人生日訓(636)
「桜は面白きもの木の中より咲く」
いまお互いがこうやって人間として生きて居ることも、何でも
ないことのようだが、思えば不思議千万のこと、ただほれぼれ
と仰ぎ見るばかりである。人間の禍福も本来存在するものでは
なく、生ずるもの、起こるものである。作り出すものである。
また、誰ををうらむべきであろうか。宇宙自然の妙相を目にし
て、自分に反省したいと思う。
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4月から咲く花「山吹」
開花時期は、 4/ 1 ~ 4/末頃。 ・山の中に生え、 花の色が蕗(ふき)に似て 金色で美しいことからこの名前に。 また、しなやかな枝が 風にゆれる様子から 「山振」の字があてられ、 じきに「山吹」になったとも。 ・”やまぶきいろ”と 呼ばれる鮮やかな黄色。 絵の具とか色えんぴつに 「やまぶき色」と いうのがありますね。 「山吹(やまぶき)色」■ → 色 いろいろ へ ・山吹は一重(ひとえ)で 八重山吹は八重。 ・山吹は実がなるが、 八重山吹は実がならない。 ・イギリスでは 「イエロー・ローズ (黄色いバラ)」 「ジャパン・ローズ (日本のバラ)」 と呼ばれる。 ・「山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく」 万葉集 高市皇子(たけちのみこ) 「花咲きて 実は成らずとも 長き日(け)に 思ほゆるかも 山吹の花」 万葉集 「蝦(かわづ)鳴く 甘南備河(かむなびがわ)に かげ見えて 今か咲くらむ 山吹の花」 万葉集 厚見 王 (あつみのおおきみ) 「春雨の 露のやどりを 吹く風に こぼれてにほふ 山吹の花」 金槐和歌集 源実朝 「山吹や 葉に花に葉に 花に葉に」 炭太祇(たんたいぎ) 「ほろほろと 山吹散るか 滝の音」 松尾芭蕉
(花図鑑より)
