季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「馬酔木(あせび)」

2020-03-06 04:40:04 | 暮らし
人生日訓(267)

「耕さずしてものをくらう」

良寛の漢詩の一句で、本文には「われかの朝野を行くに、士女(しじょ=男と女。 紳

士と淑女。 )」おのづから、行(しわざ)あり、織らざれば何を以てき、耕さざれば、何

を以てかくらわん。行もなく、また悟りなし、いたづらに檀越(だんおつ=施主(せし

ゅ)。だんな。 )の施しをついやして、三業相かえりみず」との自己懺悔の一文であ

る。これは良寛のような出家修行者としては、世間の人々がみんな何がしか職業を

もって立ち働いているのに、自分たちは降りつむがずして衣服を身にまとい、田に

耕さず草刈らずして、百姓百苦の膏血お口にしている。自ら立派なわざもなく、悟り

もなくして、世間の信施(しんせ=信者が仏・法・僧の三宝にささげる布施 (ふせ) )を

ついやしているということは何とお恥ずかしいことではないかとの、厳しい自己反

省の言葉である。

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3月から咲く花「馬酔木(あせび)」

開花時期は、 3/ 5 ~ 4/15頃。 ・「あしび」とも呼ぶ。 ・壷形の花をいっぱい咲かせる。 ・色は、うす紅色のものと  白色のものがある。 ・かすかに香る。 ・枝葉に「アセボチン」という  有毒成分を含んでいる。  馬が食べると  酔って足がなえることから  「足癈(あしじひ)」  と呼ばれ、  しだいに変化して  「あしび」そして  「あせび」となった。  漢字の「馬酔木」も  その由来による。  また、このことから、  葉を煎じたものは  殺虫剤としても使われている。 ・「池水に   影さへ見えて 咲きにほう   あしびの花を   袖に扱入(こき)れな」    万葉集    大伴家持    (おおとものやかもち)  「磯の上に   生ふるあしびを   手折らめど   見すべき君が   ありといはなくに」    万葉集    大来皇女    (おおくのひめみこ)  「わが背子に   わが恋ふらくは 奥山の   あしびの花の 今盛りなり」    万葉集  「河蝦(かわず)鳴く   吉野の川の 瀧の上の    馬酔木の花ぞ   末(はし)に置くなゆめ」    万葉集

(季節の花300より)



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