人生日訓(266)
「相手の立場に立って考える」
人間というものは、両眼が外に向いているせいでもあろうが、相手の様子や動向を
とやかく批判することは上手であり、月旦(=「月旦評」の略。人物の批評。しなさだ
め。 )の名人でもある。ところが、その見方、聞き方というものが、どうも、どこまでも
自分本位であって、なかなか、相手の立場には深入りしにくいのである。もちろん、
ひと通りの理解判断はしているともりでも、やはり、どこまで、自分と他人との間には
大きい開きというものがある。そこを乗り越えて相手の立場に立って物を考えるに
は、自分の人間性というものを深く掘り下げて、人間の普遍性までも理解してゆく
か、相手の話を聞くことである。
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3月から咲く花「三叉(みつまた)」
開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。 ・原産地は 中国中南部、ヒマラヤ地方。 江戸時代初期に渡来した、 とされるが、 万葉集の「さきくさ」の名で 歌われているのがミツマタである、 との説があり、 渡来時期が万葉時代以前なのか 江戸時代なのかは 確定していない模様。 ・花芽は、 ちょっと不気味な、不思議な形。 ・花は、蜂の巣が ぶら下がったような形。 ・枝が3本ずつ分岐する。 (不思議!) これが名の由来♪ ・樹皮には強い繊維があり、 和紙の原料になる。 しわになりにくく高級で、 また虫害にもなりにくいので、 1万円札などの紙幣や証紙など 重要な書類に使われる。 1876年(明治9年)に、 政府印刷局で三叉を原料として 紙幣を作ってから、 三叉の利用度は 非常に高くなった。 紙幣以外でも、 証書、地図用紙、コピー紙など 各種の紙とその原料として 幅広く使われている。 ・「三椏」とも書く。 「椏」は”あ”とも読み、 「木の股」の意味がある。 ・「赤花三叉 (あかばなみつまた)」は、 戦後、愛媛県の栽培地で 発見され、 今では黄色花とともに よく栽培されている。 ・「春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋(こ)ひそ 吾妹(わぎも)」 柿本人麻呂
(季節の花300より)