人生日訓(277)
「子まれに利を言う」
論語に二出て来る。「子まれに利を言う、命をともにし、仁をともにす」というのが全
文であれう。孔子は道学者であるから、滅多に「利」、もうかるとか、もうけるとかにつ
いては言わない。たまたま利益について述べる場合には、いつもそこに二つの条件
を出すことを忘れない。「命」と「仁」の二つの言葉である。「命」というのは孔子の良
く使う「天命」のことで、神の思召というか、天意というか、自分自身だけの力では利
は生まれない。偶然か、必然か、とにかく、天の時運に恵まれて利益のあったことを
忘れてはならない緒言うのである。そこに天地自然、乃至は、世間の恩として受け取
るべきである。「仁」というのはいうまでもなく、利他性、世間に役に立ち、社会の効用
性というものを考えて」行ってこの利益があるのだというのである。
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3月に咲く花「蒲公英 (たんぽぽ)」
開花時期は、 3/10 ~ 5/末頃。 ・どこででも見かける ポピュラーな花。 ・「蒲公英(たんぽぽ) ・関東タンポポと 西洋タンポポの違い → 花のすぐ真下のところが ベリッとめくれてるのが ”西洋”、 めくれないのが”関東”。 都市近辺で見られるのは、 ほとんどが 帰化植物の「西洋タンポポ」。 (花の下のところが めくれている) ・種子の冠毛が 丸く集まっているようすが 「たんぽ」(綿を丸めて 布などで包んだもの)に 似ていることから 「たんぽ穂」と名づけられ、 「たんぽぽ」になった。 漢字の「蒲公英」は漢名から。 ・タネは風に乗って飛んでいく。 耳の中に入れないように 気をつけましょう。 タネの様子は、 姫昔蓬、 荒地野菊、 高野箒 にも似ている。 ・英語名は「ダンデライオン」。 ”ライオンの歯”。 (フランス語の dent de lion から) 独特の葉のギザギザを、 荒々しい獅子の歯並びに たとえた。 ・黄色い花がほとんどだが、 白花の品種もある。 ・たんぽぽの蜜(みつ)は、 春の花々が咲くまでの 蝶の貴重な食料となる。 ・若い葉を水にさらして サラダにできる。 また、花は 天ぷらにして食べられる。 ・薬効 食欲不振、解熱、 利尿、鎮痛 ・薬用部位 全草(葉など) ・生薬名 「蒲公英(ほこうえい)」 ・別名 「鼓草(つづみぐさ)」 茎の両端を細かく裂くと、 そり返って 鼓のような形になるから。 また、「たんぽぽ」の名は、 この鼓をたたいたときの音の 「たん、ぽんぽん」の 略が由来、ともいわれる。
(季節の花300より)