季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「菫(すみれ)」

2020-03-15 04:40:04 | 暮らし
人生日訓(276)

「始めあれば終わりあり」

これは沢庵の書簡集に出た言葉。なかなか味がある。私は少年時代夜尿症で子供

ながら苦しんだものである。いろいろと特効薬を飲まされたり、柿を禁ぜられたりし

た。その一つにお灸があった。尾骶骨の少し下部にお灸をすえられたのである。い

まだにその時のお灸の後が残り、苦しみを思い出す。そんなとき、お灸の火がつく、

熱くなる、じりじりと音がする。とても、とても、熱くて泣き叫ぶ。そんな時思ったのが

この言葉である。「お灸がついた以上、必ず、やがて消えるものだ」と歯を食いしば

って我慢をしたものである。始めに火がつけば、やがては必ず消える。付けたお灸

は消えぬことはない。入梅に毎日雨が降る。明日は日の目を見るかと夜が明けてみ

ると、今日も又、雨の日である。うんざりする。嫌になってしまう。地球全体が水浸しに

なってしまいはせぬかとさえ思う。そんな時、この一句を思い出す。

================================

3月から咲く花「菫(すみれ)」

開花時期は、 3/10 ~ 5/10頃。 ・花の形が、  大工道具の”墨入れ”に似ている  ことによる。  「すみいれ」の呼びがしだいに  「すみれ」になったらしい。  (私は見たことありませんが、   木や石に直線を   引く(描く)ときに、   墨糸を用いる   ”墨壷(すみつぼ)”   という大工道具があって、   これを”墨入れ”とも   呼ぶそうです。   ちなみに、筆習字をするときに   黒い墨汁を入れるのは   「墨入れ」ではなく   「硯(すずり)」ですね)  一方、”墨入れ”ができる前から  「すみれ」の名だった、  との情報もあるので、  名前の由来は「謎」としておきます。 ・いろいろな種類がある。  国産、外国種を合わせると  数百種類ある。 ・「菫(すみれ)色」■   → 色 いろいろ へ ・花とは別に、  目立たない「閉鎖花」をつけ  そこでタネをつくる。 ・園芸品種にパンジーがある。 ・別名  「墨入れ」(すみいれ)     → 上記参照  「相撲取草」(すもうとりぐさ) ・1月29日、2月1日の   誕生花(菫)  4月17日の誕生花(匂菫) ・花言葉は  「思慮、思慮深い、思い」(菫)  「奥ゆかしい、   控えた美しさ」(匂菫) ・「春の野に   菫摘(つ)みにと   来(こ)し我そ   野をなつかしみ   一夜(ひとよ)寝にける」    万葉集    山部赤人  「山路(やまじ)きて   なにやらゆかし   菫草(すみれぐさ)」    野ざらし紀行    松尾芭蕉

(季節の花300より)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする