人生日訓(282)
「故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る」
論語に出る孔子の言葉、このあとに「以て師たるべし」と続いている。本当の先生と
いうものは、一体、どういうものかと説明しているのである。教師の要件に二つある
というのである。「故きをたずねる」ことと、「新しきを知ること」である。とかく、この二
つが別々に分業になってしまいがちである。過去の歴史、有職故実に通じている先
生はすべて過去の出来事ばかりを掘りくり返して、それでいいと思っている。新しい
学問をする人は丸っきり昔のことに見向きもしない。一体、この二つはかくまで全く
別々のものであろうか。過去の歴史につながらぬ現代もなければ、新しい学問も存
在しない。往古このかた連綿として続いている思想である。それに又、古いものを勉
強していると、昔にも新しいものが沢山あったことを知る。今の新しいものと思って
いい気になっている事件は形こそ違え、もう昔からちゃんとあったのである。歴史に
さかのぼって研究してこそ、本当の現代の意味が分かって来るのである。
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3月から咲く花「木五倍子 (きぶし)」
開花時期は、 3/15 ~ 4/15頃。 ・山野に咲くことが多い。 ・ぶどうの形の花をいっぱい垂らす。 ズラッと垂れていると 壮観な眺め♪ ・果実に含まれるタンニンが、 黒色染料の五倍子(ぶし)の 代用になるところから命名。 (ふつうに読むと 「ごばいし」・・・) ・海岸近くの山地に、 これより大型の花を咲かせる 「八丈木五倍子 (はちじょうきぶし)」 という花もある。
(季節の花300より)