季節の花「槐 （えんじゅ）」

名言名句（322）

「宰相となる資格はいろいろあるが、

そのうちもっとも大切なものは忍耐だ」『ピット』

一国のあるじとなるには、知識、教養、人格、識見など、幅広い

人間であることを証明する諸種の条件が必要です。条件を資格に

置き換えてもいいでしょうが、その資格の内で最も大切なものは、

まず忍耐であるということです。一国のあるじと言った大きな単

位ではなく、企業などの部課長に当てはめて見てもいいでしょう。

その方が現実感が湧きます。

ある商社に勤めている私の友人が、係長から課長に昇進しました。

ひと月たつかたたないうちに、その友人はノイローゼ気味になり

ました。友人は、私に、会社での悩みを聞いてくれといいます。

私は友人と会いました。「係長の時は、自分の能力のみを考えに入

れて仕事をしていたけれど、課長になったら、そうはいかないんだ

な。多くの部下から、あれこれ、つまらんことまで言って来る。何

かあると、これは課長の責任ではないか、と押し付けて来る。癪に

障るけど、じっと我慢していなければならない。我慢が積もると、

いい加減に嫌気がさして、逃げ出したくなるんだな」そうぼやく友

人に、私はイギリスの政治家であったウィリアム・ピット（1759－

1806）の言葉をあげて励ましました。

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７月から咲いている花「槐 （えんじゅ）」

開花時期は、 7／10 ～　8／末頃。
・中国原産。
　仏教伝来の頃に渡来。
・中国名を「槐（ファイ）」といい、
　和名にも
　この漢字があてられている。

・排気ガスに強く、伸びすぎないので
　街路樹としてよく植えられる。

・花が散ったあとは
　木の下が真っ白（または真っ黄色）
　になる。
　それで「何だろう？」と見上げると
　エンジュだったということがある。
・花が終わると
　数珠状の豆の実をつける。


・中国では昔から尊貴の木として
　尊重されており、
　周の時代（２０００年くらい前）の
　宮廷の庭には
　３本のエンジュが植えられていて、
　朝廷の最高位にある三公は
　それに向かって座ったという。
　また、学問と権威のシンボルとされ
　最高の官位は
　「槐位（かいい）」と称された。

・別名
　「槐樹」（かいじゅ）
　「黄藤」（きふじ）

（季節の花300より）