人生日訓(357)
「先して労せよ」
後楽園
「後楽園」という名をきけば、今の若い人たちはすぐスポーツを思
い、野球を連想するであろうが、実はこの名は江戸時代の水戸藩
邸に付属している名園をさしている。グランドに隣した何万坪の庭
園の名である。水戸は元来、儒教の盛んに学ばれたところなので、
「天下に先んじて憂い、天下に後れて楽しむ」という言葉に基づい
て後楽園と名付けられたのである。社員を先に楽しませいぇ、社長
や幹部は、そのあとでおくれて楽しむのが望ましいのである。
先して労せよ
弟子の子路が政治の要諦をたずねた。孔子は「先して労せよ」と答
えている。口先で店員を使うばかりが店主の本芸ではない。先ず自
分から腰をあげることである。先ずお手本を示すことである。陣頭
指揮であり、率先垂範である。
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5月から咲く花「栴檀(せんだん)」
開花時期は、 5/20 ~ 6/10頃。 ・紫色の小さな花。 花びらは5~6弁。 竹とんぼが 回転しているような姿♪ 目立たない。 秋に楕円形の実が 枝一面につき、 落葉後も木に残るさまが 数珠のようであることから 「センダマ」(千珠) の意で命名された。 ・材は建築用装飾、 家具、木魚、下駄などに 用いられる。 ・漢方では、実、樹皮、根皮が 駆虫に用いられる。 ・”栴檀は双葉より芳し” の栴檀は この栴檀のことではなく、 白檀(びゃくだん)という木 のことを指す。 (白檀は別名を栴檀と呼ぶ) <参考> ”栴檀は双葉より芳し” (せんだんは ふたばよりかんばし) 栴檀(白檀)は発芽したころから 芳香を放つことから、 優れた人物は、 幼いときから他と違って 優れていることを 示すことわざ。 ・「妹(いも)が見し 楝(あふち)の花は 散りぬべし わが泣く涙 いまだ干(ひ)なくに」 (楝=栴檀) 万葉集 山上憶良 (やまのうえのおくら) 「珠に貫く 楝(あふち)を宅に 植ゑたらば 山ほととぎす 離れず来むかも」 (楝=栴檀) 万葉集 大伴家持
(季節の花300より)