人生日訓(334)
「人の善をかくすことなし」
聖徳太子の言葉、人間関係に対しての親切な注意である。いかにも
、人間心理の機微にふれているデリケートな思いやりである。という
のは、人間ほど利己主義者はないのである。自分のいい事、いい所
と言えば、他人にも吹聴したり、自慢したいとい性質を持っている。
ところが、他人、隣人、同僚のいいところが目についても、これをほめ
て行こうと言う気持よりも、どうも、目を塞いでしまい、見えても、みえ
ぬ風をする悪い量見が、我々の心のどこかに潜んでいることは、誰し
も自分に気づくことであろう。ここを太子がぴしりと一本打ち込まれ
たのではないかと思う。
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5月から咲く花「エゴノキ」
開花時期は、 5/10 ~ 5/末頃。 初夏の頃、桜に似た、 白かピンク色の花を いっぱい咲かせる。 ・実の皮は有毒で 魚をマヒさせるような毒があり 食べたときにのどを刺激して ”エグイ(ひどい)”味が することから この名になったらしい。 ・「売子の木」とも書くが、 あまり一般的ではない。 ・別名 「萵苣の木」(ちしゃのき)。 別の木で、 「丸葉萵苣の木」 というのもある。 「轆轤木」(ろくろぎ)。 昔、この木の材を ロクロで細工して、 おもちゃなどを 作ったところから。 この木の白い材は 固く粘りがある。 ・「知左(ちさ)の花 咲ける盛りに 愛(は)しきよし その妻の子と 朝夕に 笑みみ笑まずも」 (知左=エゴノキ) 万葉集 大伴家持
(季節の花300より)