が有名。

  ・園芸店などで売られている
 鉢植えは、
 「行灯(あんどん)づくり」
 がほとんど。
 (竹やプラスチック製の
  輪がついた支柱に
  つるをからませて
  花を咲かせる方法)

・「朝顔 = 朝の美女」
 の意味らしい。


・古代の中国では
 朝顔は高価な薬で、
 牛と取引されたほどの
 ものだったので
 漢名の「牽牛(けんぎゅう)」
 はそれにちなむ。 
 (牽牛子(けんごし)
  と呼ばれていた)
 今でも漢方では
 種子を下剤や利尿剤に使う。

・「西洋朝顔」の花は
 ふつうの朝顔によく似ている。
 葉っぱには毛がなく
 葉の形も異なる。
 「ヘブンリーブルー」
 などの品種が有名。

・8月4日の誕生花(朝顔)
・花言葉は
 「愛情、平静」(朝顔)


・「朝顔や
  釣瓶(つるべ)とられて
  もらひ水」
  (または「朝顔に ~」)
   加賀千代女(かがのちよじょ)

 「朝顔や
  客が好みの 立ち話」
   水原秋桜子

 「暁(あかつき)の
  紺朝顔や 星一つ」
   高浜虚子


・東京周辺の見どころ

 <入谷の朝顔市>
   毎年、「七夕」の前後の
   7月6、7、8日に開催。
   言問(こととい)通り沿いに
   朝顔売りの店がズラリと並ぶ。

   その時期にはふつうの朝顔は
   まだ咲いていないことが多いが、
   開花調整して
   早めに咲かせたものを
   朝顔市に並べているそうだ。

   台東区下谷。
   最寄駅
    地下鉄入谷駅

(季節の花300より)



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