人生日訓(283)
「前進の目標(彼岸)」
(彼岸)
三月は彼岸会の月である。「彼岸」というのは人間の前進する理想のことである。こ
れはただに個人個人の成長、向上のことばかりではない。その店に一歩入ると、何
かそこに前に来た時になかった新味が目に入るようでなくては物足らぬのである。
「士は三日にして瞠目せしめ」と昔から言う通り、何か目を見張るもの、「やっている
な」「工夫しているな」とお客に気づかせるものが大切である。社員全体の上に、一
つの前進、向上に意気が流れ動いていることの一つの証拠である。
(前進の目標)
仏教寺院の彼岸会は三月と九月と、年に二度行われる。つまり、半カ月ごとに自分の
前進向上の目標をけめてかかることである。短期の目標というものを社員全体に示
すことが大切ではあるまいか。一年の目標、半ケ年ん乃至は、今月の目標という風
に、はっきり具体的な項目、実践できる目当てを示すことが大切ではなかろうか。社
内の各自はこの共通の目標を自分一身に受け取って、それを、自分自身の具体的
な目標と計画の中に織り込んで行くことが大切である。社内の前進目標が各自銘々
の持ち場の上に翻訳され、置きなおされて行ってこそ、本当の実践力を以て来るも
のである。かくいしてこそ、社員の銘々の成長向上にも役立って来るのである。
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3月から咲く花「柃 (ひさかき)」
開花時期は、 3/15 ~ 4/15頃。 ・白い小さな目立たない花を 枝に沿って咲かせる。 ちょっときつめの匂い。 ・秋に黒い実になる。 ・”榊(さかき)”のかわりとして 神棚に飾られることが多い。 葉のふちは、榊は丸く、 ひさかきは少しギザギザがある。 ・「浜ひさかき」のようには 葉っぱは外側には反りかえらない。
(季節の花300より)
